なぜサニーは4WDを選んだのか? 6代目が示した“ちょうどいいセダン”の新基準
雪道だけじゃない! 6代目サニーは普段使いの4WDでセダンの新しい方向性を示した車両の基本性能を向上させ、時代が求める高品質感・快適性・経済性を凝縮した6代目サニー。 “さりげない4WD”を掲げた1500・4WDを新設定し、日常で使える4輪駆動という新しい価値を提示した。
【1985年9月24日】
すべてがちょうどいい6代目「サニー」発売!
3ドアハッチバックの305Re。走りを楽しめるニスモ・バージョンもラインアップしていた
6代目サニーは、生活様式や価値観の多様化が進み、“本物志向”が高まった時代に向けて開発されたモデルである。
1966年の初代以来、サニーは親しみやすいスタイルと優れた基本性能で日本の代表的ファミリーカーとして市場をけん引し、輸出・現地生産は120か国以上へ拡大。1980年代半ばには北米・メキシコでの現地生産も始まり、“国際車”として確固たる地位を築いていた。そうした背景の中で求められたのは、単なる小型車ではなく、世界基準の品質と使い勝手を備えた新しいサニー像だった。
6代目の開発コンセプトは「ジャストサイズ・クオリティ・セダン」。4つの原点(スタイル・パフォーマンス・品質感・経済性)を柱に、端正で明快なスタイリング、広々とした室内空間、静粛性と操縦性の向上を実現。快適性を高める先進装備を積極的に採用した。
大きな特徴が、4ドアセダン1500・4WDの新設定である。日産はこれを「さりげない4WD」と表現し、降雪時などの悪条件下でも通常走行と同じ感覚で安全・快適に移動できることを目標とした。
駆動方式はパートタイム4WDで、2WD/4WDの切り替えはシフトレバーのセレクトボタンを押すだけという極めて簡単な操作を実現。日常生活に自然に溶け込む4WDを小型セダンに持ち込んだ点は画期的だった。
6代目サニーは、品質志向の時代に応えるべく、ジャストサイズの中に高品質と快適性を凝縮し、さらに“日常に溶け込む4WD”という新しい価値を提示したモデルである。
【HNB12型 日産サニー 1500 4WDスーパーサルーン(4ドアセダン)】
●全長×全幅×全高:4155×1640×1395mm ●ホイールベース:2430mm ●車両重量:1090kg ●搭載エンジン:E15S
型
(1487cc 水冷直列4気筒OHC)
スポーティーワゴンのカリフォルニア。しゃれたエクステリアと使い勝手にすぐれたRV感覚あふれる室内空間で話題を集めた