【1967年8月9日】新時代のセダン、3代目「ブルーバード」発表!|Today's memoriesあの日の記憶
文=津島 孝

なぜ510型ブルーバードは伝説となったのか? “走りのブルーバード”を築いた1600SSSの衝撃

国民車から世界の名車へ――日産の技術力を証明した510型ブルーバードの挑戦

1967年に登場した3代目ブルーバード510型は、新設計OHCエンジンと四輪独立懸架で“高速時代”に応えた革新的モデル。高性能仕様「1600SSS」は最高速度165km/hを誇り、走りのブルーバードというイメージを定着させた。

【1967年8月9日】
新時代のセダン、3代目「ブルーバード」発表!

ブルーバード1600SSS(1969年式)の運転席まわり

ブルーバード1600SSS(1969年式)の内装。木製でコーンの角度が深い3本スポークのステアリングがスポーティーな印象を強める。タコメーターは8000rpmまで表示されていた

1967年8月9日に発表された3代目ブルーバード(510型/同年8月15日発売)は、日産が“高速時代の本格ファミリーカー”として送り出した戦略的モデルである。

国産車が“高速・安全・国際競争力”を求められた時代に登場した象徴的モデルであり、SSSの成功とともに日産の技術的飛躍を示す重要な一台となった。

ブルーバードは当時の世界3大ラリー(サファリ、モンテカルロ、シエル4000)をはじめ、数々の海外ラリーで輝かしい成績を残し、すでに国際的名声を獲得していた。当時のニュースリリースには、国内でも「単一車種登録50万台、生産累計70万台突破」したとあり、すでに国民車としての地位が確立されていたことがわかる。

510型の搭載エンジンは、新設計のL13型(1.3L/72PS)。低速から高速までのスムーズな加速、連続高速走行が意のままに行える性能を備え、ショートストローク化、クランクシャフトの5ベアリング、シリンダーヘッドのアルミ化など、当時として高度な設計が盛り込まれていた。

サスペンションは前輪ストラット、後輪セミトレーリングアームの四輪独立懸架という新機構を採用。高速時代に適合した乗り心地と操縦安定性を確保する画期的な構成だった。

そんな510型の走りを象徴する存在が「1600 SSS(スーパー・スポーツ・セダン)」である。新設計の1.6L・OHCエンジンは最高出力100PS。最高速度は165km/hに達し、同クラスで指折りの高性能なスポーツセダンとなった。

510型ブルーバードは、高速化と国際化が進む時代に応え、日産の技術力と走りの哲学を世界へ示した一台である。

【P510TK型 ダットサン・ブルーバード1600SSS(スーパー・スポーツ・セダン)】
●全長×全幅×全高:4120×1560×1400mm ●ホイールベース:2420mm ●車両重量:915kg ●搭載エンジン:L16型(1595cc 水冷直列4気筒OHC)

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