どんぶりに盛られた海鮮丼のアップ
文=大森弘恵/写真・編集=後藤ちり

【長野】道の駅八千穂高原の限定&隠れ名物グルメ5選!ランチ&おやつ実食レポ

ご当地感満載! こだわりすぎ&意外過ぎる絶品メニューを紹介!

長野県佐久穂町の「道の駅 八千穂高原」は、長野県や東信エリアはもちろん、地元中の地元・佐久穂町の特産品を使用したこだわりグルメがおいしいと噂の道の駅。この道の駅でしか味わえないグルメも豊富なんです。今回は道の駅限定や隠れ名物グルメ、長野のソウルフードなどを徹底調査してきました!

目次

開業1年で70万人来場! 道の駅 八千穂高原がいまアツい!

道の駅八千穂高原の外観写真

公開中の記事「【長野】道の駅 八千穂高原の“5つの噂”を直撃取材! 1年で約70万人来場!人気の秘密はあふれ出る地元愛だった!?」は画像クリック!

長野県佐久穂町の「道の駅 八千穂高原」は、南佐久エリア初の道の駅として2024年9月にオープン。北側は長野県の軽井沢や群馬県の草津、南側には清里や白州を抱える山梨県北杜市という人気観光スポットに挟まれた静かなエリアなのですが、いま、道の駅 八千穂高原が大人気スポットになっているって知ってました?

「交通量調査をもとに、オープン当初の目標来場者数は年間30万人としていたのですが、1か月後には10万人、5か月後には30万人、そして1周年を迎えた9月には想定の2倍となる70万人に利用していただきました」と教えてくれたのは駅長の矢坂真李亜さん。

道の駅の看板前に立つ女性

道の駅 八千穂高原の駅長・矢坂真李亜さん

矢坂さんは「これまで大きな商業施設がなくて通過点にすぎなかった南佐久エリアですが、直売所や観光案内所だけでなく車中泊施設も有する道の駅ができたことで、立ち寄りスポットにしてもらえたのでは」と分析しています。

ということで、南佐久エリアの新たな立ち寄りスポット・道の駅 八千穂高原で“食べてリフレッシュ”にぴったりなご当地グルメをピックアップしてみました。

ここだけグルメ&長野ソウルフードの宝庫!道の駅 八千穂高原の食べるべき5選

道の駅の直売所入り口風景

旬食材が満載の「みなさく マルシェ Bloomin」。目玉はなんといっても生プルーン。その年にもよりますが、8〜9月を中心に、10月下旬ごろまで入手可

夏でも涼しくて、昼と夜の温度差が大きい長野は農産物の一大産地。そば、野沢菜漬け、レタス、りんご、きのこ、信州サーモン、味噌……考え込むことなくこれだけの名産が思い浮かびます。

道の駅 八千穂高原にはこうした旬の地元食材が集結。

直売所「みなさく マルシェ Bloomin」では名産を用いた弁当や総菜が充実していて、いますぐおいしいものを食べたい腹ぺこドライバーの願いを叶えてくれます。

道の駅のレストランの内観

ご当地グルメ満載の食事処「BISTRO 8」

時間が許すなら食事処「BISTRO 8」へ。地元食材を用いた料理で南佐久エリアを満喫できるのですから。

ビジターセンター内にあるカフェ

八千穂高原ビジターセンター内にある「やちカフェ」

そしてお腹はいっぱいだけど、おいしいコーヒーで一息つきたいなんてときは「やちカフェ」を目指せばOK。

道の駅 八千穂高原では3つの施設でご当地ランチ&おやつ、そして食後の一杯を楽しめるというわけ。取材チームが朝一番からじっくり歩き回って探した絶品グルメをご紹介します。

佐久穂町産・信州ひすいそばを使用した絶品「手打ち蕎麦」

トレーにのった手打ち蕎麦

手打ち蕎麦(1,200円)

長野といったらやっぱりそば。そしてそばの香りに浸るなら“ざる”でしょう。

BISTRO 8では「手打ち蕎麦」と「天ざる蕎麦」のふたつのざるそばを用意していて、どちらも佐久穂町産のそばを使用した二八そば。ここでしか食べられません。

そばの品種は香り高い「長野S11号」で、BISTRO 8の「手打ち蕎麦」と「天ざる蕎麦」に使っているのは、一定の基準をクリアしたそばだけが名乗れる「信州ひすいそば」! 10月頃収穫される秋そばで、いまがまさに旬なんです。

「驚くほど細切り。それなのにふにゃっとせずコシがあってのどごしがいいんです」(取材スタッフ)

そば好きはご存じだと思いますが、細切りは断面が多くてそばの香りが立ちやすく、太切りはもちっとした弾力とそばの風味が際立ちます。

駅長の矢坂さんによると「そば打ちの職人さんは日替わりで、打ち方が微妙に違うので毎日食べても飽きないんですよ」。

一泊のドライブ旅行なら、往路と復路で食べ比べてもいいかも。

海なし県が放つ魚介のどんぶりは、信州サーモンと大王イワナの「大石川丼」

信州サーモンと大王イワナの「大石川丼」の寄り写真

大石川丼(1,580円)。お味噌汁と野沢菜漬け付き

道の駅 八千穂高原の前を流れる清流・大石川の名前を冠した一品。海なし県なのに魚介のどんぶりってどういうこと?と思うでしょう。

その正体は、道の駅 八千穂高原からクルマで2分ほどのところに養魚場を構える「八千穂漁業」がていねいに育てた清流魚の信州サーモンと信州大王イワナ!

「川魚特有の臭みが苦手ですが、信州サーモンと信州大王イワナは臭みがありません。サーモンはうま味が濃いのにあっさりしているし、イワナは脂がのってほんのり甘い。ごはんもおいしくて、清流が生んだおいしさってコレか! と思わせます」(ライター)

佐久穂町の特産品が堪能できる「佐久穂タンメン」

丼に盛られたタンメンのアップ

写真は佐久穂タンメン 旨辛味噌(1,200円)。塩、醤油味もある

おなかが空いていてガツンと食べたいときは「佐久穂タンメン」で決まり。佐久穂町の特産物がたっぷり載っていてボリューム満点なんです。

塩・旨辛味噌・醤油から選べるのですが、迷ったときは1か月寝かせて熟成させた特製味噌を使用した旨辛味噌を選択してみては。

「旨辛味噌はほんのり辛みが効いてシャキッとします。ニンジンやキクラゲ、キャベツなどの歯ごたえの違いも楽しめて飽きません」(ライター)

オールシーズン販売! むしろ夏に人気のワンハンドグルメ「さくほ豚まん」

道の駅の豚まん保温ケースと手に取った豚まん

さくほ豚まん(450円。夏季は398円の限定価格で販売)

ドライブのお供と言えば片手でパクッと食べられるワンハンドグルメでしょう。

道の駅 八千穂高原のワンハンドグルメNo.1は、階段脇で販売されている「さくほ豚まん」です。

真ん中で半分に割った豚まん

さくほ豚のうま味と甘みがおいしい!

佐久穂町生まれのさくほ豚を用いた肉あんがギッチリ詰まっていて、脂身由来の甘みがじゅわっと口いっぱいに広がります。ふっかふかの皮との相性も抜群にいい。

「肉まんは冬のものと思われるかもしれませんが一年中販売していて、夏でも1日100個の売り上げを記録しているんですよ」(矢坂さん)

冷凍ショーケースに並ぶ豚まん

冷凍豚まんもあるのでお土産に持ち帰れます

並んだら即完売の隠れ名物、塩むすびの「おにぎり弁当」

プラ容器に入ったおにぎりと玉子焼きなどの弁当写真

おにぎり弁当(598円)

週末限定・数量限定で、みなさく マルシェ Bloominに並ぶ「おにぎり弁当」は、10時頃に並べる端から売れていく人気もの。

塩むすびとだし巻き卵はマスト。ほかにちょっとした総菜がついたシンプルな弁当ですが、シンプルゆえに米のおいしさが際立つと大人気。

「長野県産のお米と佐久穂町の水がおいしいから、塩だけのおにぎりがとにかくおいしいんです」(矢坂さん)

残念ながら取材は平日なので口にすることはできませんでしたが、BISTRO 8のごはんと同じ、道の駅オリジナルブレンド米と信大クリスタルを使って炊き上げたごはんを使っているそうですから間違いありません。

食後の一杯はオリジナルブレンド「やちコーヒー」を

テーブルに置かれた紙コップのコーヒー

やちコーヒー(500円)

ランチやおやつでお腹が満たされたら、やちカフェへ。こちらの「やちコーヒー」は、50年以上の経験をほこる「但馬東洋珈琲」の焙煎士監修「やちブレンド」を使用した八千穂高原オリジナルのコーヒー。

「八千穂高原の水を使ったコーヒーはクセがなく、飲み飽きない味。ガツンとしたストロング系ではなく、眠気覚ましというよりはほっと一息つくのにぴったり」(ライター)

青空と美しい白樺や苔の森、豊かな清流。派手さはないけれどまた訪れたくなる八千穂高原らしいコーヒーです。

道の駅 八千穂高原にはご当地すぎるグルメが満載!

道の駅のご当地総菜コーナー

「こねつけ」とは……?

ココだけグルメではありませんが、みなさく マルシェ Bloominには小腹を満たす長野のソウルフードが盛りだくさん。お弁当コーナーには、おやきでもおにぎりでもない不思議な食べ物を発見しました。

その名は「こねつけ」。
ネギ味噌、くるみ味噌といった甘塩っぱい系や、よもぎつぶあんのような甘い系がある模様。

こねつけを半分に割った写真

おやつにもちょうどよし

矢坂さんにたずねたところ「こねつけはこの辺りの郷土料理で、余った冷やご飯に少量の小麦粉を混ぜ、味噌を塗って焼いておやつにしていました」。

そのまま食べてもおいしいのですが、軽く火を通すとできたての味になるそう。道の駅の電子レンジで軽くあたためてみては。

道の駅直売所のご当地パンコーナー

長野県民定番のおやつを手に入れよう

また、長野県民の定番おやつ「牛乳パン」は期間限定味なんていうのもあって数も種類も充実しているし、ほかにも長野県の人気店によるスイーツや牛乳など、その場でつまめるものがズラリ。

新たな立ち寄りスポット・道の駅 八千穂高原ではちょっと長めに滞在して、自分だけのとっておきグルメを探すのが正解です。

施設情報:道の駅 八千穂高原

住所:長野県南佐久郡佐久穂町畑1190-1
電話:0267-88-8901
営業時間:直売所9時〜18時、食事処11時~15時(LO14時30分)、カフェ9時~17時(LO16時)、ビジターセンター8時15分~17時ほか
休館日:不定休
駐車台数:普通車155台、大型車9台、オートバイ15台
道の駅 八千穂高原ウェブサイト

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