バンコンに家族4人就寝!? アイデア満載のベッドに注目
スライド、常設、ポップアップ…各社自慢のベッドとは7月26〜27日、東京ビッグサイトで103社・238台のキャンピングカーが集結した「東京キャンピングカーショー2025」が開催されました。日本RV協会によると国内生産・販売ともにもっとも需要が高いのは、ミニバンやワゴンをベースにした「バンコン(※)」なんだとか。そこで、家族4人の車中泊旅に使えて、ベッドメイクが簡単なバンコンをピックアップ!
※バンベースのキャンピングカー
ベッドメイクの苦労は後悔のもと
ベッドメイクのしやすさはキャンピングカー選びの要
キャンピングカー選びではおしゃれな内装や機能的なギャレーに目を奪われがちですが、見落としてはいけないのがベッド展開。重いマットを限られたスペースの車内で動かすのは思った以上に大変。バンコンでは外に出たり、荷物を一度外に出したりしないと展開できない場合もあり、雨の日はその作業にウンザリします。暗くなってからでは一度外に出したモノの置き忘れなどトラブルになりかねません。ベッドメイクが億劫(おっくう)だとせっかくキャンピングカーを購入したのに旅に出る気がなくなるかも……。
今回は日常の足としても使えるバンコンで、家族4人旅が充実する優秀ベッドのバンコンを探してみました。
もっともスタンダードなポップアップ+ハイエースはリノベカーが狙い目
ホワイトハウス「リノモビ」(展示車945万円)。全長4840×全幅1920×全高2090mm、乗車定員6人/就寝定員5人(ベース車、仕様により異なります)
バンコンの人気ベース車といえばハイエース。そして4人就寝でもっともスタンダードなのがポップアップルーフ搭載車です。いわば最強の組み合わせなんですが、現在はベース車の納期が読めないのが悩みの種。
ホワイトハウスでは良質なベース車を入手してリノベーションする「リノモビ」という販売方式を開始しました。第1 号はハイエース スーパーGL ダークプライムⅡをベースに、ギャレー(キッチン)やベッド、ポップアップルーフなどを架装した「コンパス フォレスト ブルー」。
屋根の上に後付けするポップアップテントとは違い、ポップアップルーフであれば車内にいながら準備・撤収ができるし、雨の日だって濡れずに乗り下りできます。それにルーフいっぱいをベッドとして使えるのもメリット。
ポップアップルーフのデメリットは、側面が生地なので濡れたままは厳禁。また、どうしても外気温の影響を受けやすいのでクーラーやFFヒーター、電気毛布など対策が必要ですが、この広さと就寝定員は大きな魅力です。
1200×1850mmの横向きリアベッド。下部はぽっかり空いていて荷物の収納に困りません
運転席後ろに40L冷蔵庫、シンクとコンロが直線的に配置。シンク前に天板を取り付ければ座ったまま作業できます。ルーフのマットを使わないときの開放感もメリット
車両持ち込みで2段ベッド化を実現
MDNマドンナでは手持ちのハイエース スーパーロングを持ち込めば、バンコン「FCスリーパー」に架装できると参考展示していました。両側に折りたたみ2段ベッドを装備し、下段ベッドと合わせて就寝定員は合計5人。ハイエースのオーナーは検討の価値ありです。
定番のFASPシートとハイルーフで親子4人旅を実現
新相武「モーニングワン キャンパールポ」(598万4000円〜)。全長4065×全幅1665×全高2370mm、乗車定員5人/就寝定員大人2人+子供2人
ボンゴバンやタウンエースバンをハイルーフ化したバンコン。コンパクトバンの取り回しのよさはそのまま、家族4人で旅に出られる仕様となっています。
後部はFASPシート。これは背もたれと座面を倒したり持ち上げたりしていろいろなシートアレンジができるシートで、多くのキャンピングカーで採用されています。
「モーニングワン キャンパールポ」ではフラットにしてベッドマットを組み合わせることで1000(1200)×1835mmのベッドに変身。慣れれば数分でベッドメイクが完了します。
ハイルーフを利用した上部ベッドは1000×1850mmとゆったりしています。
ベッド下に大きめの収納スペースがあり、ベッド展開時に役立ちます。小型ペットカートが入る大きさなので、ペットとの旅にも重宝しそう
背が高く、圧迫感のない室内。ルーフにマットを敷けば子供2名分のベッドスペースに変身します
2段ベッドを軽い力でスライドできる驚きのベッドメイク
カトーモーター「ブルームーンEX」(714万2300円〜)。全長5380×全幅1900×全高2285~2400mm、乗車定員5〜7人/就寝定員5人
ハイエースベースのバンコン「ブルームーンEX」は業界初のスライド式2段ベッドを採用していて、ベッドマットを上げ下げすることなく、ただ引っ張るだけなのでとにかく簡単。寝る間際まで対面リビングで過ごし、素早く眠る準備ができるのがスゴイ。
2列目シートの横にキッチンがあり、冷蔵庫は上ぶたを持ち上げるタイプ。ベッド展開時も飲み物を取り出せます。キッチンの上にオプションの家庭用エアコンを取り付け可能
写真右側に常設2段ベッド。ここに1人ずつ眠ることができます。写真左は防水パン付きのマルチスペース。スライドドアで分離できるのでトイレ利用も可能です
常設2段ベッドを引き出すと上下で4人就寝できます。さらにシートを展開して1人分のベッドスペースを追加可能
キャブコン並みの断熱性と常設ベッドで眠る準備は秒で終了
カトーモーター「DD」(946万3300円〜)。全長5380×全幅2050×全高2900mm、乗車定員5〜6人/就寝定員大人4人
「DD」は、居住空間を架装した“キャブコン”に見えますが、ボディー主要部をほとんど切らず(切ったのは屋根部分のみ)にサイドをワイド化したバンコン。
本来のボディーとFRPの二重構造でそこに断熱材を仕込み、安全性と断熱性を高めています。そのため一般的なバンコンよりもゆったりしていて、キャブコン並みの断熱性が自慢。移動時の快適温度を維持でき、目的地で稼働させるエアコン負担を抑えられるのもメリットと言えます。
常設リアベッドとバンクベッドを備え、RVパークに到着後すぐに昼寝OK。移動時は着替えなどの荷物置き場としても使えます。
後部にワイドな常設ベッドを装備。下部はビッグなカーゴスペースになっています。右手奥に見えるのがマルチルームにもなるクローゼット
オリジナルルーフのクイーンハット仕様で広々としたバンクベッドになります
フロントシートは2列目と対面できるオリジナルシートを標準装備。運転席まで居住空間として使えます
一口に“就寝定員4人”といっても、ベッドメイクの手順はそれぞれ違います。展示車や試乗車では機能やレイアウトだけでなく、ベッドメイクの仕方をしっかりチェック。自分でベッド展開するのはもちろん、家族みんなで寝転んで寝心地や圧迫感の有無なども確かめておきましょう。
大森弘恵
おおもり・ひろえ フリーランスのライター、編集者。主なテーマはアウトドアと旅で、ときどきキャンピングカーと料理の記事も。身軽なソロキャンプ歴は約40年、愛車はヤマハ・WR250R
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