【1985年10月21日】初代「ミラターボTR-XX」を発売!
軽自動車にハイパワー&スポーティーという概念を持ち込んだミラターボTR-XX
文=津島 孝

軽自動車に“走る楽しさ”を持ち込んだ革命児! 「ミラターボTR-XX」が切り開いた軽スポーツの時代

空力ボディーと52PSターボエンジンを武器に登場したTR-XX。軽ハイパワー競争の幕開け!

1980年代半ば、軽自動車市場は若い男性層へと広がり、スポーツ性への需要が高まった。TR-XXは空力重視のエアロボディと52PSのターボエンジンを備え、のちにアルトワークスらと競い合いながら軽スポーツ市場を切り開いた象徴的モデルである。

【1985年10月21日】
軽パワー競争の幕を開けた初代「ミラターボTR-XX」を発売!

1987年10月に発売された2代目ミラターボTR-XX

1987年に登場した2代目ミラターボTR-XXはEFIターボ化で55PS(後期は64PS)を発揮し、軽スポーツ性能を大きく引き上げた。新設計ボディーとワイドトレッド、4輪独立懸架で操縦性を向上させ、4WD仕様も設定。アルトワークスと並び軽ハイパワー競争を牽引したモデルだった

1985年10月21日に登場したダイハツの初代ミラターボTR-XXは、実用車中心だった軽自動車に“走りの価値”を本格的に持ち込んだ画期的モデルである。

軽ボンネットバン市場は女性ユーザーが中心だったが、1980年代半ばには若い男性層が流入し、スポーティー志向が高まっていた。ダイハツはこの潮流を捉え、ミラシリーズのイメージリーダーとしてTR-XXを投入する。

TR-XXは空力特性を重視したエアロボディを採用。エアスポイラー一体式大型バンパー、バックドアスポイラー、サイドストーンガード、専用アルミホイールなどを装備し、軽自動車としてトップレベルの空気抵抗係数Cd0.35を達成した。

搭載される547ccの EB型エンジンは、水冷直列3気筒OHCにインタークーラーターボを組み合わせ、最高出力52PSを発揮。車両重量570kgの軽量ボディーと組み合わせることで、街中でも峠でも“速い軽”として存在感を示した。燃料供給はキャブレター式で、60km/h定地燃費は31.0km/Lを記録している。

足まわりは前:ストラット、後:セミトレーリングアーム式の4輪独立懸架に大径フロントスタビライザーを組み合わせ、トレッド拡大と車高ダウンによって高速走行時の安定性を向上。タイヤは145/70SR12のスチールラジアルを採用し、ロードグリップと転がり抵抗のバランスを高めた。

内装もスポーティー志向を徹底し、小径3スポークステアリング、ガングリップシフト、専用バケットシート、大型二連メーター、ターボインジケーターなどを装備。ブラック基調のルーフライニングや各種収納ボックスも備え、実用性とスポーティー感覚を両立させていた。

ミラターボTR-XXは、軽自動車にスポーツ性という新たな価値を持ち込み、のちのアルトワークスらとともに“軽ハイパワー競争”を牽引した歴史的モデルである。軽自動車が実用だけでなく趣味性や走りを求められる時代へと移行する転換点を示した存在だった。

【L70V型 ダイハツ・ミラターボTR-XX(5MT)】
●全長×全幅×全高:3195×1395×1400mm ●ホイールベース:2250mm ●車両重量:570kg ●搭載エンジン:EB型(547cc 水冷直列3気筒OHCインタークーラー付きターボ)

1987年10月に発売された2代目ミラターボTR-XXの運転席まわり

2代目ミラターボTR-XXのインパネ。「TURBO」ロゴ入りの3本スポークステアリングの奥には、中央にタコメーターを配するメーター類が並ぶ。軽スポーツらしい操作系の密度と“走り”へのこだわりが感じられる機能的な内装だ

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