東京駅で買える! 髙嶋政宏が語る人気の駅弁5選
駅弁紳士・ 髙嶋政宏をうならせた逸品も! ロングセラーから話題の弁当まで全実食レポ髙嶋政宏を唸らせた逸品も! ロングセラーから話題の弁当まで実食レポ
酷暑の夏を乗り越えて、ようやく過ごしやすい行楽シーズンが到来した。その土地ならではの名物や特産食材を使用した駅弁は、旅の楽しみのひとつ。今回は「JAF会員が食べたい東京駅で購入できる駅弁」をアンケート調査! ロングセラーの人気駅弁から最近話題の駅弁まで、TOP10をご紹介。
さらに、幼少期から駅弁好きで、グルメな俳優の髙嶋政宏さんにすべての駅弁を食べてもらい、おすすめポイントも聞いた。
駅弁は1食で3つ買う!
髙嶋政宏さんこだわりの弁当セレクトは…
髙嶋政宏さん(以下、髙嶋さん)「私が駅弁好きで、新幹線に乗ると毎回3つほど駅弁を買うと前半(「東京駅で買いたい駅弁TOP5! 芸能界の駅弁紳士、髙嶋政宏が全品実食レポで魅力を熱弁」)でお話ししましたが、私が最近好んで買っているのは、海鮮系か椎茸の駅弁。あと、“大盛り”“厚切り”には弱いんです(笑)。出来たてではないのに冷えてもおいしい、しかもこれから旅立つワクワク感をさらに演出してくれる駅弁ってすごいですよね。人を幸せにする旅のお供が駅弁です。皆さんにはぜひいろいろな駅弁にチャレンジしてほしいと思っています」
今回はアンケート第6位~第10位の後半戦。髙嶋さんの駅弁愛溢れるコメントも、ぜひ参考にしてみてほしい。
※値段は全て税込み価格
●第6位
ひっぱりだこ飯 株式会社淡路屋 1,380円
たこと穴子に加えて、季節の野菜を蛸壺風の陶器に IN
神戸と淡路島を結ぶ明石海峡大橋の開通記念として、1998年に発売された「ひっぱりだこ飯」。実際に蛸漁で使われる蛸壺を模した陶器の容器がインパクト大。フタを開けると、真だこのうま煮や穴子のしぐれ煮に加えて、筍の土佐煮、菜の花、にんじん、錦糸卵、椎茸などが美しく並んでいる。上の具材と炊き込みご飯を食べ進めると、壺の奥底には蛸天の練り物が……! うれしいサプライズもある楽しくおいしい神戸名物の駅弁だ。
「『ひっぱりだこ飯』は私が最も数多く食べている弁当ですね。駅弁界の大ベストセラーだと思います。蛸の柔らかさもさることながら、出汁で炊いた醤油風味の米がとにかくおいしいんです。おこげもいいんですよ。上から食べ進めていって、おかずがなくなっても、底に蛸天があってびっくり! 宝物を掘り当てたようなうれしい気持ちになりますよ」(髙嶋さん)
明石では海中に壺を沈めてたこを獲る『蛸壺漁』という伝統漁法が盛ん。この容器は『蛸壺漁』で使われる蛸壺を模している
なんといっても目玉は真だこのうま煮。火を入れるとたこは硬くなりがちだが、「ひっぱりだこ飯」のたこは弾力も残しつつちょうどいい炊き加減。関西風の味付けで、適度に甘くておいしい
髙嶋さんが注目するのは、「ひっぱりだこ飯」についている伸び縮みする箸。「この弁当ならではのお箸で、駅弁マニアからすると、この“お気遣い”がたまらないんです」
大好きな「ひっぱりだこ飯」を目の前に、思わず笑みがこぼれる髙嶋さん
蛸壺風容器の底に潜んでいる蛸天の練り物。髙嶋さんいわく“宝物”!
引っ張りだこ飯愛極まれり⁉ 髙嶋政宏さん秘蔵「蛸壺」コレクション!
2017年から淡路屋はいろいろな会社やキャラクターとコラボをスタート。最近では大阪万博のキャラクター・ミャクミャクとのコラボの「ひっぱりだこ飯」が人気沸騰し、入手困難になるなどでニュースにもなった。「私も自宅にいろいろな蛸壺をコレクションしているんですよ(笑)」と、写真提供をしてくれた髙嶋さん
●第7位
仙台名物牛たん弁当 株式会社こばやし 2,080円
「仙台名物牛たん弁当」の内容は、厚切り牛たん塩味、麦飯、花人参煮、萬来漬(きゅうり、大根、人参、しその実)。別添えでパックの七味唐辛子がつく。お米は宮城県産環境保全米ひとめぼれを使用
ひもを引き抜いて数分待つだけで、まるで出来たてのようなアツアツに。仙台名物の厚切り牛たんと麦飯のお弁当は、東京駅でも大人気。この「仙台名物牛たん弁当」は、温まるお弁当の中でも、一番厚い牛たんを特製塩ダレで熟成させているという。
髙嶋さん「もちろん食べたことはあります。ただ、駅弁マニアの私は『冷たいままでもおいしい』のが駅弁だと思っているので、そもそも“あっちっち系(=加熱式)”の駅弁に対して、実は否定派です。ただ、今日久々に食べてみたら、かなりおいしいですね。牛たんはかなり分厚いし、昔よりも柔らかくて、企業努力されているんだろうなと感服しました」
加熱機能付き容器ナルホット®使用の『仙台名物牛たん弁当』。最後までひもを引き抜くと加熱スタート
湯気が上がるほどの温かさ。寒い季節にはこの温度がなんともうれしい
“あっちっち系”の駅弁は久しぶりだという髙嶋さん。弁当サイドの説明書きを読んで、ひもを引き抜く
5分ほど待って、いざフタをオープン! ほっかほかの牛たん弁当が目の前に!
牛たんの厚みに驚く髙嶋さん。「昔食べたときよりも分厚いし、柔らかくておいしい……」
加熱式駅弁否定派もうなるおいしさ。思わず笑みがこぼれる
●第8位
あなごめし 株式会社JR東海リテイリング・プラス 1,480円
一面に敷き詰められたふわふわの穴子と甘すぎないタレごはんとの相性はバッチリ!
厳選したふっくらとした焼き穴子を、花椒(ホアジャオ)香る醤油タレで仕立てた「あなごめし」。味付けご飯とのマッチングがたまらない。そもそも、この「あなごめし」は季節限定の駅弁だったが、その人気から通年商品として販売するように。穴子独特の臭みもなく、ふわふわの穴子は、老若男女に愛されること間違いなし!
髙嶋さん「あなごめしといえば、広島の宮島口の老舗『うえの』が発祥と言われています。ただ、この『あなごめし』だってかなりうまいですよ。米が粒立っていて、おいしいです。パッケージには焼穴子と書いてありますが、ふっくらとろとろで煮穴子くらいの柔らかさがあります。この『あなごめし』は初めて食べましたが、また買いたくなるほどレベルが高いですね」
インパクトのあるパッケージで、駅弁売場でも見つけやすい!
全面に敷き詰められたふわふわの焼穴子。味付けご飯と合わさると、旨みの相乗効果が
「この『あなごめし』はかなり美味! 正直、驚きました」と髙嶋さん
「香りもいいですね。食べ進めて、途中で別添えの山椒(小袋)をかけるのも◎」(髙嶋さん)
●第9位
比内地鶏の鶏めし 株式会社花善 1,380円
内容は、味付けご飯、比内地鶏の塩焼き、比内地鶏のそぼろ肉、茄子の田楽味噌、がんもどき煮、枝豆入りかまぼこ、ごぼう醤油煮、インゲン、飾り麩、お新香
1945(昭和20)年の秋田県北部の大館市にて、配給された米・砂糖・醤油・ゴボウをまとめて炊いたことから「鶏めし」のご飯の原型が誕生。1947(昭和22)年に、鶏めし弁当が販売を開始する。以来、長きにわたり、県内外の人たちから愛され続けてきた鶏めし。「比内地鶏の鶏めし」は、「日本三大美味鶏」に数えられる比内地鶏を、シンプルな塩焼きとそぼろで楽しむことができる。茄子の田楽味噌など花善オリジナルの副菜も人気だ。
髙嶋さん「青森や秋田へ行ったときに鶏めしは食べますよ。そもそも鶏肉が大好きなんです。個人的にはそぼろよりも、肉肉しく大きくゴロっとした鶏肉が好み。特に比内地鶏ともなれば、歯ごたえがあり旨みが詰まっているので、たまりませんね」
「比内地鶏の鶏めし」は、東京駅では午後から販売。十字にかけられたひもやパッケージも、いかにも昔ながらの駅弁という雰囲気を演出している
しっかりとボリュームがあり、食べ応えも◎。甘めの味付けのご飯が、上に乗る比内地鶏の味を引き立てる
●第10位
桃太郎の祭ずし 株式会社三好野本店 1,200円
内容は、国産米の酢飯の上に、錦糸卵が敷き詰められ、えび煮、焼穴子、椎茸煮、さわら酢漬、ままかり酢漬、焼き竹の子、も貝煮、青菜漬、蓮根酢漬、たこ酢漬、紅生姜、おぼろが乗っている
岡山駅で人気の「桃太郎の祭ずし」は、岡山の郷土料理「ばら寿司」と桃太郎伝説がコラボした駅弁。1963年の発売以来ロングセラーを誇る。酢飯の上に様々な具がのった豪華なちらし寿司で、岡山駅の名物として親しまれているが、当然東京駅でも購入可。ピンクの桃の形をした容器もかわいくてポップだ。
髙嶋さん「もちろん食べたことはありますよ。2年ぶりくらいです。当時、ちらし寿司系の駅弁にハマっていて、いろいろと食べ比べていたんです。この桃のケース目当てで買う人も多いのですが、『桃太郎の祭ずし』は、酢飯は甘めで、具材とのバランスが非常にいいんですよね。私はれんこんや筍から食べ進めますが、やっぱりおいしいですね」
パッケージに大きく描かれた桃太郎のイラストが目印
酢飯の上にさまざまな具がのった豪華ちらし寿司。岡山名物「祭ずし」を桃形の器に詰め込んだ逸品
「程よい酢の塩梅が素晴らしい。基本的に味の薄い具材から食べ進めるのが、私がこだわる駅弁鉄板法則。れんこんからいただきます!」(髙嶋さん)
「やっぱりちらし寿司系の駅弁はいいですね。またハマりそうです」(髙嶋さん)
JAF会員限定 髙嶋政宏さん直筆サインプレゼント!
髙嶋政宏さんの「駅弁紳士特集」を記念した直筆の特製サイン色紙を、抽選で4名様にプレゼントします。
・プレゼント内容:髙嶋政宏さん特製サイン色紙
・当選者数:4名(発表は発送をもって代えさせていただきます)
・応募締切:2026年1月7日
- ※オークションサイト、フリマアプリなどでの転売を禁止します。
髙嶋政宏
たかしま・まさひろ/1965年10月29日、東京都生まれ。1987年に映画『トットチャンネル』で俳優デビュー。同作及び映画『BU・SU』で、第11回日本アカデミー賞新人俳優賞、第30回ブルーリボン賞新人賞、第61回キネマ旬報新人男優賞などを受賞。以降、映画・テレビ・舞台と幅広く活躍。近年では活動の幅を広げ、バラエティー番組にも多数出演。
2026年度前期NHK連続テレビ小説『風、薫る』に出演決定。本作は、明治という激動の時代を舞台に、幸せを求めて生きるちょっと型破りな2人のナースの冒険物語。髙嶋さんは主人公のりんと直美の人生に多大な影響を及ぼした女性・大山捨松(多部未華子)の夫・大山巌を演じる(大山巌は時の陸軍卿で、後に初代陸軍大臣となる人物)
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