日本の絶景ドライブルート

芦ノ湖スカイライン・箱根スカイライン(静岡県・神奈川県)。富士山の雄姿を眺めながらワインディングを堪能

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け

須藤英一
2024.03.06

写真1 富士山を眺めつつ山間を縫うように走ってゆく(撮影エリアは地図1を参照)

2024.03.06

写真1 富士山を眺めつつ山間を縫うように走ってゆく(撮影エリアは地図1を参照)

芦ノ湖スカイライン・箱根スカイラインをドライブし、富士山の雄姿を眺めながらワインディングを堪能します。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

箱根を代表する2つの名道、芦ノ湖スカイラインと箱根スカイライン

芦ノ湖スカイラインは箱根外輪山(標高約900m)の稜線を走る有料道路。国道1号の箱根峠付近から芦ノ湖北岸の湖尻付近まで、約11km続く。湖尻峠で箱根スカイラインに接続する。箱根スカイラインは湖尻峠から静岡県道401号の長尾峠まで約5kmの有料道路。今回紹介するのは、この2つの道を合わせたルートだ。箱根の西側を一気に快走する。

写真2 アップダウンとコーナーを繰り返す道は、さながらアトラクションのよう(撮影エリアは地図2を参照)

写真2 アップダウンとコーナーを繰り返す道は、さながらアトラクションのよう(撮影エリアは地図2を参照)

外輪山は標高約900m。その稜線を走るため全線にわたり展望が良い。そしてアップダウンが多く、コーナーが連続する。南側の箱根峠から進めば、走りながらも富士山が見え隠れするのが楽しめる。コーナーを越えたら突然目の前に富士山が現れるサプライズは、いつ訪れても新鮮だ。 観光道路なので途中にはいくつものパーキングが用意されており、ゆっくりと景色を眺めることもできる。

写真3 富士山を取り巻く四季折々の自然も、箱根の魅力のひとつ(撮影エリアは地図3を参照)

写真3 富士山を取り巻く四季折々の自然も、箱根の魅力のひとつ(撮影エリアは地図3を参照)

風光明媚(ふうこうめいび)な箱根の景色がさまざまな場所で楽しめる

レストハウスレイクビューは、高台にある展望台から芦ノ湖を望むパーキング。杓子(しゃくし)峠は富士山の全景を見ることができる展望スポット。そして最も眺望のいいスポットが、三国峠(標高1,070m)だ。富士山から駿河湾、そして伊豆半島までの大パノラマが楽しめる。湖尻を越えて箱根スカイラインに入ると箱根芦ノ湖展望公園があり、展望台からは芦ノ湖が一望できる。整備された道は走りやすく東京からも近いので、自動車雑誌や観光雑誌、そしてテレビなどのメディアでもよく紹介される。箱根では大人気のドライブコースになっている。


芦ノ湖スカイライン・箱根スカイライン(静岡県・神奈川県)データ

富士箱根伊豆国立公園・箱根外輪山の西側の峰を通り箱根峠から長尾峠を結ぶ、2路線合わせて全長約16kmの観光有料道路。箱根峠から湖尻までが芦ノ湖スカイライン。湖尻峠から長尾峠までが箱根スカイライン。全線を通して眺望抜群で、富士山の絶景を眺めながら爽快なドライブができる。首都圏から至便ということもあり芦ノ湖周辺の観光設備も充実しているので、気軽に日帰りドライブを楽しむことができる。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。

日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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