東京駅で買いたい駅弁TOP5! 芸能界の駅弁紳士、髙嶋政宏が全品実食レポで魅力を熱弁
JAF会員が選んだ、東京駅で買える駅弁ランキングを大公開!酷暑の夏を乗り越えて、ようやく過ごしやすい行楽シーズンが到来した。その土地ならではの名物や特産食材を使用した駅弁は、旅の楽しみのひとつ。今回は「JAF会員が買いたい東京駅で購入できる駅弁」をアンケート調査! ロングセラーの人気駅弁から最近話題の駅弁までのTOP10から、今回はTOP5をご紹介。
さらに、幼少期から駅弁好きで、グルメな俳優の髙嶋政宏さんにすべての駅弁を食べてもらい、おすすめポイントも聞いた。
駅弁紳士・髙嶋政宏が全駅弁を実食!
「駅弁は家族団らんの象徴」
髙嶋政宏さん(以下、髙嶋さん)「そもそも、私の駅弁との出会いは、小学生のとき。地方出張が多かった両親(父:高島忠夫さん、母:寿美花代さん)が、たまにロケに連れて行ってくれました。そんな時に新幹線の中で食べさせてくれたのが幕の内弁当。駅弁は私にとって家族団らんの象徴であり、幕の内弁当が原点となっています。今、私自身もたびたび舞台やロケで地方に行きますが、駅弁を買うのが楽しみで、毎回3つほど買って食べ比べをしているんですよ」
今回はアンケート第1位~第5位の前半戦。髙嶋さんの情熱的な食レポを、ぜひ参考にしてみてほしい。
※値段はすべて税込み価格
●第1位
峠の釜めし 株式会社荻野屋 1,400円
それぞれにこだわりの素材や味付けがされている9種類の具がてんこ盛り。釜の形をした容器に詰められた香の物(お漬物)も絶品!
言わずと知れたキング・オブ・駅弁の「峠の釜めし」が第1位を獲得! 厳選したコシヒカリを利尻昆布と秘伝のダシで炊き上げ、その上に、うずらの卵、栗、ごぼう、杏子、椎茸、筍、鶏肉、グリンピース、紅生姜といったバラエティ豊かな具材が盛り付けられている。東京駅で売られている商品はパルプモード容器だが、昔ながらの益子焼の土釜が今も主力商品だ。「峠の釜めし」は、株式会社荻野屋が製造販売をする信越本線横川駅の「駅弁」。1958(昭和33)年に信越線横川駅で発売を開始し、その後は群馬県や長野県のドライブイン、サービスエリアでも販売を行うようになり、これまでに約1億9000万個を発売している。
髙嶋さん「峠の釜めしは、私がトキワ松学園小学校に通っていたとき、よく学校の行事で出されました。当時は釜の形の益子焼の容器がうれしかったのを覚えています。自分では買ったことがないのですが、やはりおいしいですね」
「益子焼の器が重い」という声を受けて、サトウキビの搾りかす等を原料に使用した環境にやさしいパルプモールド容器を使用した峠の釜めしも販売。2013年グッドデザイン賞受賞
鶏肉は、国産の若鶏を厳選し、歴史と伝統から生まれた秘伝のタレを絡ませ、絶妙な味わいに仕上がっている
ぱりっこ漬け(きゅうり漬け)、小なす漬け、山ごぼう漬け、小梅、わさび漬けの5種類の漬物は、峠の釜めしに欠かせない名脇役
●第2位
シウマイ弁当 株式会社崎陽軒 1,070円
一口サイズの豚肉と干し帆立貝柱の風味豊かなシウマイ5つを含む9品の多種多様なおかずがうれしい
1928(昭和3)年に誕生した横浜名物シウマイの妹分として、1954(昭和29)年に登場した「シウマイ弁当」。 俵型ごはん(小梅、黒ごま)、昔ながらのシウマイ 5個、鮪の漬け焼き、蒲鉾、鶏の唐揚げ、玉子焼き、筍煮、あんず、切り昆布&千切り生姜というラインアップで、冷めてもおいしい黄金バランスの絶品弁当は、長年多くの人たちから愛され続けている。
髙嶋さん「シウマイ弁当は、私もよく購入します。ファンが多い弁当なので、『どのおかずから食べるか』で、『なるほどね、君はこうやって食べるのか』と盛り上がりますよね(笑)。ちなみに私は、味の薄いものからスタート。蒲鉾→玉子焼き→筍煮→鶏の唐揚げなどに触れていないシウマイ(醤油なし)→ごはん→シウマイ(醤油あり)→ごはん→シウマイ(からしあり)→ごはん→シウマイ(醤油&からし)→筍煮→鮪の漬け焼きといって、あとは自由。ごはんが残っている間に鶏の唐揚げを食べて、最後にあんずで締めます。『いつあんずを食べるか』も、人によって違うので、面白いんですよ」
東京駅で購入できるこちらのシウマイ弁当は東京工場で製造されたもの。横浜市内で製造されたものは、掛け紙に紐が付いているが、東京工場のものはかぶせ蓋。デザインも、横浜の風景に加えて東京スカイツリーが描かれている
シウマイ弁当をよく購入しているという髙嶋さん。改めて“シウマイ弁当愛”を語れてうれしそう!
「シウマイ弁当は、どのおかずから食べるかが重要なんですよ!」と熱弁
「崎陽軒の社長がシウマイ弁当を食べるときは、ごはんからスタートするらしいのですが、私は蒲鉾から……」と、崎陽軒についての知識が豊富な髙嶋さん
「“冷めてもおいしい”弁当の代名詞ですよね。やっぱりこのシウマイは定期的に食べたくなります」(髙嶋さん)
●第3位
ますのすし一重 株式会社源 2,000円
川魚もおいしい富山県ならではの名産品。笹のいい香りも食欲をそそる
1912(明治45 )年から販売されている「ますのすし」。当時は富山名物といえば鮎寿司だったが、「鱒寿司のおいしさを、富山を代表する食に育てたい」という三代社長・源初太郎の想いから、富山駅弁「ますのすし」が誕生したという。旨みある鱒、富山県産米を使用したすし飯の甘みともっちり感、緑が濃く爽やかな香り高い笹。味と色彩が見事に調和した歴史ある富山の名産品だ。
髙嶋さん「ますのすしは自分ではあまり買わないので、久々に食べます。やっぱりめちゃくちゃうまいですね! 酢が利いているし、鮭とはまた違う鱒の旨みが凝縮しています。あと、米が素晴らしいですね。粒がきちんと立っているおいしいお米です」
おなじみのパッケージのますの絵は、文化勲章を受賞した中川一政画伯の作品。ますのすしをこよなく愛した中川氏は、神通川でとれたばかりの生の鱒を氷詰めにして夜行列車で届けてもらい、それをモデルに描いたというエピソードも残っているそう
同梱されているナイフで「ますのすし」を好みのサイズにカット。「結構量があるので、みんなでシェアしてもいいかも!」と髙嶋さん
久しぶりの「ますのすし」にワクワク♪ 「米も詰まっていて、鱒の身も厚いですよ」(髙嶋さん)
いざ実食! 「これはおいしいですね。冷えているものより、常温がベストかも!」(髙嶋さん)
しみじみと「ますのすし」のおいしさを噛み締める髙嶋さん。「改めて、おいしかったです。日本酒とも合いそうですね」
●第4位
牛肉弁当 牛肉どまん中 有限会社新杵屋 1,620円
ごはんにおいしい牛肉とそぼろが敷き詰められている。おかずは小いも煮、人参煮、にしん昆布巻き、かまぼこ、卵焼き、桜漬け
新杵屋は、大正10(1921)年に菓子店として創業。昭和32(1957)年に駅弁販売をスタートした老舗の駅弁メーカーで、同社の看板商品である「牛肉どまん中」は山形新幹線開業にあわせて開発され、1993年に誕生した。「牛肉どまん中」は、山形県産米「どまんなか」をふっくら炊き上げ、その上に特製のタレで味付けした牛そぼろと牛肉煮をのせた牛丼風の弁当。使用される牛肉の調理方法にはこだわりがあり、秘伝の醤油ダレでじっくり煮込むことで、旨みを引き出している。今では全国的にも人気のある駅弁に急成長した。
髙嶋さん「東京駅ではとにかく手に取る人が多い人気の駅弁です。もちろん私も食べたことはありますし、おいしいですよね。私の経験からすると、いい駅弁というのは、手に取ると“ずっしり”重いんです。『牛肉どまん中』も容積の割に重いので、いい駅弁の条件に当てはまっています」
東京駅の駅弁屋でも、目立つところに陳列されているうえ、黄色のパッケージが目を引く人気駅弁
髙嶋さんも「人気なのも納得のおいしい駅弁です」と太鼓判を押す
駅弁の食べる順番にこだわりのある髙嶋さん。基本は薄い味のおかずから食べるそうだが、「牛肉どまん中」に限っては、最初に牛肉の香りを楽しみ、ごはんごと一気にパクリ!
●第5位
山陰鳥取かにめし 株式会社アベ鳥取堂 1,600円
「山陰鳥取かにめし」の内容は、かにの炊き込みご飯、紅ズワイガニのほぐし身、紅ズワイガニのはさみ、お漬物。かに爪は単なる飾りではなく、切れ目を周りに入れており、手で割ってかに身を食べることができる
かにみそとかに身を炊き込んだご飯の上に、独自の味付けをしたかに身とはさみを盛りつけた「山陰鳥取かにめし」。鳥取は「蟹取県」と言われるほど蟹の水揚げ量が多い県で、「山陰鳥取かにめし」は鳥取県の郷土料理である川蟹を用いた「ずがに飯」を参考に、アベ鳥取堂が2年の歳月をかけ開発した。かに身は川蟹から「紅ズワイガニ」に変更し、味付けには地元・鳥取の醤油とかにを用い、全国で広く愛される炊き込みご飯の味付けを目指している。
髙嶋さん「実は鳥取はおいしい弁当が多いんですよ。私もだいぶ久しぶりにいただきましたが、相当おいしいですね。生臭さはゼロ、かにのほぐし身もしっとりとしていて、かなりおいしいのですが、特に炊き込みご飯が素晴らしい。かにの出汁が利いていて、ごはんもねっとりしていて◎。この駅弁ひとつでかにを丸ごと味わえますね」
赤いかに型の容器もかわいくて、弁当を開ける前からテンションが上がる
かにめしとの久しぶりの“再会”を喜ぶ髙嶋さん
「うーん、かにのいい香りがたまりませんね」(髙嶋さん)
「全部がかに! この駅弁はすごいですね。贅沢すぎますね」(髙嶋さん)
JAF会員限定 髙嶋政宏さん直筆サインプレゼント!
髙嶋政宏さんの「駅弁紳士特集」を記念した直筆の特製サイン色紙を、抽選で4名様にプレゼントします。
・プレゼント内容:髙嶋政宏さん特製サイン色紙
・当選者数:4名(発表は発送をもって代えさせていただきます)
・応募締切:2026年1月7日
- ※オークションサイト、フリマアプリなどでの転売を禁止します。
髙嶋政宏
たかしま・まさひろ/1965年10月29日、東京都生まれ。1987年に映画『トットチャンネル』で俳優デビュー。同作及び映画『BU・SU』で、第11回日本アカデミー賞新人俳優賞、第30回ブルーリボン賞新人賞、第61回キネマ旬報新人男優賞などを受賞。以降、映画・テレビ・舞台と幅広く活躍。近年では活動の幅を広げ、バラエティー番組にも多数出演。
2026年度前期NHK連続テレビ小説『風、薫る』に出演決定。本作は、明治という激動の時代を舞台に、幸せを求めて生きるちょっと型破りな2人のナースの冒険物語。髙嶋さんは主人公のりんと直美の人生に多大な影響を及ぼした女性・大山捨松(多部未華子)の夫・大山巌を演じる(大山巌は時の陸軍卿で、後に初代陸軍大臣となる人物)
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