猫がクルマのエンジンルームに侵入するトラブルは意外に多い!? 子猫が増える6月は要注意!
#19 猫がクルマのエンジンルームに入り込むトラブルクルマのエンジンルームに猫が入り込むトラブルは、寒い季節のことと思われがちですが、暑くなってくる季節でも油断は禁物で、6月は冬場よりも多い救援要請が発生しています。知らずにエンジンをかけると、猫の命やクルマに重大な被害が及ぶおそれがあるため、今日からできる予防策についてJAFロードサービス隊員に聞いてみました。
教えてくれたのはこの隊員!
埼玉支部ロードサービス隊 埼玉中央基地
畠澤弥紘(はたざわ・やひろ)隊員
【趣味・特技】 クレーンゲーム機(UFOキャッチャーなど)
【好きな言葉】 失敗は成功の元
【好きな食べ物】 ラーメン
【休日の過ごし方】 映画観賞
猫が入り込むのは寒い冬だけじゃない! 6月はトラブルが急増!?
──猫がクルマに入り込むトラブル件数はどのくらい?
クルマで出かけようとしたら、ボンネット付近から「ニャー、ニャー」という鳴き声が……。猫がクルマのエンジンルームや下回りの隙間などに入り込むトラブルは、年間を通して意外に多く発生しています。「自宅駐車場での発生がほとんどですが、まれにスーパーの駐車場や、信号待ちで鳴き声に気づいて路上で救援作業をするケースもありました」と畠澤隊員。
2025年11月1日~30日の1か月間に「エンジンルームに猫が入り込んでしまった」という救援要請は、全国で83件発生しました。そのうちの5件は、エンジン始動後に気づいてからの要請でした。猫が入り込んでいることに気づかずエンジンをかけてしまうと、猫がベルト類に巻き込まれて命を落とすことになりかねません。また、補機ベルトが切れたり洗浄が必要になる可能性があるため、エンジンを始動する前に確認するようにしましょう。
──冬場に多いイメージですが、6月が多いって本当?
この写真のように、体が小さい子猫はわずかな隙間から入り込み、奥のほうに隠れてしまうため見つけるのが難しくなります。鳴き声がしてもどこにいるかわからないことが多いため、不安な場合はJAFに救援要請をお願いします(畠澤隊員)
一般的に寒くなると暖かい場所を求めてクルマのエンジンルームに入り込むイメージがありますが、猫がクルマに入り込むトラブルは年間を通して発生しています。2024年の6月1日~30日に実施した調査では、「エンジンルームに猫が入り込んでしまった」という救援要請が全国で381件もありました。同年12月の調査では1か月間で24件だったため、約15倍という結果でした。
6月は春先に生まれた子猫が活発に動き出す時期になるため、トラブルが増えると言われています。特に子猫は体が小さくエンジンルームなどの隙間に入り込みやすいため、クルマの近くで鳴き声が聞こえたら要注意です。
──現場での救援作業で一番気を使うのはどんなこと?
最近ではエンジン下部がアンダーカバーで覆われている車種が多く、猫の捜索も救出もアンダーカバー類をすべて外さないと難しくなっています(畠澤隊員)
猫の入り込みによる救援作業で最も気を使うのが、「猫がいるのか、いないのか」の確認です。目視のほかボディーを軽くたたいて反応がない場合でも、奥のほうで身を潜めている可能性もありますので、スマホで猫の鳴き声を流したり、クルマのアンダーカバーなどをすべて外して確認します。場合によっては1時間以上捜索することもあります。
また、見つかってからも、怖がってどんどん手の届かない奥のほうへ逃げてしまうため、レッカー車でフロントを持ち上げてアンダーカバーなどを全部取り外し、やっと救出することもあります。かと思えば、現場に到着したら「すでに逃げてしまった」と救援要請者から伝えられたり、ボディーを軽くたたいただけで逃げていく場合もあります。
エンジンを始動する前に確認する習慣をつけましょう!
──具体的にどんなことに注意すればよいですか?
猫が入り込むトラブルを避けるためには、クルマに乗り込む前に、まずはボンネットやフロントまわりのボディー下側を中心にコンコンとノックするように軽くたたいてみてください。その際、クルマの周囲で猫の鳴き声がしないか、猫が動くような音や気配がないかを耳を澄まして確認してみます。鳴き声や物音がしたらボンネットを開けてエンジンルームを確認してください。
また、救援要請を受けて救出してみると、近所でよく見かける猫だったりするケースもありますので、よく野良猫を見かけるようなら注意してください。猫よけ用のグッズをクルマの周りに置いておくのもクルマへの入り込みを防ぐ対策のひとつです。
【乗車前にできる猫チェック】
1.ボンネットやボディーの下側を軽くコンコンたたく(ノックする程度にやさしく)
2.耳を澄ます(猫の鳴き声や移動している気配を確かめる)
3.猫が動く音や気配がしたらボンネットを開けて確認
エンジンを始動する前に、クルマのボンネットやボディーの下のほうを軽くたたいてみる習慣付けが大切です。駐車場の周りで野良猫をよく見かけるようなら猫よけを置いておくのもひとつの方法です(畠澤隊員)