推し活バス旅ガイド 夜行バス移動が快適になる! 推し活遠征民が愛用する神グッズ&神テクまとめ
バス移動を極めし者たち
「推し活✕遠征」をテーマにした漫画とコラムをお届けする本連載。第2回は、ライブや舞台公演のために毎月高速バスを利用するヘビーユーザーの方々に取材を敢行。新幹線・飛行機ではなく高速バスを使うメリット、あると便利なおすすめグッズ、車内を快適に過ごすためのコツ、そしてこれまで経験した「バス遠征珍事件」までをあれこれ伺いました。
今こそ見直されるべき高速バスの使い道。この記事を読めば、あなたの“次の遠征”がちょっと楽しく、ちょっと快適になるかもしれません。
連載「推し活バス旅ガイド~良コスパ遠征のススメ~」一覧
第1回 推し活における「遠征」とは何か?
第2回 夜行バス移動が快適になる! 推し活遠征民が愛用する神グッズ&神テク
乗車してから気づく「これ準備が必要なやつだ」
約20年前、初めて夜行バスに乗ったときに気づきました。「これは準備が必要な乗り物だな」と。高速バスは低価格が売りです。そのぶん設備は簡素というか、人が快適に横になるために設計されているものではありません。東京〜大阪間でも9時間程度かかるわけで、丸腰で乗ると寝ているだけでも体力を浪費してしまいます。なので、こちらの装備を充実させて疲労を軽減させる必要を感じました。
昨今は180度フルフラットのシートだったり、ほぼ個室のような豪華深夜バスも登場していますが、大抵は「バスの席」の域を出ないものです。それを差し引いても大きなメリットがあるからこそ、いろいろ工夫を重ねてありがたく利用するわけですけど。
高速バスを快適に過ごすための便利グッズたち
蟹めんまさんのマンガに登場する高速バスユーザーの方々も、やはり快適に過ごすためのアイテムを準備しているようです。
たとえば、車内は空気が乾燥していることが多いため、せっかくのイベント参加なのに喉を痛めてしまわないように、マスクがあると安心です(濡れマスクなど、乾燥防止に特化したものがあるとベター)。
マスクといえば、アイマスクもあるといいですね。わたしは使い捨ての蒸気アイマスクを使うと、疲れも取れて安眠できる気がするので夜行バスに乗る際は毎回持って行きます。
まわりの音が気になって入眠が妨げられると次の日の体調に関わるので、耳栓を使う人も多いですね。ノイズキャンセリング機能のついたイヤフォンを耳栓の代わりにすることもありますが、充電の問題もあるのでこれはケースバイケースですね。無線イヤフォンだとマンガのCさん(30代前半女性)のように床に落としたときに拾うのが大変ですし……!
車内の温度も自分にとって適温であるとは限りません。サッと羽織れる上着があると便利でしょう。冬場のSAのトイレに行くときにも寒い思いをせずに済みそうですし。荷物に余裕があれば、バスの中で過ごしやすい服に着替えたり、靴を履き替える人もいます。
"自分の寝床は自分自身で整える"。これが高速バスの心構えと呼べるでしょう。腰を守るための空気を入れてふくらませるタイプのクッションや、首を守るためにネックピロー(旅行用枕)を持っていくこともあります。また、長い時間同じ姿勢をとることになるので、着圧式ソックスやレギンスの利用を選択肢に入れていいかもしれません。これを使うと本当に翌日の足の具合が違います!
なんだか商品宣伝のようになってしまいましたが、身体の疲れでせっかくのイベントが100%楽しめなくなってしまっては、元も子もないですから。反対に、マンガに登場するAさん(10代後半女性)は「帰宅時に夜行バスを利用する場合、快眠のために限界までボロボロに疲れきった状態で乗車することもあります」とも話しており、それもひとつの手段かもしれません。Aさん、全体的にアグレッシブですね……。
見落としがちな「発着場所の確認」
また、各々の特性によっても持ち物が変わってくることも。私は乗り物酔いがひどいので酔い止めが手放せません。忘れてしまって集合場所近辺のドラッグストアに飛び込んだことがあります(都会は遅くまでお店が開いていて助かる……)。私の知人男性は上記のほかに、口呼吸防止のテープや睡眠サポートサプリを持参するようです。
最後に、万が一なんらかのトラブルに遭ったり、バスの時間に間に合わなくなったときなどに、あわてて連絡先を探す必要がないよう利用するバス会社の緊急連絡先を控えておくのも大事です。ちなみに私は駅から離れたバス発着場所を探して道に迷い、発車時刻に間に合わなくなりそうになったことがあります。発着場所の事前確認も大事ですね。バス会社によっては、思いのほか駅から発着場所が遠くて10分近く歩くこともあるから……。
自分のウッカリで体力や気力を必要以上に消耗してしまうと、なんだかすごく損した気持ちになるので、楽しいバス旅、イベント参加のためにも、事前準備は大事だと思います。
蟹めんまさんと藤谷千明さんのプロフィール
蟹めんま
かに・めんま 漫画家・イラストレーター。大阪芸術大学卒。奈良県出身・在住。小学生の頃ヴィジュアル系バンドに目覚め、バンギャル歴は約28年。著書に『バンギャルちゃんの日常(全4巻)』(KADOKAWA)、『今日もライブに行けません!~アラフォーバンギャル、魂のV系語り~』(ぶんか社)、共著に『バンギャルちゃんの老後 オタクのための(こわくない!)老後計画を考えてみた』(ホーム社)などがある。
X:@kanimen
藤谷千明
ふじたに・ちあき 1981年生。フリーライター 。ヴィジュアル系やオタク・サブカルチャーについての記事を執筆。単著に、アラフォーオタク4人で都内の一軒家を借りて暮らす実体験をつづったエッセイ『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』(幻冬舎文庫)がある。同タイトルでコミカライズ全2刊も刊行(作画:泥川恵/幻冬舎コミックス)。そのほかの著書に、対談集『推し問答!』(東京ニュース通信社)、共著に『バンギャルちゃんの老後』(ホーム社)、『すべての道はV系へ通ず。』(シンコーミュージック)など。TBS『マツコの知らない世界』V系回出演。
X:@fjtn_c
連載「推し活バス旅ガイド~良コスパ遠征のススメ~」一覧
第1回 推し活における「遠征」とは何か?
第2回 夜行バス移動が快適になる! 推し活遠征民が愛用する神グッズ&神テク
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