東京湾にいる中山優馬。リラックスした休日のワンシーンのポートレート
取材・文=瀬尾水穂/撮影=夛留見 彩/ヘアメイク=二宮紀代子/スタイリスト=柴田拡美(Creative GUILD)/衣装協力=Zooodle(株式会社アンティローザ 03-6431-9431)

釣りは人生を楽しくするための「相棒」。青空の下で心を解放する、中山優馬の休日

師匠は“じいちゃん”。関西で鍛えた釣りの腕前…インタビュー「休日、どこ行く?」

10代の頃から活躍を続け、30代に突入した今、俳優として、そしてアーティストとして、さらに表現の幅を広げている中山優馬さん。舞台やドラマで見せる徹底した役作りや、身体能力を生かしたストイックなダンスパフォーマンスなどで張り詰めることの多い日々のなか、釣りをはじめとしたアウトドアな趣味がリフレッシュになっているそうです。

目次

乗り合い船で釣りスポットへ
船酔いまでセットなのが「船釣りあるある」!?

青空の下、東京湾の堤防で竿を構える俳優・中山優馬のフィッシングシーン

東京湾で晴れやかな笑顔を見せる中山優馬

アジング用のリール(ダイワ フリームス)を待つ中山優馬の手元クローズアップ

――今日は中山さんの休日をイメージし、実際に釣り糸を垂らしていただきました。

残念ながら今日は1匹も釣れませんでした(笑)。こういう防波堤では早朝や夕方じゃないと魚が接岸しないんですよね。ちゃんと時間を狙えばシーバス(スズキ)とか釣れますよ。東京湾も水質が少しずつ改善されて魚種が増えたんです。スズキにタチウオ、アジ、サバ、イサキ、なんでも釣れる。

昔は「東京湾の魚は臭くて食べられない」なんて言われていましたが、今は絶品です。と言いつつ、僕は都内で釣りをする機会が少なくて。行くとしたら千葉、神奈川、静岡が多い。静岡は海が奇麗だし、釣り場も多くていいですよ。駿河湾は日本一深い湾なので、魚種が豊富で楽しいです。

――中山さんの釣りデビューの地は?

6歳のときに家族と行った兵庫県の香住(かすみ)漁港です。じいちゃんが釣り好きで、そこで釣りデビューしました。初めて釣ったのはイシダイ。12~13cm程度のミニサイズでしたが、「記念だ」とじいちゃんが魚拓を取ってくれたことを覚えています。

大阪育ちなので子供の頃は関西方面の釣り場を回り、18歳で上京してからは関東近郊の漁港へ。ただ、東京での釣りって難しいんです。関西の魚はアホなんで(笑)、バクバク食いついてくれるんですけど、東京の魚は賢いというか、スレているというか(笑)、1つの釣りスポットに対して釣り人が多いぶん、魚たちも経験豊富でこっちの仕掛けを見切ってくるんです。

冗談じゃなくてデータとしても出てるんですよ。だから大漁経験をしてみたい人は、ぜひ関西に行ってみてください。大物を釣るなら九州がオススメ。なかでもアジは東京で釣れるものとサイズが全然違う。50cmとか上がってます。

――印象に残っている釣りスポットは?

いきなり番外編みたいになっちゃいますが、ハワイでの釣りが楽しかったです。トロール船に乗って4~5時間、船酔いと闘いながらようやくかかった相手と20分ほど格闘して、サワラを1本釣り上げました。かかっているときだけは船酔いを忘れられるんですよね。船釣りの“あるある”です(笑)。

――船釣りもよくされますか?

はい。乗り合い船に乗せてもらうことが多いです。タックル(釣りのための道具一式)もレンタルできたりするから、手ぶらで釣りが楽しめますよ。僕もよく利用させてもらっています。仕掛けが作れなくても大丈夫だし、船長さんがいいポイントまで連れて行ってくれるので、初心者の方にこそオススメです。

ちなみに去年の夏、千葉から出ている漁船に乗ったときは、その日のために新調したライトジギング用のタックルを持参して「さあ釣るぞ!」と張り切っていたのですが、なんと乗船した直後に船酔い。1回も投げることなく終わりました。これも“あるある”です(笑)。

――船に弱いんですね。

じつはそうなんです。友達がイサキやタイを釣り上げてくれたので、下船してから僕が捌いて、おなかに収めることはできました(笑)。あとは三浦半島のほうにも行きます。東京からクルマで2時間もかからないし、窓の外に海が広がっていくのも気持ちがいい。そしてなにより、釣れなくてもおいしい海鮮丼を食べて帰って来られるところが最高(笑)。

あと和歌山にマリーナシティっていうレジャー施設があって、よくタチウオを釣りに行ってたんです。そこも日が落ちると市場のお寿司がどんどん割引になっていくので、釣れへんかったときはお買い得になったお寿司を食べて帰る。せっかくの休日なのに「今日は釣れなくて最悪!」っていう思い出にはしたくないじゃないですか。「釣れへんかったけど、おいしいお寿司を食べられて、いい休みになったね」って言いたいから、必ず保険はかけておきます(笑)。

そういう点でも、今日の釣りスポットはいいですね。この公園はピクニックやバーベキューもできる。釣れたらラッキー。釣れなくても、持参した唐揚げをつまみつつ、青空の下でのんびりできたら大満足です。

――釣りのみを目的にする休日にはしないということですね。

何かを語れるほどの釣り人ではないんですよ(笑)。自然のなかで、ちょっとした非日常感を楽しめる趣味といいますか。最高の休日を過ごすための良き相棒みたいな感じです。

――釣りの師匠や好きな釣り人、釣り仲間はいますか?

師匠はじいちゃんです。好きな釣り人はYouTuberの「釣りよかでしょう。」さん。自然のなかで仲間とワイワイしながら釣って食べて、人生を楽しんでる姿は、まさに僕の理想。自分のラジオにゲストで来てもらったこともありました。

ミュージカル『破果(パグァ)』で共演した浦井健治くんと武田真治さんとは、公演中に「今度みんなで釣りに行こう!」という話で盛り上がりました。武田さんと仲良しの屋良朝幸くんにも声をかけてあります。僕と屋良くんが船舶免許を持っているので、そのときは自分たちだけで楽しめる船を借りて行きたいですね。

アメリカンバイクに憧れた10代
クルマは「もっぱら助手席派です(笑)」

カジュアルなスタイルで東京湾の釣りを満喫する中山優馬の全身ショット (全体のスタイリングを見せる写真に)

東京湾の波穏やかな水面と対峙する、中山優馬の後ろ姿を捉えたポートレート

東京湾に差し込む太陽の光を浴び、キラキラと輝く海とともに写る中山優馬

――釣り以外にもアウトドアな趣味はありますか?

バーベキューは年6回ぐらいやってます。季節問わず、手ぶらで行ける施設が増えたので、気軽に楽しめていいんですよね。食材の持ち込みが可能だった場合、ちょっと奮発していいお肉を選んで買って行きます。最近だと豊洲にできたバーベキュー場が良かったんですよ。屋根があるから雨でも大丈夫だし、日焼け防止にもなる。ソファ席やテーブル席があって、オシャレで清潔感もありました。

バーベキューの楽しさは、昼間から堂々とお酒が飲めるところ(笑)。先日は友達4人、お酒を飲んで気持ちが大きくなったまま、大井競馬場(東京シティ競馬)へ移動。ノリノリでトゥインクルレースに参加し、タコ負けして帰りました(笑)。

――最近は競馬場もファミリーや女性向けのイベントが増えていると聞きます。

大井競馬場はめっちゃ奇麗で、有名な馬も来ますし、レジャーとして遊びに来ている方も多いですよ。僕はオッチャンたちと並ぶ“ガチ勢”の列に入りますが(笑)。あとは野球ですね。見るのもするのも大好き。WBCのチェコ戦を見に行きました。なにわ男子の(藤原)丈一郎が主催する野球大会に参加することもあります。

――先ほど「クルマで三浦海岸へ」という話も出ましたが、運転歴は?

10代のときから乗っています。じつはクルマよりもバイク派なんですよ。初めて買ったのもバイクで、ヤマハ・ドラッグスターの400cc。ヤマハはずっしり乗れるところが好きです。いわゆるノーマルタイプに乗りたかったのですが、10代だから予算的に中古でしか買えないのに、ノーマルタイプって中古市場にほとんど出ないんですよ。

アメリカンバイク乗りにはカスタマイズ好きな方が多くて。極力カスタムされていないものを選び、正規のパーツを集めては少しずつノーマルに戻していくという不思議な作業をしていました(笑)。クルマは家族兼用車か、もっぱらレンタカー。運転免許取得が上京時期と重なったこともあり、マイカーは持ったことがないんです。友達の助手席に乗ってきた時間のほうが圧倒的に長い(笑)。

――どんな方の助手席に乗ってきましたか?

WEST.の藤井流星、屋良くん、ふぉ~ゆ~の辰巳雄大くん、みんな運転がうまいですよ。松岡充さんのような大の車好きの先輩から楽しみ方を教えてもらうこともあるので、車に夢中になる人たちの気持ちもわかります。でも、都内は電車移動のほうが楽やねんと思ってしまって(笑)。遠出をするときにレンタカーを活用していると、自車ならもっと楽しいんだろうな~とは思います。もしマイカーを持つならみんなが乗れるようなでっかい車がいいな。

独立から1年
仕事のポリシーは「なんでもやる」

精悍な表情で空を見上げる、俳優・中山優馬

――長い間所属していた事務所から独立し、1年が経ちました。

ずっと守られていたぶん覚悟をして独り立ちしましたが、新天地でもチームに恵まれ、これまでどおりひとつひとつのことに向き合いながら、さまざまなチャレンジを続けさせてもらっています。自分のペースで進んでいる感覚はありますね。

――今のポリシーは?

なんでもやる! 舞台で共演した柴田理恵さんから「やったことないことは全部やりなさい」とアドバイスをいただいたんです。この1年の初挑戦で印象に残っているのは、福島県・国見町で行われた「義経まつり」。義経に扮し、3万人近い観衆が集まるなか、馬に乗って大名行列に参加させていただきました。お仕事を超え、とても貴重な体験でした。

――交友関係にも変化が生まれましたか?

作品を通して知り合う方はどんどん増えていますが、一番連絡をくれるのは藤井流星。昔から変わらないです(笑)。大抵ご飯の誘いなので、第一声はいつも「いま何してんの?」なんですよ。先日は「いまから舞台の2幕じゃ、ボケ」って返したら「すんませんでした!」って(笑)。

あとは濵ちゃん(濵田崇裕)と(向井)康二のYouTube「ハマちゃんとコージのお上手です」に呼んでもらったり。以前よりも旧友たちとの交流が増えている気がします(笑)。その番組のおかげでゴルフにも興味が出てきました。趣味は多いほうが楽しいですもんね。

――料理の腕前は趣味の域を超えていると伺っています。最近作ったものは?

昨日は愛犬・ティンク用のご飯を大量に作りました(笑)。ニンジン、サツマイモ、鶏肉、小松菜を鰹節と煮込み、ワンちゃんが食べやすいように調理して、冷凍しておくんです。そうそう、先日はティンクと新潟へ旅行しました。ワンちゃんも泊まれる旅館を探して、年に一度の愛犬サービスです(笑)。

――ワンちゃんとも休日の楽しさを共有しているわけですね。5月には中山さんが作・演出・出演のすべてを務めるステージ『YUMA NAKAYAMA ONE MAN'26 -Select-』の開催もあり、ここから忙しい日々が続きます。

『ONE MAN』は、その名の通り一人舞台。歌あり、ダンスあり、お芝居あり、すべてを詰め込んだステージになっていますので、東京公演に引き続き、松下IMPホールで行われる大阪公演にもぜひ遊びに来てください! 

それから独立後に発表した楽曲たちがデジタル配信とミニジュエルキーホルダーでリリースすることが決まりました。僕が出演した縦型ショートドラマ『奥様は将軍夫人!?今日からオフィスが戦場です』の主題歌にもなった「ReTRY」をはじめ、「reach for the light」、LIVEでおなじみの「SPARK」「雨の後には」も。リリースイベントも準備していますし、下半期も舞台への出演を予定しています。さまざまな活動を通して、ファンの皆さんの休日を彩っていきたいです。

満面の笑みで釣りを楽しむ、中山優馬さん。ありがとうございました!

【中山優馬・お気に入り釣りアイテム】

リールはDAIWAのフリームス。「アジング」と呼ばれるアジを釣るゲームフィッシングのために買いました。小型感と巻きの良さで細かい当たりがわかるので、ゲームフィッシング向きです。購入してから半年ぐらい釣りに行けなくて、ずっと家のリビングで巻いてました(笑)。ルアーは釣り場や天候によって相性があるので、つねに複数持って行きます。七色に光るメタルジグは100円ショップのダイソーで買ったもの。食いつきがいいと「ダイソージグ優秀!」って釣り師の間でブームになったことがあるんですよ。エビっぽい形をしている白いルアーはイカ釣り用のエギ。子供の頃から集めているので、実家にあるものも含めたら数え切れないほど持っています。

中山優馬さんの私物。中には100円ショップのダイソーで購入したメタルジグも

中山優馬さんがドライブで聴きたい5曲

  • 浜崎あゆみ「SEASONS」…僕ら世代、みんな好きでしょう! 聴くだけでいろんな思い出がよみがえる、青春時代を象徴する一曲です。
  • 高橋 優「ボーリング」…ずっと「面倒臭ぇ!」って叫んでる歌。誰しも思っていることを、高橋 優さんが魂込めて叫んでくれていて、いつも「わかる~!」って噛み締めながら聴いてます。
  • 中山優馬「WEEKEND」…僕の歌は悲しいテイストが多く、正直ドライブ向きではないのですが(笑)、この曲だけはピッタリ! 週末にはみんなで集まって騒ごうよというテーマです。
  • アース・ウィンド・アンド・ファイアー「September」…生まれたときから人間のメカニズムに組み込まれているんちゃうかっていうぐらい、この曲が流れたら無条件に気持ちがアガる!
  • Danny&The Juniors「At the Hop」…オールディーズが好きなんです。むちゃくちゃ明るい曲だけど、ちょっとレトロでセピアな感じがいい。夕暮れ時に聴きたくなります。

(クリックすると、音楽配信サービスSpotifyで楽曲の一部を試聴できます。)

中山優馬

なかやま・ゆうま 1994年1月13日、大阪府生まれ。俳優・歌手。
2008年にドラマデビュー後、舞台を中心にドラマ・テレビなどで幅広く活躍。現在、「とびっきり!しずおか日曜版」(静岡朝日テレビ)にレギュラー出演中。
5月20日に「ReTRY」(c/w「reach for the light」)と「SPARK」(c/w「雨の後には」)をデジタルリリース及びミニジュエルキーホルダーで発売。
中山優馬officialファンクラブ
https://www.nakayama-yuma.com
https://www.youtube.com/@yuma.nakayama.official

Information

『YUMA NAKAYAMA ONE MAN'26 -Select-』
2026年5月30日(土)・5月31日(日) 大阪 松下IMPホール
https://curtaincall.tokyo/you_and_yuma/

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