【1971年8月2日】個性美あふれる「フェローMAX ハードトップ」発表!|Today's memoriesあの日の記憶
文=津島 孝

軽自動車初のハードトップ! フェローMAXが70年代初頭に切り開いた“個性の時代”

軽乗用車として初めてセンターピラーレスのハードトップを採用した革新的モデル。ロングノーズと低い車高による流麗なスタイル、明るく開放的な室内、軽快な走りで、軽自動車にパーソナル性という価値を持ち込んだ。

【1971年8月2日】
個性美あふれる「フェローMAX ハードトップ」発表!

軽自動車初のハードトップ構造を備えたダイハツ・フェローMAXハードトップGL

搭載するエンジンは、356ccの水冷2気筒2サイクル。シングルキャブ仕様は最高出力33PS、ツインキャブ仕様は360cc軽最強の40PSを発生した。セダンよりも車高を50mm下げたことで安定性が向上し、FF+4輪独立懸架の組み合わせが軽快な走りを実現。写真のグレードはGL

1971年8月2日に発表されたダイハツのフェローMAXハードトップは、軽乗用車として初めてセンターピラーレスのハードトップを採用した意欲作だった。

当時のニュースリリースでは〈軽乗用車初のハードトップ〉〈個性美あふれるハイセンススタイル〉と強調され、軽自動車市場に新しい価値観を持ち込んだモデルであることを示している。ハードトップとは、前席・後席のサイドウインドーをすべて下げると、横方向が完全に開放される構造のことだ。

開発の背景には、1970年代初頭の“量から質へ”という市場変化があった。ダイハツでは、軽乗用車市場が「機能・性能中心の時代から、個性化・多様化の時代へ移行しつつある」と分析。ユーザーが“他人とは違う一台”を求め始めた時代に、フェローMAXハードトップはその象徴として登場した。

スタイルはロングノーズと流麗なファストバック、低い車高によるスポーティーなプロポーションが特徴。4人乗りの室内はフルオープンウインドーによる明るさと開放感が魅力で、上級グレードではヘッドレスト一体型のハイバックシートや3連メーター、3本スポークのステアリングなど、当時の若者があこがれたスポーティーで上質な演出が施されていた。

フェローMAXハードトップは、軽乗用車に“スタイルと個性”を本格的に持ち込んだ先駆者であり、1970年代の軽自動車が実用一辺倒からパーソナル志向へと進む転換点を象徴する一台だった。

【L38型 ダイハツ・フェローMAX ハードトップGL】
●全長×全幅×全高:2995×1295×1255mm ●ホイールベース:2090mm ●車両重量:495kg ●搭載エンジン:ZM型(356cc 水冷2サイクル直列2気筒)

この記事はいかがでしたか?
この記事のキーワード
あなたのSNSでこの記事をシェア!