西山茉希、家族同然だったジープ・チェロキーとの別れ。クルマは「家族にとって大切な場所」
キャロルからベンツGLB へ。ライフスタイルと愛車の変化モデルとして、2人の娘の母として、飾らないライフスタイルが多くの人の共感を呼んでいる西山茉希さん。彼女のカーライフを語る上で欠かせないのが、歴代の愛車たちに名付けられた「愛称」です。18歳で最初に出会った“キャロちゃん”から、運命を変えた“チェル氏”、そして現在の相棒まで。クルマを単なる道具ではなく、名前を呼んで慈しむ家族のように捉える西山さんに、クルマと歩む日々についてたっぷりと語っていただきました。
母のクルマを毎日のように運転
「青春時代の思い出が詰まった場所」
──今日は現在の愛車、メルセデス・ベンツ GLB 200dとともにご登場いただきましたが、そもそも西山さんが免許を取得されたのはいつ頃だったのですか?
18歳の誕生日です。もう17歳の頃から「とにかく18歳になった瞬間に免許を持とう!」と決めていて。仮免などの教習過程は17歳のうちにすべて終わらせて、あとは誕生日を待って試験を受けるだけの状態にして(笑)。それで18歳になって一番に免許センターへ行って取りました。
──すごい熱意ですね(笑)。そこまで急いで取りたかった理由は?
やっぱり地元が新潟の長岡で、周囲は完全なクルマ社会だったというのが大きいですね。クルマがないと生活の範囲が限られてしまう場所でしたし、小さい頃からクルマに乗って出かけるのが好きだったんです。「自分で運転できたら、行ける場所がもっと広がるんだろうな」「取れる資格は取れる瞬間に欲しい!」という性格もあって、スムーズに取りました。
──免許を取って、最初にハンドルを握ったクルマは?
実家にあった母のクルマです。マツダのキャロルという、ゴールドというか、かわいらしい色のちょっとコロンとした軽自動車でした。自分のクルマではなかったんですけど、もう毎日のように乗っていましたね。バイトに行くにもわざわざ母に借りて行ったり、夜中に友達と集まってドライブしたり。愛着が湧きすぎて、名前を付けて「キャロちゃん」って呼んでいました。
──ご友人とドライブ、楽しそうですね。
楽しかったですねぇ。クルマに乗るだけで、できることが増える気がして。友達とただ集まって、ファミレスに行くだけでもクルマを出したり、最後はその仲間とクルマの中で寝泊まりする「お泊まり会」までクルマ内でやったりして(笑)。私にとってクルマは、青春時代の思い出が詰まった場所なんです。
──遠出もされたんですか?
しました! でも、最初は本当に知識がなくて……。長岡ってバイパスがあるんですけど、それが高速道路の手前みたいな高規格な道路なんですね。初心者の頃、バイパスに乗るつもりが間違えて高速道路に入ってしまって。行きたかった方向とは全然違うのに、看板を見たら「富山」って出てきて。「え、これどこ行くの!?」ってパニックになって(笑)。今でもその時の景色を覚えています。
──その後、モデルのお仕事で上京されますが、東京でもすぐ運転を?
いえ、それがまったく(笑)。東京に来てみたら、交通量は多いし、首都高は複雑だし、怖くて全然乗れませんでした。そのまましばらくペーパードライバー期間が続いたのですが、ある時、CMのキャラクターをやらせていただいていたご縁で、ダイハツの「ミラ ココア」というクルマをリースできることになったんです。
──かわいいクルマですよね。それでペーパードライバー卒業ですか?
そう思ったんですが……。乗り始めてたった1日で心が折れました(笑)。東京の交通ルールがわからなくて、運転が難しくて……。「やっぱり私には東京の道は無理だ!」となってしまって、すぐに乗るのをやめてしまいました。それから妊娠・出産をして、子供が生まれてからも数年は電車、バス、タクシー、自転車移動で、ハンドルは握っていませんでしたね。
──そんな西山さんが、再び「自分のクルマを持とう」と思ったきっかけは何だったのでしょうか。
2022年の夏頃ですね。子供たちも少し大きくなってきて、やっぱりクルマのある生活に変えたいなと思い始めたんです。最初は日産の「ラシーン」とか、ちょっとレトロなクルマがいいなと思って探していたんですよ。
──ラシーンは2000年に製造・販売が終了しています。周りからは止められませんでしたか?
周りの詳しい人たちに相談したら、全力で止められたんです。「なんでわざわざそんな古くて維持が大変なクルマを買うの?」って(笑)。「じゃあ東京で乗る正解ってなんなの?」って聞いたら、「ジープ(Jeep)とかいいんじゃない?」と勧められて。でも私、ジープってすごく大きくてゴツいイメージがあったから、「あんな大きいの無理無理!」って言ってたんです。そしたら、ちょうど仕事仲間の紹介で行ったクルマ屋さんに、あの子がいたんです。
一目惚れで購入を決めたジープ・チェロキー
家族と相談して愛称を決定
──それが、「チェロキー」ですね。
そうです。1999年式の「ジープ・チェロキー(XJ型)」。お店のガレージに見に行ったら、パッと目に入ってきて。鮮やかなライトブルーのボディカラーで、内装もかわいらしかったんです。前のオーナーさんがこだわって全塗装した世界で一つしかない色だというのもお気に入りポイントでした。
──YouTubeを拝見しましたが、内装はレトロでしたね。
ライトやスイッチ類も「引っぱるボタン」だったりして、今のクルマにはないアナログな感じがたまらなくかわいくて。私の中では一目惚れで「あ、この子に乗りたい!」って思ったんですけど、やっぱり私一人の直感だけで決めるのは違うなと思って。
──ご家族の意見も聞こうと?
はい。子供たちにとっては、生まれて初めての「自分たちのクルマ」になるわけじゃないですか。だから、翌日、学校終わりに2人を連れて、もう一度お店に行ったんです。三人で試乗させてもらったら、古いクルマだからガタガタ揺れるんですけど、子供たちが後部座席でキャーキャー言いながら「アトラクションみたい!」「楽しい!」って大喜びしてくれて。その反応を見た瞬間に、「よし、この子を我が家に迎えよう」と決めました。
──YouTubeで「チェル氏」を紹介された際の反響はいかがでしたか。
すごかったです! 自分が好きで乗っているだけの古いクルマだったので、あんなに反応をいただけるとは思っていなくて。動画を出した瞬間に、全国のチェロキー愛好家の方々からコメントをたくさんいただいたんです。そこで初めて、チェロキーを愛する大きなコミュニティーが世の中に存在することを知りました。自分たち家族だけの「秘密基地」だと思っていたけれど、実は同じようにこのクルマを相棒として大切にしている仲間が日本中にたくさんいるんだって。そのつながりを感じられたのは、うれしい発見でした。
──クルマが家族みたいですね。
名前もみんなで相談して「チェル氏」って名付けました(笑)。決して快適なクルマではなかったんですよ。古いからエンジン音もうるさいし、揺れもすごい。夏場なんて冷房をつけても全然効かなくて、吹き出し口から白い煙が出てきたりして(笑)。でも、子供たちはその不便ささえも面白がってくれて。手間のかかる感じも含めて愛おしかったですね。
──「チェル氏」を迎えて、生活はどのように変わりましたか?
もう、激変どころじゃないです! ずっと自転車やタクシー移動だったのが、自分のクルマがあるだけで「どこへでも行ける!」というマインドに変わりました。一番象徴的だったのは、子供たちの自転車を2台買ったときのことですね。普通なら配送をお願いするところを、「あ、チェル氏がいるから積んで帰れるじゃん!」って(笑)。そのまま積み込んで持って帰ってきたとき、「あぁ、自由を手に入れたんだ」って、すごく晴れやかな気持ちになりました。コストコにも初めてクルマで買い物に出かけましたね。
──どこかに遠出もされましたか。
東京から実家の長岡まで帰ったり、愛知の田原市や、大阪まで走ったり。一度、山梨のほうのキャンプ場へ行きましたが、途中の坂道で全然登らなくて焦ったりもしました(笑)。どれもいい思い出です。
「チェル氏」との別れの日にトラブル
JAFにSOS。「迅速な対応には本当に救われました」
──そんな愛着たっぷりのチェル氏を手放されたと聞きました。
そうなんです。弟が大阪へ引っ越すことになり、向こうでクルマが必要になったので譲ることにしました。弟が乗ってくれるなら安心だし、役に立つならと思って。だから今、チェル氏は大阪で元気に走っていますよ。
──お別れの日、トラブルがあったとか。
忘れもしないお別れの日です。弟がチェル氏を引き取りに来て、走り出して数分後に電話がかかってきて「パンクした」って(笑)。
──JAFには入っていましたか?
ええ。呼んで助けていただきました。あんなにすぐ駆けつけて、パパッと作業してくれる安心感といったらもう……! 「やっぱりJAFさんに入っていてよかった!」って心から思いましたね。迅速な対応には、本当に救われました。
──そして、現在の愛車がこちらのメルセデス・ベンツ GLBですね。このクルマを選ばれた経緯は?
娘たちが10歳と12歳になったんですが、2人とも背が高くて、もう160cmを超えてるんです。私を含めて「大人女子3人」が乗るには、以前乗っていただとクルマだと後部座席が窮屈で、「ママ、狭い!」って喧嘩になっちゃったりして(笑)。それで、ゆったり乗れるサイズ感のクルマが必要だなと思っていたときに、姫路のクルマ屋さんとご縁があり、サポートしていただく形でこのGLBに乗ることになりました。
──GLBはいかがですか?
すごく快適です! 3列シートのSUVで天井も高いですし、広々としていて。娘たちも文句を言わなくなりました(笑)。チェル氏は車体が大きかったので、都内では駐車場探しに苦労しましたが、このクルマはどこでも止められるので、大変助かっています。
──西山さんにとって、車内はどのような空間ですか?
「移動する部屋」ですね。家だと家事が目に入っちゃうけど、車内は運転することに集中できる。子供たちにとっては「秘密基地」です。娘2人は思春期で難しいお年頃になってきましたが、車内では好きな音楽をつないで大合唱したり。家で向き合って話すより、車内で並んで座っているときのほうが、素直に話せることってあるじゃないですか。私たち家族にとって欠かせない大切な場所になっています。
──最後に、今後のカーライフについて一言お願いします。
私、クルマのスペックとか難しいことはわからないんです(笑)。でも、「乗ったときのフィーリング」だけは大事にしています。これからも、自分の直感を信じて、その時々の自分や家族に合った「相棒」と一緒に、いろいろな景色を見に行きたいですね。
西山茉希さんがドライブで聴きたい6曲
- カーペンターズ「Top Of The World」…走り出しに軽い気分にしてくれる曲で、よく流して聞いています。
- Tani Yuuki「運命」…心が弱くなりそうなときに車内でリピートして強さをもらいます。
- トーンズ・アンド・アイ「Dance Monkey」…一人でも子供たちとでも、流すとポップになれる大好きな一曲です。
- DJ FUMIRATCH、BES、紅桜「刻一刻」…車内での聴き心地が大好きな曲です。今日も一日頑張ろうと思えるパワーソングです。
- チャーリー・プース「One Call Away」…夕方以降、暗くなってから聴きたくなる曲。夜のドライブにはマストです。
- ジブリ・サウンド「風の通り道(「となりのトトロ」より)(ピアノ)」…生活の一部である運転時間をお出かけ気分にしてくれます。
(クリックすると、音楽配信サービスSpotifyで楽曲の一部を試聴できます。)
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西山茉希
にしやま・まき 1985年11月16日、新潟県生まれ。モデル、タレント。2児の母。飾らない人柄とライフスタイルがSNS等で支持を集める。現在はYouTubeやバラエティー番組などで幅広く活動中。2023年には初のエッセー『だいじょうぶじゃなくてもだいじょうぶ』(大和書房)を発売。
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