【1978年8月17日】卓越の走行性能を誇る2代目「フェアレディZ」発売!|Today's memoriesあの日の記憶
文=津島 孝

ロングノーズは不滅! 2代目フェアレディZが切り開いた“GTスポーツ”新時代

280Z復活、快適性も大幅向上。S130型はスポーツカー不遇の時代に生まれた革新だった

2代目フェアレディZは、ロングノーズの伝統を守りながら快適性と空力性能を大幅に高めたモデルである。走りと安全性を強化し、上質なGTとしての性格を確立。北米市場を中心に高い支持を集め、Zの国際的評価をさらに押し上げた。

【1978年8月17日】
卓越の走行性能を誇る2代目「フェアレディZ」発売!

1978年8月に発売されたフェアレディZ 280Z-Tの運転席まわり

インパネは前方視界を考慮した開放感のある形状。各種のメーター類はスポーティーな丸型を採用した。グレードによって新開発のフルオートエアコンがオプション設定されていたことも時代を感じさせる

2代目となるフェアレディZ(S130型)は、 “GTスポーツ”の新しい方向性を示したモデルである。

排出ガス規制と省エネ化が求められた1970年代後半、スポーツカーにとって逆風の時代にあって、新型Zは「運転する魅力」と「乗る楽しさ」を高いレベルで両立させることを目指して開発された。

スタイルは初代からのロングノーズ&ショートデッキを継承しつつ、空力性能を高めたフォルムへ進化。やや丸みを帯びたフロントエンドや一体型バンパー、大型角型テールランプなどにより、流麗さと安定感を両立させた。2シーターと2by2(4シーター)が設定され、室内空間の拡大や静粛性向上により快適性も強化されていた。

パワートレーンは従来の2L・L20E型(130PS)に加え、新たに2.8LのL28E型(145PS)を設定。電子制御燃料噴射装置(EGI)と三元触媒により、昭和53年度排出ガス規制に適合しながら良好な燃費を実現した。

足まわりは前ストラット、後セミトレーリングアームの四輪独立懸架へ進化し、操縦安定性と乗り心地が向上。全車に四輪ディスクブレーキを採用し、前輪には新開発のベンチレーテッドディスクを装備。大型バンパーや高剛性ボディーと合わせて高い安全性を確保した。

装備も充実し、世界初のアンビエンス・システム付き4スピーカーカセットステレオやフルオートエアコン(280Z-T)など、当時として先進的な快適装備を積極的に採用している。

量産車としての完成度が重視されたS130型は、北米市場を中心に高い人気を維持し、フェアレディZが“世界のGTスポーツ”として確固たる地位を築く礎となった。

【HGS130JAC型 日産フェアレディZ 280Z-T(2by2)】
●全長×全幅×全高:4620×1690×1305mm ●ホイールベース:2520mm ●車両重量:1300kg ●搭載エンジン:L28E型(2753cc 水冷直列6気筒OHC)

1978年8月に発売されたフェアレディZ 280Z-T(2by2)のリアビュー

大きな角型のテールランプを採用し、ラバー付き大型バンパーと相まってダイナミックな後ろ姿となった。写真は280Z-T(2by2)

この記事はいかがでしたか?
この記事のキーワード
あなたのSNSでこの記事をシェア!