【2025年夏の車中泊旅】暑さ対策&快適グッズ最新10点を達人が厳選!
車中泊好きアウトドアショップ店員が伝授!軽バンやミニバンなど既存のクルマにベッドを搭載した車中泊カーは、気温の影響をダイレクトに受けてしまいます。夏の車中泊旅を快適にするにはどんなグッズを使えばいいのか、車中泊に詳しいアルペンアウトドアーズフラッグシップストア 柏店のプロスタッフ・中濱恭平さんに聞きました。
コスパよく夏の車中泊が快適になるアイテム、それがアウトドアギア
アルペンアウトドアーズフラッグシップストア 柏店は世界最大級のアウトドアショップ
近年の猛暑に対抗するには、クルマにサブバッテリーとエアコンを搭載するのが一番ですが、予算的にもサイズ的にも導入は一大事。
できるだけ予算を抑えつつ効果的に夏の車中泊を助けてくれるもの……それがアウトドアギアです。
車中泊歴約15年のプロスタッフ・中濱さんがセレクト
今回は車中泊にもアウトドアにも専門知識が豊富なアルペンアウトドアーズフラッグシップストア 柏店の中濱恭平さんに、車内でのリラックスタイムから就寝時、そして運転中まで、夏の車中泊旅を涼しく快適にしてくれるアウトドアグッズ10点を教えてもらいました!
就寝時もくつろぎタイムもコレがないと始まらない! 夏車中泊旅の神ギア
サーキュレーター
クレイモア「ファンV600+」
サーキュレーターは空気を動かしているだけで、クーラーのように涼風を吹きつけるわけではありません。けれども、風によって車内の屋根付近にたまった熱気を排出できるし、湿気を吹き飛ばしてくれる優れもの。
「サーキュレーターは暑い夏に必須の車中泊グッズ」と中濱さん
クレイモアのサーキュレーターは、充電式サーキュレーターの先駆けとしてヒットしたプロダクト。風量は4段階で車内の奥まで風を送ることも、扇風機のように風を肌に当ててもOK。風で汗が蒸発する際の気化熱により涼しく感じます。車内環境を整えるため、そして積極的に涼しさを得るためにもなくてはならないアイテムなのです。
「今ではいろいろなサーキュレーターがありますが、使っているうちに樹脂が削れて異音が発生するモノもあると聞きます。クレイモアの製品は丈夫で長く使えます。もちろん充電はUSB Type-C」(中濱さん)
三脚は取り外し自在
ファンの下部に取り付けているのは首振り回転台の「スイベル369」(別売)
付属三脚だけでなく手持ちのカメラ三脚にも取り付けられるので、より高い位置に取り付けたいときも安心です。
「オプションの『スイベル369』(10,780円・税込)を取り付ければ、首振り機能も使えます」(中濱さん)
吊り下げもOK
大型のハンドルに手持ちのS字フックやカラビナを使って吊り下げれば車内は広々。シーリングファンみたいな使い方ができるのがイイ!
7,800mAhのバッテリーを内蔵し、連続使用時間は7〜32時間。1回充電しておけば1〜2泊であれば充電しなくても使えます。
・クレイモア ファンV600+
サイズ:幅24.3×奥行き22.6×高さ35cm
重量:約600g
付属品:USB Type-C充電ケーブル、三脚スタンド、専用ケース
価格:9,900円(税込)
モスキートランタン
Mt.SUMI「LEDモスキートランタン」
夏の車中泊で警戒すべきは暑さだけではありません。
「LEDモスキートランタン」は電球色と白色を切り換えられるLEDランタンに、電撃殺虫器を搭載した文字通りの必殺アイテム。
360〜400nmの近紫外線で5m以内にいる小バエや蚊、ガを誘因して電気で駆除するため薬品を使いません。素手で触れてもやけどの危険はなく、狭い車内でも安全に使えます。
「どんなものかと試したら、びっくりするくらいの虫が捕れました」(中濱さん)
掃除用のブラシが付属
使用後は付属ブラシで殺虫器に付いた虫を取り除きましょう。電撃殺虫機能はフル充電で30時間、LEDは4〜20時間稼働。
「翌朝のケアは気持ちいいものではありませんが、効果を目で確かめられます。イヤな人はブロアーで吹き飛ばすという手もありますよ」(中濱さん)
シェードはやわらかく、万一ぶつかっても痛くないし、破損しないのも車中泊向き。
・Mt.SUMI LEDモスキートランタン
サイズ:直径8.8×高さ12.9cm
重量:約210g
付属品:USBケーブル、説明書、掃除用ブラシ
価格:3,300円(税込)
コラム
電気製品の利用が増えるなら「ポータブル電源」導入を考えよう
ジャクリ「ポータブル電源 708」/84,500円(税込)
充電式サーキュレーターとモスキートランタン、LEDランタン、スマホくらいであればモバイルバッテリーでまかなえますが、ポータブル冷蔵庫の導入や冬の車中泊で電気毛布や電気ケトル使用を予定しているなら、ポータブル電源が欲しいところ。
ジャクリの「ポータブル電源708」は容量708Whで定格出力500W。ACコンセント×2、USB-A×2 (1口はQuick Charge 3.0)、USB-Cとシガーソケットが各1口搭載されています。
「僕も初めてのポータブル電源選びで悩んだのが容量です。使いたい電気製品が何なのかを知るのが第一歩」と中濱さん。
選び方の順番としては、
①使いたい電気製品の消費電力(W)×1泊で使用する予定時間を計算
②それらを全部を足した数値が最低限必要な容量(Wh)
③始動時に電気を多く消費する製品やポータブル電源の変換効率などを考慮し、2〜3割増しの容量を求める
④③を満たし、かつ、ポータブル電源の定格出力が使いたい電気製品の消費電力以上であることを確認
「ポータブル電源708」は1,000Wの電気ケトルには対応しませんが、ポータブル冷蔵庫や扇風機、電気毛布であれば1泊分の電力は十分です。
冷たい飲み物の保管に欠かせないクーラーボックス+α
クーラーボックス
アルペンアウトドアーズ「高保冷 ソフトクーラー」シリーズ。容量15Lと25Lの2タイプで各3色展開
車中泊カー内での火器使用は火災ややけど、一酸化炭素中毒の危険が高いためNG。そしてキャンプ行為(車外でのバーナーやテーブルなどの使用)を禁止しているRVパークもあり、キャンプのように必ずしも自炊する必要はなく、食堂で地元の味を堪能する機会が増えます。
だからといってクーラーボックスが不要なわけではありません。夏は飲み物を多めに用意したいし、お土産などの食品を保管するのに必要です。
「容量15Lで大人2人、25Lあれば家族4人分の飲み物を保管できます。これがサイズの目安」(中濱さん)
使用後のケアも考慮
クーラーボックスは汚れが付きやすく、溶けた水が細菌の温床になってしまいます。ところが洗って乾燥させようにも、大きくて重いクーラーボックスだとひっくり返すだけでも大変。
コンパクトに収納できるのがソフトクーラーの利点
「『高保冷 ソフトクーラー』は軽く、手入れがラク。内側のライナーが取り外せるので丸洗いしやすいんです。乾燥後は畳んでしまえるので邪魔にもなりません」(中濱さん)
コールマンの「テイク6」。写真のライトグレーはアルペン限定カラー
「2025年は“極小サイズ”のクーラーボックスが人気で、このコールマン『テイク6』も注目の製品。350mL缶が6本入る容量約4.7Lは、車内に置きやすいサイズ感でおすすめ」(中濱さん)
・アルペンアウトドアーズ 高保冷 ソフトクーラー25
サイズ:44×25×高さ33cm
重量:約1.3㎏
価格:5,999円(税込)
・アルペンアウトドアーズ 高保冷 ソフトクーラー15
サイズ:34×23×高さ30cm
重量:約0.9㎏
価格:4,999円(税込)
・コールマン テイク6
サイズ:約28.5×20×高さ18cm
重量:約800g
価格:2,420円(税込)
アイスコンテナ
アルペンアウトドアーズ「アイスコンテナ」シリーズ
飲み物に氷は欠かせないと考えるなら「アイスコンテナ」を手に入れては。
「機能はクーラーボックスに似ていますが、氷専用の真空二重構造容器で長時間保冷できるのが便利です」(中濱さん)
容量2.0Lと3.8Lの2タイプ。φ8.5cmの広口でロックアイスを入れやすい
外気温35℃で、容量2.0Lは24時間以上、3.8Lなら32時間以上氷を維持する保冷力が自慢。
飲み口付きでジャグとしても使える
万一、氷が溶けてもいきなり生ぬるくなることはありません。おいしい氷は溶けてもおいしい水になるので、ジャグとしても使えるのは便利。
・アルペンアウトドアーズ アイスコンテナ3.8
サイズ:直径約16.5cm、口径(内径)約8.5cm
重量:約1.5㎏
価格:4,999円(税込)
・アルペンアウトドアーズ アイスコンテナ2
サイズ:直径約13.5cm、口径(内径)約8.5cm
重量:約1㎏
価格3,999円(税込)
ひんやり&高機能シーツを使ってスムーズな入眠を促そう
接触冷感シーツ
左からロゴス「冷感・吸汗 セルフインフレートマットカバー」シリーズ、コールマン「クールタッチシーツ」シリーズ
夏の車中泊では寝袋に潜り込むというより、寝袋を掛けるだけのことが多くなります。つまりマットレスの触り心地は大きなポイント。
「コールマンとロゴスはマットレスのカバーを用意しています。どちらも接触冷感生地で、触れるとひんやり。ロゴスは吸汗性もうたっていて、汗ばむ季節にいいんです」(中濱さん)
対応するマットレスに被せるだけ
どちらもボックスシーツタイプなので、被せるのも取り外すのも簡単。対応マットレスが指定されていますが、サイズが同じであれば他社製でも使えます。
ロゴスのマットカバーのダブルサイズ(左)、シングルサイズ(右)。どちらも収納時は片手に乗るほど小さい
コンパクトで荷物に加えても邪魔になりません。
「ロゴスには同じ素材を使ったインナーシュラフもあり、これ1枚で寝てもいいし、広げてブランケットにしてもよく、使いやすいですよ」(中濱さん)
・コールマン クールタッチシーツ/シングル
使用時サイズ:約198×68×高さ10cm
重量:約410g
付属品:収納ケース
価格:3,960円(税込)
・ロゴス 冷感・吸汗 セルフインフレートマットカバー・SOLO
対応フォーム目安:約185×60×高さ5.5cm以内/約183×54×高さ10cm以内
重量:約230g
付属品:収納ケース
価格:3,850円(税込)
高機能タオル
ノマディックス「タオル」
専用シーツのかわりにタオルで代用してもOK。ノマディックスの「タオル」は72×184cmの大判、しかも一般的なタオルの4倍もの吸水力があり、汗を素早く吸い取ってくれます。
「車中泊のシーツや肌掛けにちょうどいいんです。毛足が短く、汚れや砂がからまりにくいので、ビーチマットとして使っている人もいるんですよ」(中濱さん)
カラバリ豊富
自然をモチーフとしたデザイン、カラーがそろっているので、車内の雰囲気にあったものを選んでみては。
・ノマディックス タオル
サイズ:約184×72cm
重量:約453g
価格:6,600円
運転中の暑さを体の内と外から和らげる
クールリング
ティゴラ「ティゴラリング クール 28℃ 4時間」シリーズ
運転時はカーエアコンを効かせても、窓を通して日差しが入るとやっぱり暑い!
「首に巻くリングで首の後ろ側を冷やすとずいぶん違います。ティゴラリングは冷水で60分、冷凍庫なら30分冷やすと凍結。一般的なクールリングよりも長く、4時間もひんやり感が持続します」(中濱さん)
・ティゴラ「ティゴラリング クール 28℃ 4時間 XLサイズ」
サイズ:19×17cm、内径12cm
価格:1,999円(税込)
保冷タンブラー
スタンレー「H2.0 真空スリムクエンチャー 0.88L」
保冷力抜群の真空二重構造ボトルはドライブの必携アイテム。なかでもスタンレー「H2.0 真空スリムクエンチャー 0.88L」は飲み物と氷がたっぷり入ります。カラーバリエーションが豊富で、人気は淡いカラーなんだとか。
ドリンクホルダーに入る
「約900mLという大容量かかわらず、クルマのドリンクホルダーに入るデザイン。ストローがあるので水分補給しやすいんです」(中濱さん)
ストローベースにシリコンカバーが付いている
ストローを差すところに十字の切れ目(シリコンカバー)が付いていて、万一倒しても中身がこぼれにくくなっているのもドライブ向き。
・スタンレー「H2.0 真空スリムクエンチャー 0.88L」
サイズ:約13.8×9×高さ27.5cm
重量:約561g
価格:6,490円
車中泊旅のベテランが惚れ込んだギアは手にする価値あり
今回紹介した10アイテム+αは、車中泊とキャンプに詳しい中濱さんが実際に使って「コレがあれば夏の車中泊が楽になる」と実感したモノばかり。夏の車中泊旅に持っていけばきっと役立ちます!
中濱恭平さん プロフィール
アウトドアショップ「アルペンアウトドアーズフラッグシップストア柏店」勤務でありながら、車中泊歴15年以上。学生時代からクルマやバイクでアウトドアフィールドを駆け巡っていて、キャンプにも車中泊にも詳しい。現在の愛車は自分でコツコツ手を入れている車中泊仕様ハイエース。
愛車はトヨタ・ハイエース スーパーロング ハイルーフ。DIYでオールペンした
【店舗紹介】アルペンアウトドアーズフラッグシップストア 柏店
売り場面積は約2,300坪、取り扱いブランドは約450、商品点数10万点以上が並ぶ、世界最大級のアウトドアショップ。3階建てで1階はキャンプ用品、2階はウエアやトラベルギア、3階はスキー・スノーボード、登山などの山関連アイテムのフロアとなっている。展示商品はすべて体験・試着OK。
住所:千葉県柏市風早1-6-1
電話:04-7192-3671(店舗代表)
営業時間:10:00~21:00
アルペンアウトドアーズフラッグシップストア 柏店ウェブサイト
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