桜田通さんキービジュアル
取材・文=平辻哲也(ENCOUNT)/ 撮影=鈴木大喜/ ヘアメイク=和田しづか/ スタイリスト=柴田 圭(デニムシャツ:¥71,500/ Tシャツ:¥22,000/パンツ:¥30,800、いずれもmindseeker<JOYEUX:03-4361-4464>、その他スタイリスト私物)

桜田通、愛車の中はリラックス空間「クルマなしの生活なんて考えられない」 免許取得で生活が激変

海外での運転にも意欲「自然に囲まれた場所を走るのが夢です」

ミュージカル『テニスの王子様』に主演、Netflix『今際の国のアリス』シリーズへの出演などで知られる俳優・桜田通さんは、快適に過ごせる移動手段を求めて2021年に運転免許を取得し、愛車のクルマは2台目。今では「クルマなしの生活なんて考えられない」と語るほど日常に根付いています。インタビューでは、車内で過ごす静かなひととき、仲間との遠出、大きな決断だったという20代のイギリス留学経験などについてお話いただきました。

目次

10代で教習所に通うも免許取得ならず…
4年前に“リベンジ成功”

窓を眺める桜田通さん

エレベーターホールにたたずむ桜田通りさん

ソファーに座る桜田通さん

――免許はいつ頃に取られたんですか?

4年前の2021年です。10代の頃に免許を取りたいなと思って一度チャレンジしたのですが、当時あまり教習所のことを調べずに選んでしまって。教習コースもないようなところで、時間もあまりなく、通わなくなってしまったんです。2021年になって時間に余裕ができたので、「よし、今だ」って思って。改めてオートマ限定を取りに行きました。結果的にストレートで、1か月くらいでスムーズに取れました。

――最初に選んだクルマは?

イギリス製のクルマです。20代の頃にイギリスに留学していた時期もあって、思い入れがあったんです。移動手段を広げたいという明確な目的があったので、免許を取る前に、クルマを購入しました。現在の愛車は2台目で、モデルチェンジをした最初のクルマと同じ車種に乗っています。

――では、購入の際には試乗もしていない?

はい。まだ免許がなかったので(笑)。でも、ディーラーの方に紹介してもらって、見た目で選びました(笑)。クルマに詳しかったわけではないのですが、率直に「形が良い」と思ったんです。車高が低いクルマは運転するときに狭く感じるかなと思ったので、車高が高いクルマを選びましたね。

僕のクルマは、一見大きく見えるのですが、実寸はそこまでなんです。普段は街乗りも多く、都内は狭い道も多いので、ちょうど良い大きさで運転しやすいですね。荷物をたくさん積めるのも気に入っている理由の1つです。

――免許を取ってからの変化はいかがですか?

本当に変わりました。クルマがなかった頃は「どうやって生活していたんだろう?」と思うくらいです。今では毎日のようにクルマに乗っています。

――クルマが生活に欠かせない存在に?

タクシーも良いのですが、僕はプライベートで人と話したり、関わるのがあまり得意ではないんです。あまり人と関わらずに過ごしたいタイプで。だから、クルマって“ひとりの空間”として、すごくリラックスできるんです。クルマがあれば、静かに好きな場所に出かけられるので好きですね。

将来的には小型車にも興味
「本格的にセカンドカーとして検討」

ソファーに座る桜田通さん

――仕事とプライベートでバランスを取っているんですね。

母と食事に行くときもクルマなら周りを気にせずに出かけることができますからね。

――お母さまとの食事もできて、親孝行にもつながっていますね。

母はもちろんですが、友達と出かけることもありますし、プライベートでもよく僕が運転をして移動しています。

――遠出をすることもありますか?

熱海や山梨、長野の方まで行ったことはあります。片道200㎞くらいまでなら全然行けますね。大体3時間くらいの道のりを友達と行くことが多いです。人混みや騒がしい場所は得意ではないのですが、クルマで移動すれば快適です。

――どなたと出かけますか?

俳優仲間の山﨑賢人くんとよく出かけます。お正月に家族と旅行するときも一緒に行くことがあるし、最近は業界の友人たちと車で八ヶ岳に出かけたりしました。

――車内のこだわりはありますか?

シンプルが好きです。今、乗っているのは前と同じ車種で、外装・内装ともに黒。あまり色は使わず、目にも優しい落ち着いた内装にしています。

――洗車はどうしていますか?

新車のときに撥水加工のコーティングをやってもらっていました。少し金額はかかりましたが、そのおかげで水洗いだけでも結構きれいになります。また、長時間運転していると、虫が付いてしまい、放置すると酸化してしまうという話も聞いたので、そういうときはすぐ洗車に行きますね。

――大切にされているんですね。

最初のクルマに傷がついてしまったとき、本当にショックで、そのときは血の気が引きましたね。すぐにディーラーに連絡して、修理の相談をしました。そういう体験があったからこそ、今はより安全運転を意識していますし、運転そのものにより責任を持つようになりました。

――今後、乗ってみたいクルマはありますか?

今乗っているクルマがお気に入りなのですが、もう少し小さいサイズのクルマにも興味があります。街乗り向きのカジュアルなクルマですね。本格的にセカンドカーとして検討しているぐらいなんです。たとえば、アストンマーティンの小さいスポーツカーが特に気になっています。1500~1600ccくらいのコンパクトカーがあっても良いかなって。

自分を見つめ直したイギリス留学
「人生で大変だったベスト3に入ります」

インタビューに応える桜田通さん

ほほ笑む桜田通さん

――芸能生活も長いですよね。今年は『瑠璃の島』でのデビューから20年になります。

ドラマ『瑠璃の島』でデビューしたのが13歳とかの頃ですかね。今は30代になって、自分の仕事や周りの環境の状況が客観的に把握できるようになってきたというか。だんだん自分自身を理解して、自己管理できるようになってきました。

――30代に入って、何か変化を感じましたか?

20代の頃は、言われたことを決められた範囲でやるというのが多かったですが、30代になってからは自分の意見やクリエイティブな部分をより発信・表現できるようになりました。コミュニケーションも前より取れるようになったし、少しずつ周りの方と「肩を並べてやっていく」という環境が作れるようになってきました。

――芸能界は山あり谷ありだと思いますが、「辞めたい」と思ったことは?

それはないですね。もちろん、辞めたくなるくらいの苦労がなかったわけではありません。でも、そういう時も、やっぱり守りたい人たちがいて、裏切りたくない人たちがいて。だからこそ続けてこれたのだと思います。

――2013年にイギリス留学した理由は?

人としてもう一段ステップアップしたいと思ったのが大きかったですね。10代の頃、ずっと恵まれた環境で仕事をさせてもらっていたので、一度そこから離れて、もっと客観的に自分を見つめ直したくなったんです。

――イギリスでの生活はいかがでしたか?

めちゃくちゃ大変でした。人生で大変だったベスト3に入ります。最初の頃は言葉もわからなかったですし、ホームステイ先の人ともうまくコミュニケーションが取れなかった。語学学校でもうまくいかなかったんです。生活や文化など、今までとは全く違う環境で過ごすことが本当に大変でした。

――早く帰ろうとは思わなかったんですか?

「帰る」という選択肢はなかったですね。お金も支払っていましたし、自分から「行きたい」と言ったわけですから。今、聞かれて、そういう選択肢もあったんだなと思いましたが、振り返れば、あの時間があったからこそ、今があるように思えます。帰国後に改めて自分の立ち位置を理解できたし、恵まれているとも思えました。「これからどうやって馬力を出していこうか」と真剣に考えるきっかけになったんです。

――今、放送中の『海老だって鯛が釣りたい』(中京テレビ、日本テレビ系)について教えてください。自分に自信が持てない自称・小エビのヒロイン、海老原唯子(田辺桃子)がどん底から這い上がって、自分にとっての鯛男を探すというラブコメですね。

誰しも人生の中で落ち込む瞬間はあると思うのですが、そんな中でも田辺さん演じる主人公・海老原は常に前を向いている役柄で。その姿を見ていると共演している僕でも前向きな気持ちになります。今の自分からステップアップしたいけど、どうすれば分からないという方には何かを変えるきっかけがたくさんあるドラマだと思います。

――桜田さんが演じたのは鯛男という役ですね。

海老原の職場の先輩で、社内実績No.1のエース、鯛島亮介という役になります。外見も内面も完璧な、いわゆる“ハイスぺ鯛男”ですね。彼女(海老原)にとって、ずっと憧れている存在でもあります。

――理想の上司像のような役ですか。

そうですね。スマートであり、ちゃんと頼りがいのある人物として見えるように演じました。すごく魅力的な役を演じさせていただいております。

――1年あったら、どこへドライブに行きたいですか?

海外で運転してみたいですね。ロサンゼルスの荒野とか、自然に囲まれた場所を走るのが夢です。もちろん国内でも、海や山をのんびり走ることは好きなのですが、海外の広大な景色の中を走ってみたいなって。イギリス留学の時も、自動車免許を持っていたら、また違ったかもしれませんね。

桜田通さんがドライブで聴きたい5曲

  • YUTA「TWISTED PARADISE」…仲間でありアーティストとしても尊敬している最高の一曲。ドライブでテンションが上がる。いつか海外で運転する時に聴きたい。
  • ENHYPEN「Shine on Me」…出演中のドラマ『海老だって鯛が釣りたい』のエンディング曲。美しい歌声に癒されます。
  • 超ときめき♡宣伝部「ハートな胸の内♡」…こちらも出演中のドラマ『海老だって鯛が釣りたい』の主題歌で、考え事をしたくない時に聴きます。明るく楽しい雰囲気が好きです。
  • aespa「Dark Arts」…デビュー当時から好きなアーティスト。こちらもテンションが上がります。
  • ILLIT「Billyeoon Goyangi」…流行の1曲。ドライブ中に最新のランキングのプレイリストを聴いて、今何が流行っているのかを知る時間も好きです。

(クリックすると、音楽配信サービスSpotifyで楽曲の一部を試聴できます。)

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サインを持つ桜田さん

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・プレゼント内容:桜田通さん特製サイン色紙
・当選者数:3名(発表は発送をもって代えさせていただきます)
・応募締切:2025年9月18日

  • オークションサイト、フリマアプリなどでの転売を禁止します。

桜田通

さくらだ・どおり 1991年12月7日生まれ、東京都出身。2005年にドラマ『瑠璃の島』で映像デビュー。ミュージカル版『テニスの王子様』の主人公・越前リョーマ役に抜擢されて以降、さまざまな作品に出演。ドラマ『クールドジ男子』や『コーヒー & バニラ』で主演を務め、ドラマ『今際の国のアリス』(Netflix)シリーズに出演をきっかけに、グローバルを視野にいれた活動にも注力。現在はドラマ『海老だって鯛が釣りたい』に出演中。

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