匠The日本

漆塗りの逸品 国産無垢材の「シェーヌ・ドゥ マグカップ」

~大人の工場見学「オークヴィレッジ」編~
2022.10.25

sponsored by JAF通販紀行

2022.10.25

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精巧で、長く愛用できるメイド・イン・ジャパンの製品。その裏では、熟練の職人たちが知恵と経験と技を総動員し、日々研鑽を積んでいる。見えないところにまで手間をかけ、より高いクオリティを目指して心血を注ぐ匠たちの静かな矜持。この<匠The日本>では、モノ造りの神髄を感じさせる製品と造り手にフォーカスする。

10年以上のロングセラーを誇る、漆塗りの真骨頂

フランス語のオークを意味する“シェーヌ”と、優しさや心地よさを意味する“ドゥ”というネーミングに想いがこめられている、女性の視点から生まれた木の器シリーズ「シェーヌ・ドゥ」のマグカップ。国産天然木を厳選し優れた天然塗料である漆で仕上げた木目の美しさ、手のひらに馴染むまあるいカタチが印象的だ。使い込むほどに経年変化も楽しめる。飛騨高山の自然と共生する森の中の木工房オークヴィレッジが、1点1点すべて手仕事で造り上げている。

10年以上のロングセラーを誇る、漆塗りの真骨頂

「森と共生する」をテーマにモノ造りを続けている

オークヴィレッジには、1974年の創業以来変わらない3つの理念がある。
1.「お椀から建物まで」は、木という素材を適材適所に使い、暮らし全般に関わるモノ造りをする。
2.「100年かかって育った木は100年使えるモノに」は、森の恵みである木を敬う「木の文化」「再生の文化」を大切にするという思いをこめて。
3.「子ども一人、どんぐり一粒」は、“子ども”とは自分たちの製品のことで、製品を一つ造ったら木を一本植えることを習慣に。
一人一人の社員が何かに迷ったときはこの理念に立ち返り、自問自答をしながら改善し進化できるように心がけている。今回は、飛騨高山の工房を拝見しながら、「シェーヌ・ドゥ マグカップ」の魅力について話を訊いた。

「森と共生する」をテーマにモノ造りを続けている

「拭き漆塗り」という技法を用いて、木目の美しさを際立たせる

高校時代に漆に魅せられてから17年、日々技術を磨き続ける、オークヴィレッジの漆塗り職人の荒川さんに実際に拭き漆塗りを見せていただいた。漆の塗り方について、『1回目は塗るというよりまずは木に吸わせて(摺り込んで)拭き取ってしまい、水が漏れないように木の導管を埋める作業を行い、2回目は塗膜をつくるように塗るので、それぞれ目的が異なるんですよ』と話す。丁寧なタッチでありながら無駄な動きが一切ない。そのスピードと正確さに圧倒される。

「拭き漆塗り」という技法を用いて、木目の美しさを際立たせる

温度・湿度に合わせた漆自体のブレンド、塗り方においては、刷毛さばき、速さ、厚さ、順番、木目を見極めるなど、あげればきりがないほど作業内容・工程は緻密で多岐にわたる。漆は、温度約20℃以上・湿度約60%以上の環境で最もよく乾くので、一定に保つためのコントロールにも常に気を配る。そして拭き漆塗りの重要なもうひとつの工程、和紙のような専用の紙による「拭き」の作業もまた、繊細かつ大胆に行われる。『マグカップの側面や内部など、部分によって力加減や木目、拭き筋まで計算してすべて変えています』と話している最中も、手の中にある紙を折ったり丸めたり程よくくしゃくしゃにするなど、まるでマジックのように次々とカタチを変え、触れていた指跡すら残さないよう見事に拭きあげていく。職人の手で拭き漆塗りが施された貴重なマグカップは、輪島塗などに代表される黒色や赤色、蒔絵のように加飾した質感とは全く異なる美しさを放っている。『何百・何千…という数の同じ製品を同じ品質でできるだけ素早く仕上げ、多くのお客様にお届けすることが目標です』と語る荒川さんが仕上げを行う、このマグカップの魅力は、ぜひ手にとって実感していただきたい。

「拭き漆塗り」という技法を用いて、木目の美しさを際立たせる

オークヴィレッジでは植林から製品造りまでを一貫して行っている。高温多湿の日本の風土に合う国産の木は、弾性があり衝撃吸収力も大きい。マグカップの本体は削る刃との相性が良くなめらかに仕上がるトチの木を、取っ手は丈夫なカエデを使用。象徴的な曲線をつくる削り出しはすべて手作業。飲み口は、上からわずか数ミリの部分に最後の一刃による仕上げを行う。この1工程が、口あたりの優しさや中身の垂れにくさにつながっている。木塊それぞれに個性があり、一つとして同じモノはない。それをすべて同じカタチに仕上げていく技に驚かされる。

「拭き漆塗り」という技法を用いて、木目の美しさを際立たせる

長く大切に使うという、丁寧な暮らしの豊かさを改めて感じさせてくれるマグカップ

「シェーヌ・ドゥ マグカップ」は軽くて丈夫、小さいお子さまからご年配の方まで安心な使い心地。保温性に優れているので、温かい飲み物は冷めにくく、冷たい飲み物は結露しにくい。ダイレクトに熱が伝わらないという木の漆器ならではの特長も魅力。手や口に触れるなめらかな感触だけでなく、飲み物や料理も優しく引き立ててくれる趣がある。容量は8分目で約200ml。器同士があたるコンコンという音も心地よく、カップのおなかにある波紋のような木目にも癒される。塗り直しも可能なので、長年愛用している方も多い。漆器ならではの、水に浸けたままにしないというお手入れにすら、むしろ楽しみたくなるような愛おしさが育まれるのではないだろうか。

長く大切に使うという、丁寧な暮らしの豊かさを改めて感じさせてくれるマグカップ

※撮影時のみマスクを外していただきました。

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