北海道でしか見られない秋の絶景が続く! 三国峠・ニセコパノラマライン・能取湖を巡る感動ドライブ
雲海、原生林、羊蹄山、日本海、真紅の湖畔。北海道の大自然を満喫できる絶景ロードへ
北海道の屋根とも呼ばれる大雪山系を貫き、原生林のなかを走る北海道最高所の国道峠「三国峠」、ニセコ連峰や羊蹄山(ようていざん)の雄大な景色が広がるワインディングロード「ニセコパノラマライン」、そして、サンゴ草が湖畔を赤く染める能取(のとろ)湖と、広大な湖面が続くサロマ湖。北海道ならではの大自然を満喫できる絶景ロードを巡りながら、それぞれの道の魅力や見どころや、おすすめの立ち寄りスポットを紹介します。
北海道の雄大さが際立つ秋がドライブのベストシーズン!
秋の北海道は、夏の観光シーズンが終わって交通量が落ち着き、澄んだ空気と爽やかな気候のなかで快適なドライブを楽しめるベストシーズンだ。ニセコパノラマラインでは、色づくニセコ連峰の山々と羊蹄山、日本海を望む雄大な景色が広がり、紅葉に包まれたワインディングロードが旅情を誘う。
夏とはひと味違う静けさのなか、雄大な自然をゆったり満喫できるのが、秋の北海道ドライブ最大の魅力だ。
ここではニセコパノラマラインをはじめ、赤や黄色に染まる樹海と松見大橋が織り成す大パノラマが圧巻の三国峠、さらに道東では、真紅のサンゴ草で彩られる能取湖や、広大な湖面が続く、北海道らしいスケールの風景を見せてくれるサロマ湖周辺を紹介する。
秋は夏とは違う雄大な自然を楽しめるほか、動物たちの活動も活発になり、エゾシカやキタキツネ、エゾリスなど色づく野山から顔を出す動物たちを見ることができる
この秋走ってみたい北海道の絶景ロード3選!
【三国峠】
北海道の屋根を走る。樹海と松見大橋が織り成す絶景ロード
三国峠から見た雲海。眼下には真っ白な雲が一面に広がり、朝の澄んだ空気と静けさの中に鳥の鳴き声が聞こえてくる。やがて雲海に朝日が差し込むと、波打つような雲が輝きはじめる。国道273号は、そんな幻想的な風景の中を走れる希少な国道だ
三国峠展望台から下っていくと、道はトンネルを越えたところで左に大きくカーブする。そして松見大橋を走って原生林の中へと向かう。山々と広大な樹海が一面に広がり、北海道ならではのスケールの大きさを感じる瞬間だろう
十勝三股はかつての国鉄士幌線の終着駅があった場所で、国道沿いにシラカバの美林が続く。どこまでも真っすぐ走る道は、都会では感じることのできない静けさと澄んだ空気に包まれる。三股から糠平(ぬかびら)温泉までは原生林の中の直線路となる
北海道の国道の中で一番標高の高い峠として知られている三国峠(標高1,139m)は、北海道のほぼ真ん中を南北に走る国道273号沿いにある。
三国峠最大の魅力は、展望台から眺める雄大な景色で、一面に広がる原生林の樹海は、秋になると赤や黄色に色づき、鮮やかな紅葉が訪れる人々を魅了する。その中を赤いアーチが美しい「松見大橋」が横切る光景は、北海道を代表する絶景として人気がある。
層雲峡から大雪湖畔を走っていくと、周囲は深い森に包まれ、エゾシカやキタキツネに出会うこともある。そんな原生林を進み峠のトンネルを越えると目の前には大雪山国立公園の原生林が広がる。
壮大な樹海はどこまでも続く大パノラマで、見るものを圧倒する。原生林の中を下っていくが、十勝三股付近ではシラカバ林の長い直線があり、隠れた名所となっている。
【ニセコパノラマライン】
雲海からシラカバ、日本海へ。いろいろな絶景が楽しめるパノラマロード
曲がりくねった峠道を進むにつれて景色が次々と変わり、山々や遠くに広がる景色に思わず見入ってしまう。交通量も少なくドライブの楽しみが味わえる。また秋は山全体が赤や黄色に染まり、まるで絵画の中を走っているような気分に浸れる
チセヌプリ峠付近。標高の高い山あいなので、北海道らしい雄大な景色が眺められる。周囲にはチセヌプリやニトヌプリなどの山々が連なり、道路沿いには森林や笹原が広がる。秋には山肌が色づき、晴れた日には空が大きく感じられる
ニセコパノラマラインの北側は岩内町から積丹(しゃこたん)半島の眺めが楽しめる。美しい景観を楽しみながら、岩内町までノンストップで気持ちよく走り抜けることができる。羊蹄山やニセコ連峰を望む南側とはまったく違った風景に出会えるだろう
ニセコパノラマラインは、ニセコ町から岩内町方面へ続く道道66号の愛称で、ニセコ連峰の山々を縫うように走るワインディングロードである。晴れた日には雄大な羊蹄山や日本海まで見渡せることから、「パノラマライン」の名にふさわしい開放感を味わえる。
また交通量が比較的少なく、信号もほとんどないため、景色を楽しみながら快適に走行できるのも魅力だ。
ニセコ方面から走り出し、ニセコ湯本温泉大湯沼から道道58号との交差点を過ぎると本格的なワインディングロードとなる。チセヌプリ峠を越えると高原地帯となりカーブも緩やかで走りやすくなる。
しばらく走ると神仙沼レストハウスのパーキングがあるので、神秘的な景観で知られる神仙沼へ行ってみよう。整備された遊歩道を歩いて向かうことができる。神仙沼レストハウスをすぎると、道は下りのワインディングロードとなる。正面に日本海を眺めながら岩内町方面へと下りて行く。
【能取湖・サロマ湖】
灯台、断崖、赤く染まる湖畔。オホーツクの絶景をつなぐ道
オホーツク地方を代表する絶景の地、卯原内(うばらない)サンゴ草群落地。サンゴ草は、秋になると湖畔を鮮やかな赤色に染める。青空と能取湖の水面とのコントラストが美しく、まるで赤いじゅうたんを敷き詰めたような幻想的な景色になる
サロマ湖展望台から眺める夕焼け。標高376mの幌岩山の山頂近くのサロマ湖展望台へは、国道238号から逸れてクルマで約10分ほど。眼下には湖全体を眺める大パノラマが広がり、湖とオホーツク海を隔てる細長い砂州など、湖と海を同時に見渡せる
オホーツクの海岸を走る道道76号から能取岬が見える。台地のような能取岬の先端に白と黒の横縞模様の灯台があるのがわかる。この灯台が初めて点灯したのは1917年で、鉄筋コンクリート造りの灯台としては北海道で一番古い
今回は網走(あばしり)から能取(のとろ)岬を経て能取湖を巡りサロマ湖へ向かうルートを紹介する。能取岬は北海道網走市の西側にあり、オホーツク海に突き出た岬で、断崖からオホーツク海の雄大な眺めが楽しめる。岬の先端には白と黒の横縞模様の灯台が立っている。
能取岬の西側にある能取湖はオホーツク海に面した汽水湖で、海と湖の特徴を併せ持つ。この湖の南側には国内最大級の規模を誇るサンゴ草の群落があり、秋には一面が真紅に染まる。整備された木の遊歩道を歩けば、圧巻の景色が楽しめる。
サロマ湖は海水と淡水が混ざり合う日本最大の汽水湖で、細長い砂州によってオホーツク海と隔てられているが、ふたつの湖口を通じて海とつながっている。湖の南側にピラオロ展望台があるが、クルマで山の上にあるサロマ湖展望台に行けば、サロマ湖全体を見渡せる。また西の砂州には龍宮台展望台があり、高さは低いがオホーツク海とサロマ湖を眺めることができる。
- ※本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
標高が高い道では10月でも雪が降ることがある!?
10~11月に北海道でレンタカーを利用してドライブする場合は、借りる車両にスタッドレスタイヤが装着されているか事前に確認しよう。北海道では地域や標高によっては10月でも雪が降ることがあり、朝晩の冷え込みで路面が凍結することも。特に峠道や山間部では、平地より早く冬の道路環境になる。レンタカー会社によってスタッドレスタイヤへの切り替え時期が異なるため、予約時に装着状況を確認すると安心だ。秋の行楽シーズンでも予期せぬ降雪や路面凍結に備え、安全にドライブを楽しみたい。
10月でも雪が降ることがあるため、レンタカーを借りる際は装着タイヤも確認しておこう
三国峠、ニセコパノラマライン、能取湖・サロマ湖ルート
この秋走りたい北海道の絶景ロードマップ

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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