軽キャンピングカーで1泊2日の車中泊旅! 初心者向けRVパーク解説&快適グッズ紹介
大人2名の軽キャン車中泊旅・実体験レポート(2)軽キャンピングカーをレンタルして、大人ふたりで1泊2日の車中泊旅へ。レンタルの手順から車中泊場所選び、軽キャンピングカーの快適度チェックなど、リアルな体験をレポートします。第2部では、車中泊地として選んだRVパークやその設備、用意した就寝&くつろぎのアイテムなどを紹介!
運転も駐車も楽々できるのは軽キャンならでは!?
軽キャンピングカーをレンタルし、向かうは長野県軽井沢!
軽キャンピングカーで大人2名が快適に車中泊できるのかを検証するために、長野県軽井沢町へ向かったライター・大森と助っ人スタッフのふたり。
雪が残っていて、冷え込むと溶けた雪が凍る。油断大敵
東京都内はずいぶん春めいていましたが、軽井沢はシーズン最後に降ったドカ雪の影響もあり、時折、電光掲示板には「凍結注意」の表示が点滅。レンタルキャンピングカーの運転には少々ハードルが高いコンディションですが、スタッドレスタイヤを装着しているから安心です。それに軽キャンピングカーのコンパクトなボディは、混雑したSA・PAでも切り返しが楽々。
ご当地スーパーなど気になるところに気軽に立ち寄れる
「普段、軽バンを運転しているので運転も駐車も通常通り。イマドキの軽はうちの軽バンより静かでパワフルなことに驚きました」(助っ人スタッフ)
「全高が高いから、平置きの駐車場でも飛び出した看板がないか屋根の上が気になって。運転しやすいけれど、日頃はあまり上のほうを気にしていないからそういう点でドキドキです。それに屋根が重いから山道はいつも以上に慎重になりました」(大森)
本日の車中泊地・RVパークに到着!
RVパーク西軽井沢で車中泊
車中泊旅は自由なイメージがありますが、決して“どこで車中泊してもいい”なんてことはありません。道の駅や高速道路のSA・PAはドライバーのための休憩所。許されるのは休憩のための仮眠程度です。
その点、「RVパーク」は日本RV協会が認定した施設で、車中泊が正式に認められています。利用は有料ですが、広々とした駐車スペースに加え、24時間利用可能なトイレや電源設備が整っており、ゴミ処理に対応している施設も多いのが特徴です。さらに、近隣には入浴施設があるところも多く、快適に過ごせる環境が整っています。
当日予約が可能なRVパークもありますが、観光地周辺や休前日は満枠となっていることが少なくありません。現地で「車中泊場所がない……」と困らないよう、事前の予約がおすすめです。
RVパーク西軽井沢は開設から1年も経っておらず、設備が新しく清潔感あり
この日の宿泊は、2024年6月にオープンした「RVパーク西軽井沢」。
軽井沢駅までクルマで20分、ご当地スーパー・ツルヤまで歩いて5分。アトピー性皮膚炎に効くと評判の大谷地鉱泉までクルマで3分という好立地で観光の拠点にぴったりです。
トイレと炊事場。ゴミは有料で回収
キャンピングカーでペットとの旅を楽しむオーナーが運営しており、現在の設備は電源ポスト付きのサイトが5区画(車外にテーブル、チェアを出してもOK)、炊事場、和式トイレ(洋式に変更予定)、小屋2棟、東屋、ドッグランで、利用者やキャンピングカー好きの友人の知恵を借りながら少しずつ手を入れているところなんだとか。
給湯器完備の炊事場。建物の中なので寒い時期も安心
軽井沢エリアにはホテルやペンションが並び、キャンプ場もちらほら。そんななかでRVパーク西軽井沢を選んだのは立地のよさと施設の清潔感だけではありません。
RVパーク西軽井沢は電話やウェブで予約、支払いもオンライン。到着したら電源ポストの中に入っている利用書に必要事項を記載するというスタイルで、チェックインは14時から翌8時まで! チェックイン時間が幅広く、ほかの利用者や近隣住民への配慮は必要ですが、自由と安全が両立する施設となっているのです。
それにキャンプ場でも車中泊はできますが、電子音や開閉音の頻度を考えると車中泊限定のRVパークのほうがストレスなく過ごせます。
RVパークのサイトで秘密基地セッティング!
リラックスできる軽キャンリビングを作ろう
RVパークは施設によってルールが異なります。
RVパーク西軽井沢では区画内であれば21時までクルマのそばで飲食や焚き火をしてもよく(直火禁止)、キャンプ場みたいな過ごし方が可能。後述しますが、これは軽キャンピングカーの旅で譲れないポイントです。
装備されているものはレンタカー店、車両によって違うので、事前に予習しておくのが◎
さて、無事RVパークに到着したらまず基地作り。
キャンプであればここからテントやタープの設営が始まりますが、軽キャンピングカーでは荷物をすべて前席に移してベッドを作り、ルーフトップテントとオーニングを出すだけ。簡単ですが風が吹くとあおられる危険があるので、オーニングやルーフトップテントの展開・収納は、慣れていないレンタカーの場合はふたりで行うほうが安全です。
ルーフトップテントは展開時にコツがいるモノも。自信がないなら明るいうちにRVパークやキャンプ場に到着して準備を始めよう
あとは自分たちが用意した道具を広げて完成です。
軽キャンピングカーにはベッドがありますが、あくまで真っすぐ体を横たえられる場所といった印象。そこでふたりが用意したのは「快眠」のための道具と「くつろぎ」のための道具です。
ライター・大森が用意した車中泊アイテム
ソフトクーラー、寝袋、救急セット、バックパック、チェア2脚、LEDランタン3個、シングルバーナー、包丁・まな板、カトラリー、食器、ランチボックス用クーラー、三脚テーブル
「オフィスアムズへのアクセスがいいので共同装備のファニチャーと調理道具、食器類を担当。キャンピングカーのベッドだから……とマットを用意しなかったのですが、この選択は失敗でした」(大森)
助っ人スタッフが用意した車中泊アイテム
キャリーケース、5m屋外用延長コード、クッカー、真空断熱ボトル、真空断熱マグカップ、電気湯沸かし器、ランタン×2、電気毛布、湯たんぽ、皿&カトラリー、ミニテーブル、マット、寝袋
「3月の軽井沢、そして標高800m。極度の寒がりのため、防寒・保温グッズを多めに用意しました。万が一、電気毛布が使えなかったときの予備として、直火OKな湯たんぽも用意しましたが使わず。また、ルーフトップテントのベッドマットが快適だったので、持参したマットは不要でした」(助っ人スタッフ)
車中泊の必需品・ポータブル電源をレンタル
レンタルしたポータブル電源
この季節、日中は暖かくても明け方にはひどく冷え込みます。
焚き火で暖を取ってもいいのですが、風が強いときの焚き火は厳禁。そこでお守り代わりになるのが掛敷両用電気毛布なのです。
RVパークの電源ポストを利用できますが、念のためクルマとともに容量708Wh・定格出力500Wのポータブル電源をレンタルしておきましたが、これが大正解。
消費電力55Wの電気毛布を8時間使い、消費電力300Wのケトルで湯を沸かしても余裕あり
移動中にスマホやLEDランタンの充電を行えるし、PC作業も充電切れの心配がありません。沸騰までに時間がかかりますが電気ケトルで温かい飲み物を楽しめます。冷え込む朝やドライブの休憩中、車内で湯を沸かせるのは助かります。
浅間山を眺めながらくつろげる
それぞれ持参したアイテムをセッティングして、大人の秘密基地が完成!
4月13日公開の記事では、実際に軽キャンパーで大人ふたりが1泊2日を過ごしてみて、リビングや就寝スペースの快適度チェックやコツ、失敗談などを紹介します。
●今回のRVパーク利用料金
・サイト料(1泊2日):3,850円
・電源使用料:500円
・小屋レンタル料:3,500円
・ゴミ処理料:500円
合計 8,350円
施設情報:RVパーク西軽井沢
住所:長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1670-113
電話:090-8683-8252
利用可能台数:5台
料金(1泊):3,850円
チェックイン:14時~翌8時
チェックアウト:~11時
駐車場サイズ:長さ8m×幅5m 高さ無制限
トイレ:水洗和式
ゴミ処理:500円(指定袋45リットル袋1枚)
電源:500円(20A)
https://www.kurumatabi.com/park/rvpark/1375.html
大森弘恵
おおもり・ひろえ フリーランスのライター、編集者。主なテーマはアウトドアと旅で、ときどきキャンピングカーと料理の記事も。身軽なソロキャンプ歴は約40年、愛車はヤマハ・WR250R
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