【1989年8月21日】国内最強の「スカイラインGT-R」発売! |Today's memoriesあの日の記憶
文=津島 孝

待望のGT-Rが16年ぶりに復活! “ゴジラ”と恐れられたR32スカイラインの衝撃

最新技術を結集してライバルを圧倒したGT-R。サーキットを席巻した理由とは

1989年5月に8代目へ進化したスカイラインに続き、同年8月に追加されたR32型GT-Rは、専用ボディーと最新技術を投入した別格の存在。高い走行性能を実現してサーキットでも活躍し、GT-Rの名を再び世界に刻んだ。

【1989年8月21日】
国内最強の「スカイラインGT-R」発売!

R32型スカイラインGT-Rに搭載されたRB26DETT型エンジン

心臓部には新開発の直列6気筒ツインターボ「RB26DETT型」エンジンを搭載。最高出力280PS、最大トルク36kgmという圧倒的な性能を誇り、当時の自主規制値に抑えられながらも余裕あるポテンシャルを秘めていた

R32型スカイラインGT-Rは、 “レースで勝つためのGT-R”として復活したモデルである。

1989年5月、スカイラインは8代目(R32型)へとフルモデルチェンジを果たし、スタイル・走行性能を一新したが、その約3か月後の8月21日、日産はその頂点に位置づけられるGT-Rを追加設定した。

GT-Rは専用のブリスターフェンダーにより全幅を1755mm(2000㏄車より+60mm)まで拡大し、フードとフロントフェンダーはアルミ製とするなど、軽量化と高剛性を両立させた専用ボディーを採用。空力を重視した抑揚のあるフォルムは、8代目スカイラインのデザインテーマを受け継ぎつつ、より高い運動性能を象徴するものとなった。

搭載エンジンは強力パワーのツインターボ付きDOHC。駆動方式は電子制御トルクスプリット4WD「ATTESA E-TS」を採用し、状況に応じて前後輪へ最適なトルクを配分する。さらに4輪マルチリンクサスペンションやメカニカルLSD、アルミ製対向ピストンキャリパーブレーキなど、日産の最新技術が総結集された。

このGT-Rをベースにレーシングチューンを施したマシンが、全日本ツーリングカー選手権(グループA)に参戦。デビューから29連勝という前代未聞の記録を打ち立て、“GT-R無双”と呼ばれる圧倒的な強さを見せる。海外では「Godzilla(ゴジラ)」と称され、その名は世界に広く知られることとなった。

R32型GT-Rは、8代目スカイラインの延長線上にありながら、その枠を超えて“GT-Rとは何か”を再定義した歴史的モデルである。

【BNR32型 日産スカイラインGT-R】
●全長×全幅×全高: 4545 ×1755×1340mm ●ホイールベース:2615mm ●車両重量:1430kg ●搭載エンジン:RB26DETT型 (2568cc 水冷直列6気筒DOHCツインターボ)

R32型スカイラインGT-Rのリアビュー

直線基調の多い歴代スカイラインのデザインとは一線を画し、リアフェンダーが張り出したマッシブなスタイルを採用。リアコンビランプは伝統の丸形4灯

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