太平洋の岩礁海岸と緑豊かな山々の間を縫うように続く国道55号を上空から捉えた風景
写真1 紺碧の太平洋と、濃い緑に覆われた山々に挟まれ、海岸線を縫うように道が続く。圧倒的な開放感を味わえる

国道55号室戸岬(高知県)。黒潮の潮風と奇岩が織り成す壮大な景色! 室戸ユネスコ世界ジオパークを巡るシーサイドライン

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

高知県東部に位置する国道55号の室戸岬周辺は、太平洋の大パノラマを満喫できる四国屈指のシーサイドドライブコース。さらに、ダイナミックな奇岩群や亜熱帯植物が広がる「室戸ユネスコ世界ジオパーク」の景観を間近に感じることができる。沿線には弘法大師ゆかりの「御厨人窟(みくろど)」や中岡慎太郎銅像など歴史スポットも豊富。信号が少なく海沿いを爽快に駆け抜けられる魅力的なルートだ。そんな四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

太平洋を望む開放感! 東洋町から室戸岬へ続く国道55号の魅力

室戸岬は、高知県室戸市にある四国の南東端の岬で、太平洋に大きく突き出した雄大な景勝地。そのため、太平洋を一望できる壮大な景色が魅力となっている。ここへ東洋町方面から向かう国道55号は、太平洋を眺めながら走れる、とても気持ちのよい海岸ドライブコースとなっている。海と道路の間を遮るものがほぼないので、太平洋に沿って走っているという開放感がある。

緑の斜面と青い太平洋に挟まれ、海岸線に沿ってカーブを描く国道55号

写真2 荒々しい岩礁に白波が打ち付け、ダイナミックな海岸美が広がる。青空の下、潮風を感じながら走る、爽快な道が続く

ダイナミックな海食崖と奇岩! 室戸ユネスコ世界ジオパークの造形美

道は緩やかなカーブが続き、はじめは狭い砂浜もあるが、次第にダイナミックな海食崖(かいしょくがい)や奇岩が目立つようになる。そして太平洋の荒々しい波が消波ブロックや岩礁に打ちつける光景が続く。海の色も紺碧から深いブルーへと変化し、視界いっぱいに広がる水平線が印象的で、室戸ユネスコ世界ジオパークらしい荒々しい自然の造形を随所で目にできる。

室戸岬周辺の切り立った岩場や奇岩、海岸沿いに延びる国道55号を見下ろす風景

写真3 切り立った海食崖と、個性豊かな奇岩が点在する海岸。遊歩道も整備されており、歩きながら室戸ユネスコ世界ジオパークらしい荒々しい自然の造形を間近に体感できる

弘法大師ゆかりの史跡と室戸岬灯台から望む大パノラマ

室戸岬が近づくと、弘法大師ゆかりの最御崎寺(ほつみさきじ)や、御厨人窟(みくろど)といった史跡も点在し、空と海ばかりの景色が「空海」という名前の由来になったという伝説もある。室戸岬に着いたら、まずは岬の遊歩道を歩きながら、海岸に広がる奇岩や断崖を眺めてみよう。そして、岬の上にある室戸岬灯台にも立ち寄ると、水平線まで見渡せる大パノラマが広がる。

室戸岬近くの緑豊かな山を背景に、石の台座の上に立つ中岡慎太郎像

写真4 室戸岬近くに佇む中岡慎太郎像。坂本龍馬とともに活躍した幕末の志士で、明治維新に大きな影響を与えた人物だ

室戸岬の太平洋に昇る朝日が、水平線上の雲と海面をオレンジ色に染める風景

写真5 水平線から昇る太陽が、雲を黄金色に染め上げる神々しい景色。紺碧から深いブルーへと変化する海と、燃えるような朝焼けが織り成す大パノラマは、心に残る美しさだ


国道55号室戸岬 データ

室戸岬までは、高知自動車道・南国ICや高知東部自動車道・芸西西ICから国道55号を東へ進むと便利。南国ICからは約1時間40分、芸西西ICからは約1時間15分で室戸岬周辺の絶景ルートに到着する。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

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横浪(よこなみ)半島は高知市の西にあり土佐湾中央部に東側へ突き出た半島。横浪県立自然公園に指定され、複雑で変化に富んだリアス海岸は美しい景観を創り出している。
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日本遺産 とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。

室戸岬のある高知県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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