県道95号関田峠(長野県、新潟県)。ブナの原生林と絶景パノラマを走る、越後と信濃をつなぐ歴史ある景勝ロード
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
関田(せきだ)峠を通る主要地方道・新潟県道/長野県道95号上越飯山線は、新潟県上越市と長野県飯山市を結ぶ山岳道路。古くから両県をつなぐ、交通の要衝として利用されてきた道だ。秋には見事なブナの紅葉、夏は涼しい高原ドライブが楽しめる。そんな四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
越後と信濃を結ぶ歴史ある峠道「関田峠」
関田峠は、新潟県と長野県を結ぶ新潟県道・長野県道95号(上越飯山線)の県境にある。標高は約1,100mで関田山脈を横断する主要な交通路のひとつとして知られ、古くから越後と信濃を結ぶ重要な往来の道として利用されてきた。関田峠周辺は日本有数の豪雪地帯であり、冬季には大量の積雪によって長期間の通行止めとなるが、その直前の秋には広大なブナ林が見事な紅葉を見せてくれる。
写真2 飯山側にある神秘的な茶屋池の周辺に広がるブナ林の散策路。かつて茶屋があったとされる歴史を感じながら、ふかふかの落ち葉の絨毯を踏みしめて歩くことができる。巨木のブナが秋色に染まり、頭上を覆う情景は圧巻だ
ブナ原生林を抜ける飯山ルートと茶屋池散策
全線を通じて道幅が狭いが、すれ違いが困難な場所はない。山岳道路らしく急勾配やカーブが続く区間もあるが、交通量も少ないのでゆっくり走れば両側に広がる紅葉ドライブが楽しめる。飯山方面はなだらかな裾野が広がり、真っ赤なブナの原生林に囲まれた道を上がっていく。途中には神秘的な茶屋池があるのでちょっと休憩してブナ林の散策を楽しもう。関田峠が交通の要衝だった頃には、湖畔に茶屋があったといわれてる。
光ヶ原高原から見下ろす日本海と佐渡島の大パノラマ
写真3 標高約1,100m、関田山脈の中腹にある茶屋池。周囲の斜面はすべて色鮮やかなブナの紅葉に覆われ、湖面にその姿を映し出す。かつて多くの旅人が足を止めて休憩した、歴史ある場所
関田峠を越えて新潟県に入ると、光ヶ原高原を走り抜けることになるが、ここからは妙高市街や上越市街、天候が良ければ遠く日本海や佐渡島までを見下ろす大パノラマを見ることができる。この道は派手な観光地ではないが、静かな山岳風景と県境越えの雰囲気を味わえるルートになっている。秋以外にも新緑の季節には鮮やかな緑に包まれ、夏は高原らしい涼しい気候を楽しめる。
県道95号関田峠 データ
関田峠へのアクセスは、長野方面からは上信越自動車道・豊田飯山ICを降り、国道117号を経由して県道95号でブナ林を上り約1時間ほどだ。新潟方面からは北陸自動車道・上越ICから国道18号、県道186号、県道95号を経由し、光ヶ原高原を抜けて約40分。冬期閉鎖になることもあるので、ウェブサイトなどで調べてから向かうのがオススメだ
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
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関田峠のある長野県、新潟県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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