ゴールデンウイーク(GW)の高速道路で救援要請の多い注意すべきトラブルとは?
#18 GWの高速道路でのトラブル防止策ゴールデンウイーク(GW)期間中は、お盆や年末年始と同様に帰省やレジャーなどで高速道路を利用する方が増加します。期間中は慢性的な渋滞が恒例となっていますが、利用者が多くなることでJAFへの救援要請も増加します。今回はGW中の高速道路で多いクルマのトラブルとその防止策について、JAFロードサービス隊員に聞いてみました。
教えてくれたのはこの隊員!
静岡支部ロードサービス隊 藤枝基地
山﨑駿也(やまざき・しゅんや)隊員
【趣味・特技】 ジム(健康目的)、サーフィン
【好きな言葉】 言行一致
【好きな食べ物】 朝ラーメン
【休日の過ごし方】 家族で自然を巡ってデトックス。ジムは平日に通います
パンクやバーストなどタイヤのトラブルが約39%と圧倒的に多い!
──GW期間中の高速道路の救援件数はどのくらい?
2025年GW期間(4月26日〜5月7日)のJAFロードサービスの受付件数は、全国で7万5060件と前年より約8,000件増加しました。そのうち高速道路での救援は2,664件に達しました。
GWの高速道路では渋滞や高気温、長距離移動の増加により、パンクやバースト(破裂)などのタイヤのトラブルや燃料切れ、バッテリー上がりなどが多発しやすく、トラブルを防ぐには事前点検と早めの給油が重要です。 特にタイヤ関連のトラブルが圧倒的に多く、2025年は出動理由の約39%を占めました。
──高速道路でのトラブルは危険度が高くなる?
GW期間中の高速道路で最も多いトラブルがタイヤのパンク、バースト、エアー圧不足です。走行速度が高い高速道路ではバーストしてしまうことが多いため、ひび割れが多く長く使用しているタイヤは、早めに交換しておきましょう(山﨑隊員)
高速道路は一般道に比べて走行速度が高く、停車することが難しいという道路特性から、同じトラブルでも危険度が高くなります。2025年のGW期間中のロードサービス救援データでは、出動理由トップは「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」ですが、高速道路はパンクして空気が抜けてしまった状態のほか、走行中にバーストしてゴム部分が飛散してしまいホイールだけになってしまう危険なケースも多く見られます。
次いで多いのが「燃料切れ」で約10%でした。燃料が残り少ない状態で渋滞にはまってしまうと、高速道路では給油ポイントが限られているため、ガソリンスタンドまでたどり着けず、燃料切れが起こりやすいのが特徴です。給油ポイントが少ないエリアや渋滞が発生しやすいエリアなどで燃料の残量が少ないことが予想される状態であれば、なるべく早めの給油を心がけてください。
意外に多いのが動物との接触事故。特に夜間の走行は要注意!
──動物と衝突する事故も多いって本当ですか?
高速道路での動物との接触事故で最も多いのはタヌキ。多くの動物は夜行性のため夜間走行時は要注意。動物注意の標識がある区間は気を付けてください(山﨑隊員)
GW期間中の高速道路では、長時間の運転で注意力が散漫になるため、渋滞最後尾での追突事故をはじめ事故も多く発生します。2025年のGW期間中の高速道路では、事故は3番目に多い出動理由でした。
事故で意外に多いのが、シカやイノシシといった動物との接触です。GW頃は野生動物が活発に活動し始める時期になります。特にタヌキやシカ、イノシシなど夜行性の動物が多いため、周囲が見えにくい夜間の走行は注意しましょう。「動物の飛び出しに注意」の黄色い警戒標識がある区間は、さらに注意して走行しましょう。
GWの渋滞はもはや恒例!? 渋滞が原因でトラブルが発生する?
──充電器は争奪戦!? BEV(電気自動車)利用者は充電スポットも要チェック!
BEVの急速充電器も設置数が増えてきているが、GWはパーキングも混雑するため充電器の「空き待ち」になることも。残量がギリギリになる前に早めの充電を!(山﨑隊員)
GWに限らず、お盆や年末年始などの大型連休は、高速道路を利用する人が増えるため、渋滞を避けるのはなかなか難しい状況です。渋滞の最後尾では追突事故が発生しやすくなりますので注意しましょう。
また、渋滞時には発電量が低下しますので、バッテリーに負荷がかかります。バッテリーの性能が低下している場合には、バッテリーが上がってしまうこともありますので、出かける前に点検をしておくことが重要です。
さらに、GW期間中は本線の渋滞だけではなくSA・PAなどの施設も混雑し、駐車するだけでもかなりの時間がかかります。特にBEVに乗られている場合は、SA・PAの充電スポットが満車になっている場合が多いため、早めの給電や混雑する時間帯を避けた利用をするほか、事前に給電ポイントの確認をしておきましょう。
GW中の高速道路でトラブルを防ぐためには?
GWに渋滞は付きもの。必ず出発前に点検を!
高速道路を走行中にタイヤがパンクすると、走行速度が高いためバーストしてしまうことも多く非常に危険です。また、長い渋滞にはまってしまうと、バッテリー上がりや燃料切れなどのトラブルにつながる場合もあります。
こうしたトラブルを防ぐには、出かける前の点検が重要です。特にタイヤはトラブルが多いため、残り溝の深さや表面の異物、ひび割れなどがないかを確認するほか、ガソリンスタンドなどで空気圧も確認しておきましょう。
タイヤの点検は自分でも簡単にできるので、高速道路を利用する前には必ずチェックしておきましょう。エアー圧はガソリンスタンドなどで確認できますので、給油のついでにチェックしておきましょう(山﨑隊員)