匠The日本

釣りにキャンプにアウトドアに!風に強い湯沸かし器「アルポット」

大人の工場見学「大木製作所」編

2022.03.15

sponsored by JAF通販紀行

ステンレスを丸く加工し固定する高橋順一さん。精緻を極めた熟練職人のなせる技だ。
2022.03.15

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ステンレスを丸く加工し固定する高橋順一さん。精緻を極めた熟練職人のなせる技だ。

繊細でハイクオリティな日本製の商品。その裏では、熟練の造り手たちが知恵と経験と技を総動員し、日々研鑽を積んでいる。見えないところにまで手間をかけ、より高い品質を目指して心血を注ぐ匠たちの静かな矜持。この<匠The日本>では、モノづくりの神髄を感じさせるメーカーと商品にフォーカスし、現場を訪ねる。

匠の技が実現した携帯用湯沸かし器「アルポット」

発売からおよそ半世紀、根強いファンに愛され続ける「アルポット」をご存じだろうか。手軽に持ち運べて強風のアウトドアでも熱いお湯が沸かせるばかりか、ご飯を炊いたりラーメンを作れたりする。かねてより、モノにこだわる人たちの間では定評があり、何十年と使い続けているユーザーもいるという。息の長い愛用者に支持されてきたロングセラー。卓上コンロ製造のノウハウと職人のスキルが結実した、知る人ぞ知る名品だ。

匠の技が実現した携帯用湯沸かし器「アルポット」

70年以上の歴史を支えてきたのは独創性と技術力

「アルポット」を手掛ける大木製作所(東京都・練馬区)は、1947年創業。長年の経験によって培われた高度な技術と独創性で、確かな商品を生み出し続けるステンレス加工メーカーの老舗だ。ハンガーやキッチングッズなどの機能美は、いいモノを長く使いたい層から高く評価されている。長期間美しさが保たれ、より使いやすいようにと、日々創意工夫し改良を重ねる同社のモノづくりの姿勢が、商品への信頼につながっている。訪れた工場では、昔ながらの機器の前で腕利きの職人たちがひたむきに作業に取り組んでいた。

70年以上の歴史を支えてきたのは独創性と技術力

熟練工の手捌きには、寸分の狂いもなし

大木製作所の商品は、優れた技を持つベテランの職人が一つひとつ丁寧に造り上げ、検品から梱包までの工程すべてが手仕事で進む。使い慣れた道具で黙々と金属を加工していく匠の手捌きに、目を瞠る。とりわけ「アルポット」は、使用されている部品の数や作業工程が膨大なため、経験に裏打ちされた確かな腕と情熱、たゆまぬ努力がなければ、クオリティを維持できない。まさに日本のモノづくりの真骨頂が発揮された商品なのだ。

熟練工の手捌きには、寸分の狂いもなし。

燃料タンクの安全キャップとアルコールの注入口には、真鍮を採用。錆びにくい真鍮製のキャップは開けやすいことが特長だ。野外用で趣味性の強い商品ゆえ、人によって使用頻度はさまざま。たとえ年に1回だけであっても固着しにくく、すぐに気持ちよく使えるようにと材質も考慮された。歴史に裏打ちされた知識の蓄積を活かし、タンクの細部の素材選びにおいても最適解を追求している。

知識を結集したポットの心臓部・タンク

最も苦労したのが強風でも火が消えない仕組みだったそう。ポイントは内筒に開けた穴と、内筒と外筒の間に設けた間隔だ。穴の形や位置、数を何度も変更し、間隔をどれくらい空けるのがベストか試作を重ねた。知恵を絞り試行錯誤を続けた結果、下から空気を取り込み、上に抜けさせる構造を具現化。強い風の中でも火が燃焼し続け、表面が熱で熱くなりにくい仕上げを実現している。

アルミカップ内部は撥水効果のあるフッ素樹脂(ナヴァロン)を塗装。炊飯後に残った米がこびりついて困るとのユーザーの声を受けて、素材を改良した。汚れが付着しにくく落としやすいのが、テフロン加工の利点。カップの内寸もサイズは握りこぶしが入る大きさをキープし、洗いやすさにも配慮がされている。

使いやすさを追求した内側のテフロン加工

「アルポット」の前身は、この卓上コンロ。50年ほど前、釣り好きだった初代社長のアイデアが発端だった。海辺でも温かいドリンクを飲めたら……。当時人気だった卓上コンロのノウハウを活かし、風の強いアウトドアでも利用できる商品にすべく改良が繰り返された。

昭和に培ったコンロの技が活かされている

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匠の技が集結した逸品。出掛け先でもお湯が沸かせて、調理もできる「アルポット」

工場見学の取材に応じてくれたのは、社長・大木和利さん(右)と営業部長・大木貴之さん(左)。ユーザーの声に真摯に耳を傾け、改良を厭わないのも大木製作所の信条だ。職人の技術と町工場のネットワークを活かし、ニーズに合った柔軟なモノづくりを行っている。ロングセラーの「アルポット」の中でも、JAF通販紀行だけの「ステンレス仕様」は、軽量で錆びにくいのが魅力。機能はもちろん、見た目にもこだわるアウトドア好きからも、清潔感とスタイリッシュさが好評を博しているという。

匠の技が集結した逸品。出掛け先でもお湯が沸かせて、調理もできる「アルポット」

底部の燃料タンクのキャップを開けて着火。風の強い野外でも熱々のラーメンが食べられる。

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※撮影の時だけマスクを外していただきました。

こちらの商品はJAF通販紀行でお買い求めいただけます。

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