推し活バス旅ガイド 実はこんなに楽しいサッカー応援バスツアー(前編)
蟹めんまが「奈良クラブの応援バスツアー」に行ってみた
「推し活✕遠征」をテーマにした漫画とコラムをお届けする本連載。第3回は、漫画担当の蟹めんまさんが推すJリーグのチーム(クラブ)「奈良クラブ」の応援バスツアー乗車記です。単に試合会場に連れて行ってくれるだけでなく、サポーター同士のサッカー談議を楽しめるのはもちろん、ここでしかできない体験も盛りだくさん。また、スタジアムを盛り上げるサポーターたちがどのような活動をしているのかも垣間見えます。
今こそ見直されるべき高速バスの使い道。この記事を読めば、あなたの“次の遠征”がちょっと楽しく、ちょっと快適になるかもしれません。
連載「推し活バス旅ガイド~良コスパ遠征のススメ~」一覧
第1回 推し活における「遠征」とは何か?
第2回 夜行バス移動が快適になる! 推し活遠征民が愛用する神グッズ&神テク
第3回 実はこんなに楽しいサッカー応援バスツアー(前編)ここでしかできない体験も盛りだくさん
第4回 実はこんなに楽しいサッカー応援バスツアー(後編)熱狂と一体感を生む「地域一体」の移動手段
第5回 長野―新宿が300円!? 高速バス遠征を極める達人の節約術
第6回 推し活遠征ならウィラー! ファンの声を形にした快適バス旅の秘密
第7回 11席のプラチナチケットを争奪! 『疲労ゼロ』の極上遠征に挑む
ここでしかできない体験ができる「バスツアー」
今回、蟹めんまさんが堪能した「バスツアー」とは、旅行会社がバスを借り上げ、参加者を募集して催行する旅行商品のことを指します。
タレントやアイドルグループ、インフルエンサーなどの公式ファンクラブが企画する旅行イベントも、このバスツアーの形態で行われることが多く、まさに定番といえるでしょう。
こうした旅行は温泉地や観光地などが目的地になり、日帰りから宿泊込みまでスタイルはさまざま。ファンとアイドルが同じ時間を過ごすことができる「特別な体験」を売りにしており、内容は撮影会や食事会、トークショー、ゲーム大会、ツアー参加特典のお渡し会など多岐にわたります。普段のライブやイベントとは違う楽しみが生まれる催しです。
ここで重要な役割を果たすのが、移動手段であるバスなのです。集合場所から目的地までの移動に観光バスが利用されることが多く、同じ推しを応援するファン同士が同じ車内で過ごすことで、自然と交流が生まれることも。グループの規模によっては「メンバーごとのバス」が用意され、「○○ちゃんバス」のように自分の推しに合わせて乗車できることもあります。さらに、車内では特別な映像が流れたり、推し本人が各バスを順番に訪れて挨拶や点呼をしてくれたりすることもあり、移動そのものがイベントの一部となるのです。
ここで最近友人から聞いておもしろかったバスツアーの話をひとつ。昨年人気タレントのバスツアーに参加した友人いわく、移動途中にバスが大量のバイクに囲まれてしまうというハプニングが発生。トークスキルの高さで知られるタレントだったため、その一部始終をファンに向けて実況し笑いをかっさらったそうです。トラブルをエンタメに変えるサービス精神に胸を打たれたのだとか。推しの知られざる一面を目にできるのもバス旅行ならでは(?)。
ライブハウスで鍛えた跳躍力がスタジアムでも役に立つ
さて、目下地元奈良県のサッカーチーム、奈良クラブの応援に大ハマリしている蟹めんまさん。これまで育ってきたヴィジュアル系のファンカルチャーとのギャップに驚きつつもエンジョイしているご様子でなによりです。
闇のイメージがあるヴィジュアル系バンドと、光(太陽)の下で活動するサッカー選手……はたから見ると意外に感じますが、「ファンの熱心さや応援団の運動量と白熱具合は、ヴィジュアル系の文化と共通する部分も多々ある」(※めんまさん調べ)とのこと。そういえば、往年のヴィジュアル系バンドやファンの一部は体育会系ノリだったりしますしね。意外と共通点もあるのかしら? オールスタンディングのライブハウスで鍛えた跳躍力が、サッカーの応援で発揮される日が来るとは、人生何が起こるかわからないものですね。
余談ですが、柏レイソルの応援歌「to me, to you」は、ヴィジュアル系黎明(れいめい)期の人気バンドメンバーで結成されたCRAZEが、1996年にリリースした同名シングル曲が元になっています。藤谷は高校時代、CRAZEのファンクラブに入っていました。名曲。
話がそれてしまいました。サッカーにも当然ながら応援バスツアーがあるとのことで、今回はツアーに参加した一部始終をマンガにしています。
さきほど「バスツアーは推しが車内に来てくれることもある」と申し上げましたが、めんまさんが参加したツアーには、なんとクラブの濵田満社長が登場! そんなことってあるんだ。
めんまさんいわく、「濵田社長は、サポーターとの距離がとても近いことで有名です。試合会場でもサポーターに紛れてキッチンカーのご飯を食べている場面をよく目撃します。また、サポーターのSNSもよくチェックしているようで、『こんなグッズがほしいな~』とつぶやくと数分後に『検討します』的なリプライが飛んできて、ひっくりかえることも一度や二度じゃありません。もちろんサポーター心理を理解するための距離感だとは思いますが、サポーターとわちゃわちゃするのがお好きなんじゃないかと思います。多分」
もしかしたら、アイドルの旅行でも運営会社の社長がノリノリでバスに乗車することもあるのでしょうか。世の中にはいろんなバスツアーがある……世界は広い……。
後編は、めんまさんのサッカー応援バスツアーの模様をさらに深掘りします! 果たして奈良クラブは勝利を飾ることができるのか、試合後のバス車内はどんな空気になっているのか、お楽しみに!
蟹めんまさんと藤谷千明さんのプロフィール
蟹めんま
かに・めんま 漫画家・イラストレーター。大阪芸術大学卒。奈良県出身・在住。小学生の頃ヴィジュアル系バンドに目覚め、バンギャル歴は約28年。著書に『バンギャルちゃんの日常(全4巻)』(KADOKAWA)、『今日もライブに行けません!~アラフォーバンギャル、魂のV系語り~』(ぶんか社)、共著に『バンギャルちゃんの老後 オタクのための(こわくない!)老後計画を考えてみた』(ホーム社)などがある。
X:@kanimen
藤谷千明
ふじたに・ちあき 1981年生。フリーライター 。ヴィジュアル系やオタク・サブカルチャーについての記事を執筆。単著に、アラフォーオタク4人で都内の一軒家を借りて暮らす実体験をつづったエッセイ『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』(幻冬舎文庫)がある。同タイトルでコミカライズ全2刊も刊行(作画:泥川恵/幻冬舎コミックス)。そのほかの著書に、対談集『推し問答!』(東京ニュース通信社)、共著に『バンギャルちゃんの老後』(ホーム社)、『すべての道はV系へ通ず。』(シンコーミュージック)など。TBS『マツコの知らない世界』V系回出演。
X:@fjtn_c
連載「推し活バス旅ガイド~良コスパ遠征のススメ~」一覧
第1回 推し活における「遠征」とは何か?
第2回 夜行バス移動が快適になる! 推し活遠征民が愛用する神グッズ&神テク
第3回 実はこんなに楽しいサッカー応援バスツアー(前編)ここでしかできない体験も盛りだくさん
第4回 実はこんなに楽しいサッカー応援バスツアー(後編)熱狂と一体感を生む「地域一体」の移動手段
第5回 長野―新宿が300円!? 高速バス遠征を極める達人の節約術
第6回 推し活遠征ならウィラー! ファンの声を形にした快適バス旅の秘密
第7回 11席のプラチナチケットを争奪! 『疲労ゼロ』の極上遠征に挑む
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