なぜ日産は高級車からグリルを消した? 日本の美意識を貫いた伝説のインフィニティQ45
INFINITIブランドの旗艦として開発されたQ45は、日産の高級車の象徴的な存在にインフィニティQ45は、日産が新ブランドINFINITIの旗艦として開発した高級車である。グリルレスの大胆な造形や七宝焼きオーナメントなどの独創性と先進技術を融合させ、高級車の新しい価値を提示した。
【1989年10月17日】
高級車の新基準を提案した「インフィニティQ45」発表!
インフィニティQ45のリアビュー。ロングホイールベースを生かした流麗なサイドビューや、光源や見る角度で色味が変化する「トワイライトカラー」など、既存の高級車とは異なるアプローチが随所に見られる
インフィニティQ45は、日産が世界の高級車市場へ本格参入するために開発した大型高級サルーンである。
日産は世界の高級車市場で独自の存在感を確立するため、北米向け新ブランド「INFINITI」を立ち上げ、その旗艦としてQ45を投入。同年11月8日に日米で同時発売された。
Q45は「オリジナリティあふれる独自の個性を持った高級車」を目標に掲げ、従来の高級車像にとらわれない新しい価値を提案することを目的としていた。
スタイリングは大型グリルを廃したグリルレスのフロントマスクが象徴的で、七宝焼きオーナメントやダイキャスト製ドアハンドルなど、素材の質感で高級感を表現した。
パワートレーンには280PSと40.8kgmを発生する新開発のPLASMAシリーズのVH45DE型を搭載。スカイラインやフェアレディZで評価された4輪マルチリンクサスペンションを採用し、さらに市販車世界初の油圧アクティブサスペンションを設定することで、操縦安定性と乗り心地を高い次元で両立させた。
Q45は、日産が高級車市場で新しい価値を提示するために生み出した挑戦的なモデルであり、独創的なデザインと先進技術によって、従来の高級車とは異なる方向性を示した一台である。
【G50型 日産インフィニティQ45(1991年式)】
●全長×全幅×全高:5090×1825×1435mm ●ホイールベース:2880mm ●車両重量:
1780
kg
●搭載エンジン:VH45DE型(4494cc 水冷V型8気筒DOHC)
インテリアは曲面基調のデザインで包まれ感を重視し、乗り降りしやすいようキーを抜き差ししたときにシートとステアリングが自動で動く「オートドライビングポジションシステム」を採用。さらに漆にチタン粉・金粉を蒔絵のように散りばめたインストルメントパネル(KOKONインスト)を設定するなど、日本的な素材感を現代的に取り入れた
Q45に搭載された新開発の「PLASMA‑VH45DE」型エンジンは、280PSを発生する高性能ユニット。4輪マルチリンクやアクティブサスペンションと組み合わされることで、高い動力性能と快適な乗り味を実現した