ソロ車中泊旅にちょうどいい、技ありのバンコン7選
Wi-Fi、ルーフエアコン、防災対応など、あるとうれしい装備をチェッククルマ旅の自由度を最大限に生かせるのはなんといってもひとり旅。だれかとスケジュールを合わせる必要がなく、自分のペースで出発できるのですから。そして手頃なサイズのクルマであれば、道中で気になるスポットを発見したときも迷わずハンドルを切れます。「東京キャンピングカーショー2025」でソロ旅にちょうどいい、ミニバンやワゴンをベースにした“バンコン(※)”を探してきました。
※バンベースのキャンピングカー
ソロときどきデュオが現実的
都内最大級のキャンピングカーショー「東京キャンピングカーショー2025」
子供が小さいときは家族みんなで出かけますが、成長するにしたがって家族そろって過ごす休日は少なくなるもの。日常の足としても活躍する “バンコン”は家族全員分の乗車定員が必要でも、就寝定員は1〜2名で十分だという家庭も多いのでは?
7月26~27日、東京ビッグサイトで開催された「東京キャンピングカーショー2025」に展示されていた238台ものキャンピングカーの中から、乗車定員3名以上/就寝定員1〜2人で技あり機能を搭載したバンコンを7台ピックアップ!
できたてほやほやの新型キャラバンで大人の気まま旅
ダイレクトカーズ「ミチクサ」(638万円〜)。全長4690×全幅1690×全高1990mm、乗車定員4人/就寝定員2人
ガソリン車にクラス初のインテリジェントクルーズコントロールを採用し、長距離移動をサポートしてくれる新型キャラバンをベースに、大人の二人旅を想定したレイアウトにしたのが「ミチクサ」です。
乗車定員は4人ですが、ベンチシートではなく2列目と3列目にシングルシートを装備。家族との外出では全員が前向き乗車できるうえ、目的地では対面にしてみんなでくつろぐこともできる仕様。シングルシートは動かしやすく、ベッドメイクも楽ちんです。全面ベッドにせず、半分だけベッドにできるので一人旅だとワンルームマンション感覚で過ごせます。
片側はベッドに、もう片側は対面ソファにした状態。二人旅はここからシートを畳む必要がありますが、ソロならこのまま眠れます
夏の車中泊に備えてDCクーラーを標準装備。天井や壁と同じホワイトバーチ材で家具のように格納されています
電子レンジと40L冷蔵庫を備えたキッチン、中央の天板は取り外せるので、雨の日は運転席からダイレクトに居住スペースへと移動できます
離れた家族とコミュニケーションを取れるWi-Fi搭載
ATV群馬「デリカD:5 サイバースペース」(553万3000円〜)。全長4800×全幅1795×全高1875mm、乗車定員5人/就寝定員2人
デリカD:5の純正セカンドシートではなく、台座にマットを載せることで2人用ベッドを生むスタイル。台座の上の部分を取り外せばローソファとなり、限られた車内でもゆったり座れるのが自慢です。
では、どのあたりが“サイバー”なのかというと、カロッツェリアのサイバーナビを使ってWi-Fi環境を構築可能だということ。1人で出かけていても、離れた家族とオンラインでつながるので楽しみを分かち合えるのです。
1900×1200mmという一人には十分なベッドスペース。運転席側の壁には背もたれが付いていて、ゆっくり動画や家族との通信を楽しめます
車内でも車外でも楽しめる可動式モニター、サブウーファー、12Vエアコンがズラリ。天井に防音断熱施工を施しているのもポイント
小さめボディーでも趣味の道具をたっぷり積み込める
レクビィ「タウンランダー CT」(606万3200円〜)。全長4065×全幅1665×全高2210mm、乗車定員5人/就寝定員2人
タウンエースバンをベースにしたコンパクトなバンコンで、特筆すべきはベッド。
セカンドシートをフラットにして2枚のベッドボードをはめ込むだけでフラットベッドを作れます。ノーマルルーフモデルもありますが、CTはハイルーフなので圧迫感もありません。
付属するベッドボードは4枚でそのうち1枚は、ひっくり返せばタイダウンフックが付いていて荷物の固定ができる仕様。壁にはレールシステムが装備されているので上段レールにフック付きボードを載せて棚にするなんてこともできるんです。レールの高さは2段階あり、最上段にセットすればその下にゆとりの荷室を確保でき、趣味の道具が多い人も満足。
壁のへこみはベッドボードを楽に取り付けるための“逃がし穴”。サイドのモールシステムを使って小物を壁掛けしておけるのも使いやすそう
ボディーと内張りの間に制振・吸音材、遮熱材、断熱材を追加していてFFヒーター(オプション)がよく効きそう。制振・吸音材はエンジンルームだけでなく天井や壁面にも施工されています
狭い道でも恐れず走れるステップワゴンの車中泊カー
ロッキー2「ステップワゴン MV」(658万円〜)。全長4800×全幅1750×全高2040mm、乗車定員4人/就寝定員2人
スパーダe:HEVにベッドキットと200Ahリチウムイオンシステム、走行充電システム、1500Wインバーター、ルーフクーラー&FFヒーターを搭載してクルマ旅をサポート。見切りがよくて小回りが利くので、狭い道に迷い込んでも落ち着いて対応できるという点は、まさにひとり旅向きです。
内装は決して派手ではありませんが、薄型のルーフクーラーや圧迫感のないキャビネット、電装系とFFヒーターの床下収納のおかげで思いのほかゆとりを感じます。
ベッドはクラス最大級の1250×2100mm。ルーフクーラーとFFヒーター付きで、さらにオプションの天井断熱加工を追加すれば快眠間違いなし
スイッチ類は集約されていて、ベッドに寝転んだまま操作OK。もちろんUSBポート付きです
非常時には親子3人のシェルターとしても活用OK
OMC「キャラバン ZERO」(664万円〜)。全長4695×全幅1695×全長1980mm、乗車定員6人/就寝定員3人
キャラバンの標準ルーフ・標準ボディーに常設2段ベッドと40L冷蔵庫や電子レンジのあるギャレーを装備。1~2人旅ではベッドメイク不要なので釣りやスキーなど朝早くから活動したいときの仮眠にぴったり。
2段ベッドの隣にある対座ダイネットをフラットにすれば、3人就寝も可能。
ポータブルトイレが標準装備なので、普段はソロ旅利用でも、いざというときは家族の避難シェルターになる頼もしいクルマでもあるんです。
非常時にうれしいポータブルトイレ、オプションのFFヒーター&クーラーセットとソーラーパネルを装備すれば避難シェルターとして万全
常設2段ベッドがあればいつでも横になれます。ソロなら上段を棚がわりにでき、乱雑にならないのもいいところ
クーラーとフック付きでペットとの旅にちょうどいい
ネストツールズ「ノルン」(412万5400円〜)。全長4400×全幅1695×全高1855mm、乗車定員5人/就寝定員2人
普段使いしやすいNV200バネットをベースに架装。展示車には後部にリードフック(参考装備)を備えていてペットとの旅をアピールしていました。
2列目シートを用いたベッドは1850×1200mm。大人1人+ペットの旅には十分な広さです。ちっちゃなシンクやカセット式コンロも備えているのでペットのごはんの準備もOK。105Ahサブバッテリーと外部電源は標準装備。オプションの壁掛けクーラーとFFヒーターを取り付けておけばペットの体調管理にも不安はありません。
ダイネットモードは足もと広々。オプションのテーブルはベッド展開時でも使用できます
12Vクーラーはエンジンを止めても使用可能。管理しやすいよう、スイッチパネルやコンセントをまとめているのも使いやすさのポイント
オプションを使って釣り三昧旅も夢じゃない
バンテック「アストラーレ NSビアート」(614万9000円〜)。全長4695×全幅1695×全高1990mm、乗車定員5人/就寝定員大人2人+子供2人(オプション)
キャラバンベースのシンプルなバンコンですが、オプションにロッドホルダーがラインアップ。大切なロッドをスマートに収納して手足を伸ばして眠れます。
また、13L給水タンクとカセットコンロを装備していて、釣りのあとの手洗いや調理もOK。オプションで後部に子供用上段ベッドを装備できるので、親子で釣り旅も夢ではありません。
オプションのロッドホルダーと電子レンジを装備すれば釣り旅が充実しそう
オプションで走行充電器やインバーターなどを含む「サブ電源装置一式」を選択することで、車中泊を格上げする電子レンジやFFヒーター、マックスファンが装着可能に
2人就寝のバンコンは種類が豊富。レイアウトや装備、ベッドメイクなど各社のこだわりが満載なので、ショップやイベントで開発者の狙いを聞くとキャンピングカー選びに大いに役立ちます。
大森弘恵
おおもり・ひろえ フリーランスのライター、編集者。主なテーマはアウトドアと旅で、ときどきキャンピングカーと料理の記事も。身軽なソロキャンプ歴は約40年、愛車はヤマハ・WR250R
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