完走率3割以下の過酷ラリーで総合優勝! ブルーバードSSSが世界に示した“壊れず速い”実力
世界の強豪を破り総合優勝! 410型ブルーバード1600SSSが築いた“走りの日産”の原点約2,500kmの山岳地帯を走る過酷な「インターナショナル・ベイラ・ラリー」で、1967年に410型のブルーバード1600SSSが総合優勝。510型登場直前まで活躍した2代目ブルーバードの完成度を象徴する出来事となる。
【1967年8月11日】
ブルーバードが「ベイラ・ラリー」で総合優勝!
1967年「インターナショナル・ベイラ・ラリー」で、ブルーバードのラリーマシンを見物する観客。ベース車の410型1600SSSには、90PSを誇るR型エンジンが搭載されていた
1967年8月11日の日産のニュースリリースで、同年7月29日から30日にかけて南アフリカで行われた「インターナショナル・ベイラ・ラリー」においてブルーバード1600SSS(スーパー・スポーツ・セダン)が総合優勝に輝いたことが発表された。
同ラリーの走行距離は約1,600マイル(約2,500km)。山岳地帯の過酷なコースで、参加41台中完走はわずか12台という厳しい条件だった。ブルーバードはコロナ1600S、ボルボ122S、フォード・アングリア、ルノー・ゴルディーニなどの強豪を抑え、栄冠を獲得。同年7月の「ムーンライト・ラリー」でも優勝しており、南アのラリーシーンで連続勝利を収めた。
このとき使用された車両は、1963年9月に登場した2代目ブルーバード(410型)。ピニンファリーナによる端正なスタイリングと、軽量で信頼性の高いメカニズムを特徴としたモデルだった。スポーティー仕様の1600SSSが追加されたのは1965年5月で、SUツインキャブ付き1.6LのR型エンジンは90PSを発揮。SSSはこのとき初めて設定されたが、のちにブルーバードのイメージをけん引していく。
1600SSSはサファリ・ラリーやラリー・モンテカルロなど世界的なレースでも善戦しており、国際舞台で総合性能の優秀性を実証済み。ベイラ・ラリーの総合優勝は、日産が世界のラリーシーンで確かな地位を築きつつあった1960年代後半を象徴する一章であり、ブルーバードの名を国際的に高めた重要な勝利だった。
ブルーバードは1967年8月に3代目510型へとフルモデルチェンジされるが、410型の1600SSSが国際ラリーで勝利を重ねていた事実は、2代目ブルーバードの完成度の高さを物語っている。