【1984年11月6日】長距離ドライブも快適な「ジムニー1300」発売!|Today's memoriesあの日の記憶
文=津島 孝

軽じゃないジムニーが登場! 1.3Lエンジン搭載「ジムニー1300」が切り開いた新境地

本格4WD性能を維持しながら、高速巡航と長距離ドライブの快適性を高めた革新的モデル

1.3Lエンジンと5速MTを搭載し、オンロードでの快適性を向上させたジムニー1300。ジムニー初の乗用ワゴンを設定し、レジャーや日常にも活躍の場を広げた、小型車版ジムニーの出発点となった。

【1984年11月6日】
長距離ドライブも快適な「ジムニー1300」発売!

1982年に発売されたジムニー1000(SJ40型)

1982年に登場したジムニー1000(SJ40型)。F10A型970cc・水冷4気筒エンジンを搭載し、52PSを発揮した。ラダーフレームや高・低速2段切り替え式トランスファーなど、本格的な4WD機構を継承。写真は幌とハーフメタルドアを備えた仕様

スズキのジムニー1300(JA51型)は、ジムニーならではの本格的なオフロード性能を維持しながら、オンロードでの快適性や高速走行性能を高めた小型車規格の4WD車である。

ジムニーは1970年の初代モデル以来、軽自動車ながら優れた悪路走破性を備え、独自のポジションを築いてきた。

1982年には、1Lクラスのエンジンを搭載したジムニー1000(SJ40型)が登場。小型車規格のジムニーは、オフロード愛好家だけでなく一般ユーザーからも注目を集めた。

JA51型は、そうした流れを受けて、より高いオンロードでの快適性とオフロード走破性を求める声に応えたモデルで、ラインアップは幌ボディーとバンに加えて、乗用車登録のワゴンタイプも新設定された。

その特徴は、排気量を1324ccまで拡大したG13A型水冷4気筒エンジンである。最高出力70PSと余裕あるトルクを備え、ジムニーとして初めて5速MTを採用。高速走行時の静粛性と燃費を向上させ、従来のジムニーよりも長距離ドライブを快適にこなせる性能を実現した。

乗用車登録のワゴンはジムニー初の設定で、従来の「働くクルマ」「悪路を走るクルマ」というイメージを超え、日常の足やレジャー、ロングツーリングにも使える“普通車ジムニー”として活躍の場を広げた。

JA51型は、本格4WD性能を守りながら普通車としての余裕と快適性を加えたモデルであり、ジムニー1300シエラやジムニーシエラへと続く、1.3L小型車版ジムニーの出発点となった一台と位置づけられる。

【JA51C型 スズキ・ジムニー1300フルメタルドア】
●全長×全幅×全高:3355×1465×1690mm ●ホイールベース:2030mm ●車両重量:840kg ●搭載エンジン:G13A 型 (1324cc 水冷直列4気筒SOHC)

1993年に発売されたジムニー1300シエラ

ジムニー1300は1988年に国内販売を終了したが、1993年に連峰や山脈を意味するシエラのサブネームを添えて復活。EPIを採用したG13B型エンジンは最大トルクを3500rpmの低回転で発生し、ラフロードから市街地まで快適な走りを実現した

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