燃料など油脂類の入れ間違い防止|クルマのトラブル、JAFにおまかせ!

「軽油」って軽自動車用じゃないの!? 走行不能になるケースもある油脂類の入れ間違い

#17 燃料など油脂類の入れ間違い防止

ガソリンと軽油を入れ間違えてしまうトラブルは、年間を通じて一定数発生しています。特に軽自動車に軽油(ディーゼル燃料)を入れ間違えるケースが多く、間違えると走行不能になり危険です。また、燃料以外にも冷却水とウォッシャー液の補充場所を間違えてしまうことも……。今回は燃料や油脂類の入れ間違いの防止策などについて、JAFロードサービス隊員に教えてもらいました。

目次

教えてくれたのはこの隊員!

静岡支部静岡東ロードサービス隊 静岡基地 草谷成明隊員の顔写真

静岡支部静岡東ロードサービス隊 静岡基地
草谷成明(くさがや・なりあき)隊員

【趣味・特技】 史跡巡り
【好きな言葉】 特になし!
【好きな食べ物】 最近味覚障害で味がわからず、何でもいけます
【休日の過ごし方】 何もせずにボーっとしています

レンタカーや社用車など普段乗らない車両の場合は要注意!

JAFロードサービスカー(レッカー車)に搭載している各種燃料

JAFロードサービスカーには「ガス欠」による救援要請に対応するため各種燃料を搭載しています。給油の際に油種を間違えないように、軽油は緑、ハイオクガソリンは白、レギュラーガソリンは赤と、携行缶の色を統一しています(草谷隊員)

──燃料の入れ間違いは、どのくらい発生していますか?

JAFの全国調査によると、2022年の10月1日~31日までの1か月間に出動した「燃料の入れ間違い」による救援件数は105件ありました。そのなかで状況が判明している96件のうち「ガソリン車に軽油を給油してしまった」件数は57件(59%)、「ディーゼル車にガソリンを給油してしまった」のは39件(41%)でした。

ロードサービス隊員による現場での聞き取り調査によると、「軽自動車なので軽油を入れた」や、「レンタカーを借りて普段の車両と違ったため間違えた」といった回答があり、ドライバーの認識不足がトラブルの理由となっています。また、給油時にその場で入れ間違いに気づくことは少なく、走行中にエンジンが止まってから「そういえば……」と燃料の入れ間違いに気づくことが多いようです。

──燃料を間違って給油すると、どうなりますか?

ガソリン車の給油口に貼られている油種表示

燃料の給油口を開けると使用する燃料の種類が書かれていることが多いため、あらかじめ確認しておいてください(草谷隊員)

ディーゼル車の燃料給油口の写真

ディーゼル車も基本的に給油口付近に油種が表示されています。写真ではキャップの右側に「DIESEL 軽油」と表示されています

ガソリン車に軽油を給油してしまい、間違いに気づかずに走行してしまうと、徐々にエンジンの出力が下がり加速が鈍くなります。さらに走り続けると黒い排気ガスが出て、走行できなくなってしまいます。

ディーゼル車にガソリンを給油してしまった場合も同じような症状となり、エンジンの出力が低下し、やがてエンジンが止まってしまいます。走行中にエンジンが停止すると危険な状況に陥るだけではなく、どちらの場合も修理にかなりの費用が必要になります。給油時に必ず燃料の種類を確認するようにしてください。

ちなみに、ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れ間違えた場合は、なるべく急加速などは避けエンジンに負荷をかけないようにしたほうが無難ですが、走行不能に陥る重大なトラブルになることはほぼありません。レギュラー仕様車にハイオクガソリンを入れても基本的に問題はありません。

──最近のクルマは見た目や音では判断できない?

給油口を開けても油種表示のないクルマの写真

給油口付近に油種表示のないクルマもまれにあります。同じ車種でガソリン車とディーゼル車の両方が設定されているクルマもあるため、ご自身が普段乗られているクルマではない場合は取扱説明書で必ず確認しましょう(草谷隊員)

ご自身の所有車以外のクルマにセルフガソリンスタンドで給油する場合は、必ず燃料給油口の表示や取扱説明書で確認することを忘れずに! 最近は普通の乗用車でも、クリーンディーゼルエンジンを搭載した車両もあります。エンジン音も静かな車両が多く、見た目だけではガソリン車かディーゼル車か判断できない場合も多いので注意してください。とくに輸入車はディーゼル車の設定が多いため、家族や友人のクルマ、あるいはレンタカーなどに給油する際は気を付けましょう。

油脂類を自分で補充する際には取扱説明書を要チェック!

──燃料以外に入れ間違いのトラブルってありますか?

クルマにはさまざまな部分に液体や油脂類が使われています。クルマのエンジンルームには、そうした液体や油脂類を充填(じゅうてん)・補充する場所がいくつもあり、形状などが類似しているケースもあります。

ウインドーの汚れを落とすウォッシャー液もそのひとつですが、補充の際に冷却水(LLC)の予備タンクが似た形状のため、間違えて入れてしまうケースもあります。この状態での走行は危険ですので、気がついたら速やかにJAFへ救援要請をお願いします。

普段ご自身でメンテナンスを実施されている方でも、家族や友人のクルマなどいつもと違うクルマを運転する場合には、必ず取扱説明書で補充場所などを確認してください。

油脂類の入れ間違いを防ぐには?

思い込みはNG! 普段と違うクルマの場合は要確認

燃料の入れ間違いのほとんどは、思い込みなどによる確認不足が原因です。そもそも「軽自動車」と「軽油」は同じ「軽」という漢字が使われていて紛らわしいですが、現在、エンジン仕様の国産軽自動車はすべてガソリン車です。ご家族や友人のクルマや、レンタカーなどに給油する際は、必ず給油口の表示や取扱説明書で油種を確認しておきましょう。

もしガソリンと軽油の入れ間違いに気づいたら、できるだけ安全な場所にクルマを止めJAFに救援要請をお願いします。

軽自動車にレギュラーガソリンを給油しようとしている草谷隊員

現在販売されているエンジン仕様の国産軽自動車はすべてガソリン車です。軽油と間違えないよう、ご注意ください(草谷隊員)

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