【1967年9月25日】豪華を極めた初代「トヨタ・センチュリー」発表!|Today's memoriesあの日の記憶
文=津島 孝

鳳凰エンブレムを掲げた国産最高峰!初代トヨタ・センチュリーが築いた迎賓車の原点

クラウンの上を目指して誕生。要人を乗せるために磨き上げられた究極の静粛性と快適性

トヨタの初代センチュリーは、国産最高級車の理想像を体現するために開発されたフラッグシップ・モデル。新設計のV型8気筒エンジンをはじめ、当時の世界的高級車でもまれな豪華装備を採用し、日本の迎賓車文化の礎を築いた。

【1967年9月25日】
豪華を極めた初代「トヨタ・センチュリー」発表!

初代センチュリーのリアビュー

直線基調の端正な造形と重厚なテールランプが象徴的。後方まで伸びる水平ラインが品格あるたたずまいを生んでいる。初代センチュリーは小変更を加えながら、1997年まで30年間にわたって基本構造を変えることなく生産された

1967年9月25日、トヨタは新たなフラッグシップとなる初代センチュリーを発表した(同年11月上旬発売)。

これは「世界の豪華車を目指すクルマ」であり、従来のクラウンエイトに代わる最高級車として、スタイル・性能・居住性のすべてにトヨタ技術の粋を結集したモデルだった。

当時の日本は高度経済成長の成熟期を迎え、企業の大型化や国際交流の増加により、政府・財界の要人送迎にふさわしい国産高級車への需要が高まっていた。輸入車が主流だった領域に国産メーカーとして本格的に挑むべく、トヨタはセンチュリーをラインアップの頂点に据えた。

搭載する新設計のアルミ製V型8気筒エンジンは、最高出力150PS、最大トルク24kgmを発生。サブタンク付きラジエーターなど、当時の国産車としては異例の高級仕様が盛り込まれていた。

乗り心地と静粛性の追求はセンチュリーの核心である。前後にサブフレームを備え、厚いゴムマウントでボディーと弾性的に結合することで振動・騒音の伝達を徹底的に抑制。日本の乗用車では初めてエアサスペンションを採用し、ソフトで快適な乗り心地を実現した。

センチュリーは、戦後日本が「世界に肩を並べる国産高級車」を求めた時代に誕生した象徴的モデルであり、長きにわたり日本の迎賓車文化を支える礎となったのである。

【VG20型 トヨタ・センチュリー(A仕様)】
●全長×全幅×全高:4980×1890×1450 mm ●ホイールベース:2860mm ●車両重量:1700kg ●搭載エンジン:3V 型 (2981cc 水冷V型8気筒OHV)

初代センチュリーのインパネ

仕様によって室内装備は異なるが、パワーステアリングやドア・オートロック、AM/FMステレオラジオなど、当時としては先進的な装備が満載されていた

初代センチュリーの後席

エアコン、室内空気浄化装置など世界の高級車でも数少ない豪華装備を多数採用。前席はパワーシートで、後席の居住性は特に重視されていた

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