【1970年7月27日】装備も豪華な初代「フェローMAX SS」発売!|Today's memoriesあの日の記憶
文=津島 孝

軽初の40馬力! クラス最速の走りで時代を変えたダイハツ「フェローMAX SS」の伝説

最高速120km/h! “軽なのに速い”を証明し若者を熱狂させたスーパースポーツの実像

1970年にダイハツは軽自動車で初めて40PSを達成した「フェローMAX SS」を発売。新開発エンジンと低車高化、強化サスペンションなどによって最高速120km/hを実現し、若者層を中心に人気を集めた。軽スポーツ黄金期の幕を開ける歴史的一台である。

【1970年7月27日】
装備も豪華な初代「フェローMAX SS」発売!

1970年4月に発売されたフェローMAXパーソナル

エンジン出力に余裕があったフェローMAX・SSは、高速道路での80km/h前後からの追い越し加速もスムーズ。FF特有のヨーイングが抑えられ、若年層が求めるスポーティーな走りに応える仕上がりだった。写真はフェローMAX・SSのベースとなった1970年4月発売のフェローMAX

ダイハツのフェローMAX SSは、軽乗用車として初めて40PSを達成したスーパースポーツ。当時の軽自動車市場に強烈なインパクトを与えた。

1970年4月に登場したフェローMAXが、ロングノーズ&カムテール(空気抵抗を最小限に抑えた形状)のスタイルとFFレイアウトで人気を集めるなか、よりスポーティーな走りを求める若年層の声に応える形で追加されたのがフェローMAX SSである。

最大の特徴は、新開発のエンジン。水冷2気筒ながらツインキャブの採用、補助掃気ポートの追加や圧縮比の引き上げなど徹底したチューニングが施され、最高出力40PS、最大トルク4.1kgmを発揮した。リッター当たり112.4PSのハイパワーは、世界最高水準を誇る。

走行性能も当時の軽としては破格で、最高速度120km/h、0→400m加速19.8秒 を記録。車高を標準車より10mm下げ、前後スプリングのバネ定数をやや硬めに変更したことで、高速走行時やコーナリングでの安定性が大幅に向上した。

外観はブラックフェイスのグリル、砲弾型フェンダーミラー、鮮やかなサイドストライプなど、当時の軽スポーツらしい華やかな演出が施され、ボディーカラーも5色を設定。内装にはタコメーター、ナルディタイプのステアリング、セミバケットシートなどを備え、装備面もクラスを超えた内容だった。

軽自動車の限界性能を追求したフェローMAX SSは、1970年代初頭の“軽スポーツ黄金期”を象徴する一台として、今も強い存在感を放っている。

【L38型 ダイハツ・フェローMAX SS】
●全長×全幅×全高:2995×1295×1295mm ●ホイールベース:2090mm ●車両重量:465kg ●搭載エンジン:ZM-5型(356cc 水冷直列2気筒2サイクル)

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