国道102号奥入瀬
写真1 海岸沿いの道はどの場所からも夕陽を望むことができる

淡路サンセットライン(兵庫県)。夕陽に輝く播磨灘の大海原を眺めるルート

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

夕陽に輝く播磨灘(はりまなだ)の大海原を眺める、淡路サンセットライン(兵庫県)を走ります。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

淡路島の西半分を巡るルート

瀬戸内海に浮かぶ淡路島は、東京23区ほどの広さがある瀬戸内海最大の島。淡路島は、明石海峡大橋で神戸市とつながり、四国の徳島県鳴門市とは大鳴門橋でつながっている。年間を通して穏やかな気候で、日本最古の歴史書「古事記」にも描かれるほどの歴史ある島でもある。南部には有名観光スポット鳴門海峡の渦潮があり、秋から冬にかけても楽しめるエリアだ。

写真2 本州から淡路島への移動は明石海峡大橋を渡るのが一般的。四国からは大鳴門橋を渡る必要がある

写真2 本州から淡路島への移動は明石海峡大橋を渡るのが一般的。四国からは大鳴門橋を渡る必要がある(撮影エリアは地図2を参照)

この淡路島の西海岸を南北に走る県道31号が今回紹介する「淡路サンセットライン」と呼ばれるルートで、その名のとおり日の入り時には瀬戸内海に沈む感動的な夕日が眺められる。関西方面からは明石海峡大橋を渡って行くが、この橋自体が観光スポットになっているほどの絶景だ。神戸淡路鳴門自動車道の淡路ICを出るとすぐに県道31号となり、北へ向かえば淡路の西海岸に出る。ここから瀬戸内海を眺めながらのドライブとなる。

写真3 明神岬近辺の道はガードレールも低く海辺を近く感じる

写真3 明神岬近辺の道はガードレールも低く海辺を近く感じる(撮影エリアは地図3を参照)

播磨灘の穏やかな海岸線が広がる

写真4 道中には多数の景勝ポイントがり、真っすぐに伸びる道を望むことができる

写真4 道中には多数の景勝ポイントがり、真っすぐに伸びる道を望むことができる(撮影エリアは地図4を参照)

青い海を横に快適なドライブを楽しみながら進むと、尾崎海水浴場や多賀の浜海水浴場など途中には数多くの海水浴場や駐車場があるので、好きなところに車を停めて瀬戸内海の眺めを楽しめる。夕暮れ時になれば播磨灘に沈む美しく、感動的な夕日を見ることができる。

写真5「お不動さん」近辺は駐車スペースもあり、人気の撮影スポットだ

写真5 島の西岸にある小さなほこら「お不動さん」の近辺は、人気の撮影スポットだ(撮影エリアは地図5を参照)

おすすめは「サンセットパーク五色 夕日が丘公園」で、展望広場からは五色浜(ごしきはま)から四国まで続く瀬戸内海を一望できる。今回のルートは大日川で終わるが、その先の県道25号も道は狭くなるが海岸沿いを走り鳴門海峡へ行くことができる。


淡路サンセットライン(兵庫県)データ

淡路島へは、兵庫県神戸市の垂水(たるみ)ジャンクションから、明石海峡大橋を渡り、神戸淡路鳴門自動車道の淡路ICから県道31号へアクセスし、そのまま道なりに淡路サンセットラインとなる。道中には明石海峡大橋の近くに「道の駅 あわじ」などのスポットもある。海水浴場では、夜に「海ほたる」による光る海をみることもできるほど海がキレイなことで有名だ。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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