【長野】道の駅 八千穂高原の“5つの噂”を直撃取材! 1年で約70万人来場!人気の秘密はあふれ出る地元愛だった!?
地元推し土産5選に特別な水、車中泊スポットまで徹底調査!長野県佐久穂町にある「道の駅 八千穂高原」は、オープン1年で70万人以上が来場した注目度急上昇の道の駅。その人気の秘密に迫る“5つの噂”を現地で直撃取材! 地元愛が詰まった推し土産5選や、「信大クリスタル」でさらにおいしくなった水、そして道の駅独自の車中泊スポットなど、道の駅 八千穂高原に行くべき理由がわかります!
オープン1年で来場者70万人突破! 注目度急上昇の道の駅 八千穂高原
2025年9月末にオープン1周年を迎えた長野県「道の駅 八千穂高原」は、ちょい地味で見過ごされがちだった佐久穂町を「どうせなら寄っていこうよ」と思わせることに成功。目標の2倍以上の人が訪れる人気スポットになっています。
道の駅 八千穂高原の駅長・矢坂真李亜さん。道の駅 八千穂高原らしさの秘密を教えてもらいました
全国には1,200か所以上の道の駅があり、人気施設と残念ながらそうではない施設の格差が広がりつつあるとも。そんななかで道の駅 八千穂高原がオープン直後から堅調な理由とは?
道の駅 八千穂高原らしさがキラリと光るモノやコトを探しに現地に向かいました。
道の駅 八千穂高原の人気の理由に迫る“5つの噂”を検証!
この写真のなかにもいくつか秘密があるんです!
道の駅 八千穂高原は南佐久エリアの魅力を知り尽くした地元企業が管理・運営しています。
「じつは道の駅運営の経験者がいなくて。1日2,000人来場ってこういうことか……と驚きながら対応しているんです」(矢坂さん)と手探り状態での船出だったそうですが、これこそが道の駅 八千穂高原の大きな魅力と言っても過言ではありません。
【噂その1】こだわり強めの地元愛あふれる商品が目白押し!? 推し土産厳選5品も!
直売所「みなさくマルシェBloomin」は一般的な道の駅直売所の2倍ほどの広さに、新鮮野菜やお土産品がぎっちり並びます。
佐久穂町の特産品やお土産が大充実
地元産が少なめの残念な直売所もありますが、みなさくマルシェBloominは違います。あくまで南佐久エリアの名産品が中心で、なかでも佐久穂町産が主役。
ほかでは買えない限定土産も10品ほどと、なかなかの充実ぶりなんです。
生産者の顔入りポップの商品はハズレなし
あまりに数が多くて何を選べば……と思考停止に陥っていたら、「生産者の顔が入ったポップ(売り場に掲げられた説明書き)はハズレなし。割高に感じるかもしれませんが、絶対満足します」と駅長・矢坂さんは熱量高めにアドバイスしてくれました。
ちなみに時期別のおもな名産は、
・8〜10月:プルーン
・9~11月:りんご
ほかにも佐久穂産、南佐久産の野菜を取りそろえていて、夏はレタスやとうもろこし、秋はきのこ、春先は山菜が目玉。
なんと長野県で養殖されている海ぶどう
変わったところでは、お隣・佐久市で養殖している海ぶどうの存在でしょう。
日本で海岸線から一番遠い佐久市ですが、長野県ならではのおいしい水を海水に変えた海ぶどうはツヤツヤ。温度変化もなく、南国から輸送するよりも新鮮なんだとか。
ただ、きのこと海ぶどうは一年を通して販売されていますが冬はちょっと弱め。これだけ広い売り場なので寂しく感じるのでは?
そんなイジワル質問をしてみたのですが「観光客だけでなく地元の人たちも利用しやすい施設を目指していて、冬の収穫物が少ないのはオープン前からの課題でした。そこで取引先の運送会社を通じて熊本産のミカンやキャベツなどを仕入れ、冬も産地直送のおいしいモノで満たしています」(矢坂さん)
そんな矢坂さんに道の駅 八千穂高原の“推し土産”を教えてもらいました。
生プルーン
7月下旬から10月下旬ごろまでの期間限定ですが、ぜひ手にしてほしいのが佐久穂町の特産、プルーンです。旬が短いので、20品種以上を少量ずつ栽培することで約4か月もの間、生のプルーンを食べられるんです。
取材に訪れた9月上旬は、左からレーヌクロード、サマーキュート、レッドアイ、サンプルーンの4種を販売
「プルーンは生で食べるのがいちばんおいしい!」と矢坂さんも絶賛
10月は晩生のオータムキュートやプレジデントが出回ります。どちらも大玉で、オータムキュートは糖度18度以上、プレジデントは酸味がやや強めですが、追熟することで濃厚な甘みを感じられるように。
ほかの時期もそうですが、品種別に食べ比べるのが正解。プルプルの果実は皮ごと食べてOK。ドライプルーンが苦手な人でもやみつき必至のおいしさですよ。
りんごロールケーキ(1,450円)
スイーツ系のイチオシ土産は、道の駅限定のロールケーキ。
佐久穂のりんごの風味を閉じ込めたミルキーなクリームを、ふわっふわのスポンジでくるんだロールケーキは、口に含むとりんごの香りがふんわり広がります。
左から「りんごロールケーキ」と「みるくロールケーキ」。パッケージもキュートです
冷凍なので崩れることなく安全に持ち帰れるのも◎。ちなみに佐久穂生まれのおいしい牛乳で作った「みるくロールケーキ」も人気者です。
白樺バーム(1,460円)
八千穂高原=白樺の群生地にちなんだ、白樺っぽいルックスのバームクーヘン。
信州りんご果汁が使われた生地は、しっとりしていてほんのりりんごの香りがします。外側のパリパリチョコとの対比が楽しい食感。
チョコがけや白樺模様は手作業ならではのやさしさにも注目です。
なから海から一番遠くて軽井沢と清里の真ん中らへんにある道の駅八千穂高原によってきました(14枚入り740円/24枚入り1,210円)
各地に「行ってきました」土産がありますが、道の駅 八千穂高原オリジナルのお土産クッキーは、やけっぱちとも思える長い名前! しかもライバル観光地の名前入り、行ってきましたではなく「よってきました」というユーモアがステキです。
個包装なのでばらまき土産にも◎
ちなみに“なから”とは長野の方言で“おおよそ“の意味。
ヤツレン のむヨーグルト(左から150円/240円/150円)
南佐久エリアの牛乳といったらヤツレン。汽車のイラストが目印のアレです。
道の駅 八千穂高原では、「ポッポ牛乳」以上に人気なのが「のむヨーグルト」。
ホルスタイン種の生乳を用いたのむヨーグルトは甘すぎず、さっぱりとした味わい。はちみつドリンクヨーグルトはまろやかで酸味が苦手な人もおいしく飲めそうです。
気に入ったら国道141号を南下してヤツレン直売所でソフトクリームを味わってもいいですね。
【噂その2】絶品ご当地グルメ、おいしさの秘密「信大クリスタルの水」ってなに?
南佐久エリアは八ヶ岳の森が育んだおいしい水も自慢のひとつ。
そのためでしょう、「やちカフェ」のコーヒー、直売所のおにぎりもシンプルなのにおいしいと評判です。
食事処「BISTRO 8」の「手打ち蕎麦」や「大石川丼」も水のおいしさが決め手の名物グルメ。
お冷もお茶もおいしい!
じつは取水した水はきれいでも古い配管などから重金属が溶け出すことがあるのですが、道の駅 八千穂高原では近くを流れる大石川の水を、信州大学が開発した浄水システム「信大クリスタル」を通すことでおいしさはそのまま、安全性を高めているんです。
うれしいことに無料アクアスポット「swee(スウィー)」で水の持ちかえりがOK。BISTRO 8とやちカフェ、直売所前に設置しているのでマイボトル必携です。
【噂その3】道の駅独自の車中泊スポットがあるってホント?
道の駅 八千穂高原にはトイレだけでなくコインシャワーや24時間営業のコンビニがあり、車中泊にぴったりな環境です。
うれしいことに車中泊専用エリア(有料)を設けており、車外でもゆっくり過ごせる車中泊は芝生スペース付きの「やちステーション」、短時間の仮眠は出入り自由な駐車場でと利用スペースを分けていて、みんなが気持ちよく過ごせるシステムを採用。
仮眠の定義を明確に定めたことで利用者のマナーがいいことでも知られているんですよ。
★道の駅八千穂高原の車中泊スポット「やちステーション」徹底調査! 記事はこちら
【噂その4】2階は予想外スペース⁉ 子連れも、地域住民もみんな安心
広大な直売所の脇には階段とエレベーターが設置されています。2階も売り場なのかと思いきや、キッズスペースになっていました。
オムツが購入できる自販機が。いざというときも安心
カーペットは土足禁止でごろんと寝転がってもOK。子ども用トイレや自販機オムツなど、親子にうれしい設備がそろっています。
子供用トイレも完備
「防災施設の役目もあり災害時には避難場所になるのですが、何もないのはもったいないのでちょっとした遊具を設置してキッズスペースとしたんです」(矢坂さん)
キッズスペースとはいっても大人が利用してもよく、雨の日にお弁当を広げるなんて使い方もできますよ。
【噂その5】アウトドアも楽しめる道の駅らしい!?
道の駅 八千穂高原周辺には白駒池、もののけの森(苔の森)、白樺群生地、そして大小の滝など自然が美しいスポットが点在。
時間に余裕があるなら、カフェ併設のビジターセンターで白駒池の様子を映した「青苔荘ライブカメラ」を眺めながら情報収集してみては。愛車を置いて、レンタルEバイクでのんびり出かけるのもいいかも。
ビジターセンターの隣にはアウトドアショップ「モンベル」があるので、アウトドアギアやウエアの忘れものをしてもリカバリー可能。
それにハイキングやスキー目当てで訪れたのに天気がイマイチな日は、店内の「クライミングピナクル」でロッククライミング体験ができる! 店内でクライミング体験ができるモンベルは、近県の山梨、群馬では0、長野でも3店舗だけとなかなかレアです。
ダダ洩れするほどの地元愛にあふれた道の駅だった…!
道の駅 八千穂高原のロゴを目を細めてご覧あれ。ヤチホというカタカナが見えてくるはず。水と森と大地をつなぐ道、田んぼのあぜ道をイメージして佐久穂町出身のデザイナーがデザインしています。
写真左/直売所の壁に使用されている佐久穂から切り出した鉄平石。鉄のように硬く、板状に割れやすい鉄平石の特徴を活かし、貼り付けている。写真右/小端積みの鉄平石はちょっとしたフォトスポット
人口約1万人の佐久穂町にありながら、道の駅 八千穂高原には連日2,000人ほどが訪れています。お土産やグルメからロゴ、外壁にいたるまで、ダダ漏れするほどの地元愛が詰まっている。これが人気施設となった理由です。
施設情報:道の駅 八千穂高原
住所:長野県南佐久郡佐久穂町畑1190-1
電話:0267-88-8901
営業時間:直売所9時〜18時、食事処11時~15時(LO14時30分)、カフェ9時~17時(LO16時)、ビジターセンター8時15分~17時ほか
休館日:不定休
駐車台数:普通車155台、大型車9台、オートバイ15台
道の駅 八千穂高原ウェブサイト
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