直6ディーゼルとコイルサスで大進化! ランドクルーザー80系が切り開いた新時代
60系から9年ぶりの全面刷新。一新された80系はランクルの価値を大きく変えた!ランドクルーザー80系は、伝統の堅牢性に乗用車感覚の快適性を融合した“最高級マルチパーパス4WD”として開発された。フルタイム4WDや豪華装備を備え、ランドクルーザーの新しい価値を示したモデルである。
【1989年10月16日】
乗用車感覚を取り入れた80系「ランドクルーザー」発売!
80系は最上級グレードにVXリミテッドを新設。CDプレーヤーや9スピーカーオーディオ、クールボックス、電動格納式ミラーなど豪華装備が充実していた。高い悪路走破性と耐久性を受け継ぎながら、乗用車としての快適性も向上し、ランドクルーザーの高級SUV化を印象づけた
トヨタのランドクルーザー80系は、60系から9年ぶりのフルモデルチェンジとして開発された「最高級マルチパーパス4WD」である。
この80系では、従来の商用色が強いバンに加え、乗用車的な装備を充実させたステーションワゴン(8名乗り)を設定。北米・豪州など海外市場での競争力を高めるため、ボディーをひとまわり大型化し、内装や快適装備も高級SUVとしての性格を強めた。
エクステリアは張りのある曲面で構成した近代的なフォルムを採用し、ホイールベースやトレッド拡大で安定感を向上。ワイドタイヤ設定車には大型フェンダーを組み合わせ、力強さと都会的な洗練を両立させた。異形ヘッドランプと一体化したフォグランプ、立体感ある横バーグリルなど、80系ならではの先進的な表情が与えられている。
エンジンはワゴンに直列6気筒4Lガソリン(3F-E型/155PS)を、バンには新開発の直列6気筒4.1L自然吸気ディーゼル(1HZ型/135PS)とディーゼルターボ(1HD-T型/165PS)の2種類を設定。1HZ型、1HD-T型はOHVからOHCに変更し動力性能と静粛性を向上させた。
足回りでは、前後リジッドアクスル式サスペンションのスプリングをリーフからコイルスプリングへ刷新。乗り心地と操縦性を大幅に改善し、上級モデルにはセンターデフ付きフルタイム4WDを採用することでイージードライブ性も高めた。
伝統の堅牢性に快適性と先進性を融合させた80系は、ランドクルーザーの価値を大きく広げた新世代モデルであり、“最高級マルチパーパス4WD”として新たな地平を切り開いた存在となった。
【FJ80G-GNPEE(X)型 トヨタ・ランドクルーザー80 ワゴン 4000 VXリミテッド】
●全長×全幅×全高:4970×1900×1900mm ●ホイールベース:2850mm ●車両重量:2220kg ●搭載エンジン:3F-E型(3955cc 水冷直列6気筒OHV)
インパネには大型スイッチやメーターを配置し、乗用車的な操作性を追求。デフロックなど4WD特有の操作系もインパネ内に整理され扱いやすさが向上した(写真はランドクルーザー80 バン 4200VXリミテッド)
センターフルコンソールやリアドア開口拡大、ワゴンのリクライニング機構など、快適性にも配慮が行き届いている(写真はランドクルーザー80 バン 4200VXリミテッド)