夜行バスを快適にするコツ8選! 安眠を叶える意外な持ち物と裏技
「乗ってから後悔」をゼロに。ユーザーの失敗談から生まれた8つの知恵
夜行バスに乗車、出発してから「ああ、コレをしておけばよかった……」と後悔することはないでしょうか。モバイルバッテリーを忘れる、もう少し厚着すればよかったなど数多ありますが、意外と「乗らないとわからないこと」も多いもの。今回は高速バスユーザーの実体験からわかった、道中を快適に過ごすためのコツを8つ紹介します。
連載「推し活バス旅ガイド~良コスパ遠征のススメ~」一覧
定番アイテム紹介の「先」にある創意工夫たち
高速バスの旅を快適にするグッズについては、これまでにもご紹介してきました。マスク、アイマスク、耳栓、酔い止め、着圧ソックス、ネックピロー、着替えやすいラクな服……。今回は、こうした定番アイテムの「その先」にある、乗客それぞれの創意工夫を集めてみたいと思います。
前回紹介したドリームスリーパー号のような充実した快適スヤスヤ空間は、当然ですが他のバスには自動的にご用意されるわけではありません。翌日を気持ちよく迎えるために、スヤスヤ空間を自力で生み出すDIY精神が必要になってきます。
たとえば、蒸気で目元を温めてくれるホットアイマスクは定番アイテムのひとつ。さらに上に普通のアイマスクをかぶせると光を完全に遮断できて、安眠率が上がるのだとか。ウィラーのカノピーのような視界を覆う設備がないバスの場合、持参したパーカーを顔に被せることで、疑似カノピーをDIYしている猛者も。
耳栓も人によってこだわりがあるアイテムのひとつ。落下を防ぐために紐付きのものを利用する人も少なくありません。ちなみにわたし(藤谷)は、コードのついているデジタル耳栓を愛用しています。それを忘れたときは、周囲の騒音を軽減させるいわれる「ホワイトノイズ」の音源を普通のイヤホンで聴いております。効果は……あるような気がする。
身動きが取れないからこそ、長時間肌ケアのチャンス!?
また、高速バスの旅はおのずと長時間になります。身動きのとれない時間が生まれるからこそ、あえて「長時間保湿ケアタイム」として活用するまたとない機会といえます。手先を保湿したり、唇のパックをしてみたり。あるいは昨今話題の3時間以上利用推奨のマスクパックを使う人も。インフルエンサーやアイドルが飛行機移動時間に使っているということでバズった美容アイテムです。飛行機もバスも乾燥した空間であるという意味では同じようなもの(?)と、チャレンジする声もありました。
先程、パーカーのフードを擬似カノピーにする人を紹介しましたけれども、ECサイトで人気の伸縮する素材の大きめワンピースを頭からかぶって着替え空間をDIYをする人も。学生時代のプールの着替えのときに、こんな人がいたような。ワンピース自体、車内着としてもラクチンなのだそうです。
中年になったからできるようになったことも、ある
バスの中でさまざまな工夫を重ねている我々ですが、外にも目を向けてみましょう。世の中はすっかりキャッシュレスの時代ですが、高速バスの旅では意外と現金の出番があります。実際にわたしも大阪から東京に戻るバスで深夜のサービスエリアに立ち寄った際に、夜間営業中のフードコートの食券機がメンテナンス中でキャッシュオンリーになっていた、という経験が何度かありました。もちろん、貴重品は身に着けておくべきなのですが、イベントで散財した結果、現金を持たずにバスに乗り込むこともありますし。深夜3時の静まり返ったSAで、財布の中身が交通系ICカードとクレカだけ、というときのガックリ感は自業自得とはいえ、堪(こた)えますので。
時代の変化もさることながら、わたしたち自身も変わりました。つまり、加齢ですわね。マンガ担当の蟹めんまさんも、前回のドリームスリーパー号乗車記で「おしりの肉付きがよくなったことで、長時間座っていてもおしりが痛くならなくなった」と書いていました。体型の変化をプラスにとらえる逆転の発想。加齢といえば、若い頃はなぜか気後れしてしまっていた、椅子を倒す際の「ちょっとすみません」みたいな声掛けも、最近は余裕でできるようになり、周りの人とのコミュニケーションがスムーズになった気がします。中年化、と言ってしまえばそれまでなのですが、これはなかなか悪くない変化ではないでしょうか。
最後に、時代が変わっても変わらない、何のアイテムも使わない、限界バス旅を乗り越える方法を紹介します。それは、心を「無」にすること。眠れなくても焦らない。隣の人のいびきが気になっても動じない。到着までの残り時間を計算しない。ただ、暗闇のなかで呼吸をして、意識を消す。そんな無我の境地にたどり着くことで、きっと気が付けば目的地に着いているはずです。ボンボヤージュ。
蟹めんまさんと藤谷千明さんのプロフィール
蟹めんま
かに・めんま 漫画家・イラストレーター。大阪芸術大学卒。奈良県出身・在住。小学生の頃ヴィジュアル系バンドに目覚め、バンギャル歴は約28年。著書に『バンギャルちゃんの日常(全4巻)』(KADOKAWA)、『今日もライブに行けません!~アラフォーバンギャル、魂のV系語り~』(ぶんか社)、共著に『バンギャルちゃんの老後 オタクのための(こわくない!)老後計画を考えてみた』(ホーム社)などがある。
X:@kanimen
藤谷千明
ふじたに・ちあき 1981年生。フリーライター 。ヴィジュアル系やオタク・サブカルチャーについての記事を執筆。著書に、アラフォーオタク4人で都内の一軒家を借りて暮らす実体験をつづったエッセイ『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』(幻冬舎文庫)がある。同タイトルでコミカライズ全2刊も刊行(作画:泥川恵/幻冬舎コミックス)。そのほかの著書に、対談集『推し問答!』(東京ニュース通信社)、共著に『バンギャルちゃんの老後』(ホーム社)、『すべての道はV系へ通ず。』(シンコーミュージック)、3月24日に単著『人恋しくて女性用風俗に行ったあとで考えたお金とケアと欲望のこと』(中央公論新社)を発売。TBS『マツコの知らない世界』V系回出演。
X:@fjtn_c
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