高速道路でのトラブルの実態と防止法!|クルマのトラブル、JAFにおまかせ!

高速道路でのトラブルを防ぐ! JAF隊員が教えるパンク・バースト、ガス欠、事故の防止法!

#10 高速道路でのトラブルの実態と防止法

高速道路上でのトラブルは、走行速度が高いためクルマに大きなダメージを負ったり、追突など二次事故が起こりやすい。そのためJAFでは高速道路での救援作業は、後方警戒を含め原則2名で行っている。今回は高速道路で多い救援要請の内容と、トラブルを防ぐ方法についてJAFロードサービス隊員に聞いてみた。

目次

教えてくれたのはこの隊員!

広島支部ロードサービス隊 谷口隊員の顔写真

広島支部ロードサービス隊 広島東基地
谷口智久(たにぐち・ともひさ)隊員

【趣味・特技】 ソフトボール、バドミントン
【好きな言葉】 「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな」(Mr.Children「終わりなき旅」の歌詞の一節)
【好きな食べ物】 寿司
【休日の過ごし方】 子供と公園で遊ぶ、YouTubeを見る(主に車関連)

最も多いのはパンクなどタイヤ関連のトラブル!

──高速道路ではどのくらい救援要請がありますか?

高速道路で最も多いクルマ(四輪)のトラブルは、タイヤのパンクやバースト、エアー圧不足です。2番目が燃料切れ(ガス欠)、3番目が事故になります。JAFが集計した2024年度のロードサービス救援データでは、高速道路ではタイヤのパンク、バースト、エアー圧不足による救援が2万6219件発生しており、高速道路でのトラブル全体の約42%を占めています(四輪のみ)。

お盆や年末年始をはじめ大型連休などの期間は、高速道路を利用する方も増えますので、それに応じてトラブルも増加します。トラブルが発生する時間帯はさまざまですが、夜間は後続車も前方が見えにくくなるため、路肩や本線に停車する場合は危険度が増します。

──高速道路でのトラブルの傾向は?

レッカー車に搭載している救援用の各種燃料タンク

レッカー車をはじめロードサービスカーは給油用の燃料を搭載している。間違えて給油しないよう油種ごとに携行缶を色分け、または文字表記しています

高速道路では走行速度が高いため、パンクに気づいて止まるまでにタイヤに大きなダメージを受けてしまいバーストに近い状態になっていることが多いですね。ひどい場合はタイヤのゴムが完全になくなって、ホイールだけの状態になっていることもあります。

ガス欠については、夜間にスタンドが閉まっているとか、IC間の距離が長いといった中国地方独特の事情も影響して、比較的救援要請が多い印象です。山間部では、一般道に降りてもガソリンスタンドの店舗数が少ないので気を付けてください。

また、ガス欠の要請の場合、燃料が少し残っていても、最寄りのガソリンスタンドまでたどり着けるか不安なので救援を要請する方もいらっしゃいます。燃料の残量警告灯がついてしまい、高速道路の本線上で止まってしまうのが怖いので、早めに救援要請をされるようです。安全を考えれば、早めに決断して安全な場所に停車する方が正解だと思いますので、「サービスエリアやパーキングエリアなどの安全な場所に停車できて良かったですね」とお声がけするようにしています。

高速道路では安全のために2車2名体制で救援作業を実施!

──高速道路での救援作業はどのように行うのですか?

レッカー車に搭載している後方警戒用の資機材(一例)

高速道路での救援作業時は、天候や時間帯なども考慮して視認性の高い資機材を使用し、後続車に作業中であることを知らせる後方警戒を行っています

JAFでは高速道路の救援の場合は、安全確保のため原則2車2名体制で行っています。1台が救援作業を行い、もう1台が後方警戒を行い作業中の安全を確保します。また、待機中のお客様には反射材の付いた安全ベストを着用していただいています。

高速道路上では、その場にとどまる時間が長くなればなるほど、作業するわれわれも、待機しているお客様も、さらには後続車の方々もリスクが大きくなるため、なるべく早く作業を終えて現場を離れることを心がけています。パンク修理なども基本的にはその場で行わず、サービスエリアやインターチェンジなど安全な場所にけん引してから作業を実施しています。

高速道路でJAFに救援要請をしたことを機に、JAFに入会される方もいらっしゃいます。高速道路でのトラブル対応については、実際に現場でお客様から「JAFの認知度や信頼度はかなり高い」というご意見をいただくこともあります。JAFロードサービス隊員は、実際の現場で安全かつ迅速な救援作業が可能になるなように、日頃から高速道路での後方警戒訓練などを行っています。高速道路でお困りの際は、JAFへ救援要請をお願いします。

──実際にあった高速道路ならではの救援は?

中国エリアは山間部を走る高速道路が多いこともあり、夜間の動物の飛び出し事故も多く発生しています。動物との接触事故という救援要請で現場に行ってみたら、イノシシがフロントバンパーに刺さっていたことがありました。その場で取り除くことが難しかったため、そのまま高速道路の事務所までけん引して、NEXCOの方に除去してもらいました。

また、ガス欠の救援要請で現場に到着したら、救援要請をされた車両にトラックが接触して大きな事故になっていたこともありました。幸いドライバーはガードレールの外に避難していたので無事でしたが、われわれ隊員も作業中は緊張の連続です。

高速道路でのトラブルを未然に防ぐポイントは?

高速道路で多いパンクやガス欠は、高速道路を利用する前に点検をしておけば、防げるケースもあります。タイヤであれば、空気圧や残り溝の有無、ひび割れや異物が刺さっていないかなどをチェックしてください。

ガス欠はインフォメーションディスプレイ内の航続可能距離を見て、目的地まで走行可能かを確認しましょう。レンタカーなど普段乗らないクルマだと、燃料の減り方なども違うので燃料計をこまめにチェックするように心がけましょう。

また、高速道路で路肩や本線上に停止する場合には停止表示器材を設置する義務がありますので、必ず積んでおきましょう。救援を待つ際は、止めたクルマの後方、ガードレールの外など安全な場所に避難することもお忘れなく!

タイヤの空気圧チェックを行っている谷口隊員

高速道路を利用する前にはタイヤの空気圧や状態、燃料の残量などを確認しておくことで、トラブルをある程度防ぐことができますので事前チェックをお忘れなく(谷口隊員)

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