ALT 右手にオホーツク海、左手に野付湾を望みながら、細長くどこまでも続く一本道。まるで海の上を走っているかのような、日本最大級の砂嘴の景色が広がる
写真1 右手にオホーツク海、左手に野付湾を望みながら、細長くどこまでも続く一本道。まるで海の上を走っているかのような、日本最大級の砂嘴の景色が広がる

野付半島(北海道)。トドワラ・ナラワラが織り成す一本道! オホーツク海を駆ける景勝ロード

日本の絶景ドライブルート
須藤英一

野付(のつけ)半島は、海水に侵食されて立ち枯れた木々が織りなすトドワラやナラワラといった幻想的で荒涼とした奇観が広がる。北海道東部の根室海峡に突出した全長約26kmの日本最大級の砂嘴(さし)。海流に運ばれた砂が堆積して形成された独特な地形だ。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

左右はすべて海! 全長約26kmを駆け抜ける! 日本最大級の砂嘴「野付半島」

野付半島は北海道東部の根室海峡に細長く突き出した日本最大級の砂嘴(さし)で、全長約26kmの独特な地形をもつ半島である。砂嘴とは海流で運ばれた砂が堆積して形成された独特な地形で、幅が狭い場所では100mほどしかなく、左右に海が広がる景観はまるで海の上を走っているかのような不思議な感覚になる。そしてトドワラやナラワラといった枯れ木が織りなす幻想的な風景が広がる。

ALT 知床連山のシルエットを背景に、静かに一日が暮れていく野付半島のノスタルジックな夕焼けが映える

写真2 知床連山のシルエットを背景に、静かに一日が暮れていく野付半島のノスタルジックな夕焼けが映える

国道244号から野付半島に入ると、右を見ても左を見ても海で、まるで海の上を切り裂いて走っているような、他では味わえない独特の浮遊感を感じる。所々に漁師の倉庫があり、どこか物悲しくも美しい絶景が広がっている。途中には展望パーキングがいくつもあるので車を停めると、潮風の匂い、海鳥の鳴き声、そして静寂が訪れる。中間点にあるナラワラ 展望スペースに車を停めると、南側に海水に浸食されて立ち枯れた木々が並ぶナラワラを見ることができる。

ネイチャーセンターからトドワラへ! 立ち枯れたトドマツ林をめぐる遊歩道散策

さらに走ると野付半島ネイチャーセンターがある。車を降りて遊歩道を歩いてトドワラまで行ってみよう。トドマツが立ち枯れた荒涼とした風景を散策できる。ネイチャーセンターから先もまだ道はあるので走ってみよう。海の上に浮かぶ一本道を走っていると、電柱がはるか彼方まで続いているのが見えて、北海道の中でも特に最果ての雰囲気を感じられる。舗装路が終わった地点が終点だ。

ALT 海水に侵食され、立ち枯れたトドマツの林が織りなす「この世の終わり」とも評される奇観。緑の湿原と青空のコントラストの中に佇む白い枯れ木群は、野付半島を象徴している

写真3 海水に侵食され、立ち枯れたトドマツの林が織りなす「この世の終わり」とも評される奇観。緑の湿原と青空のコントラストの中に佇む白い枯れ木群は、野付半島を象徴している


野付半島 データ

野付半島へのアクセスは、標津(しべつ)町の国道244号から分岐する道道950号が半島に入る唯一の陸路だ。ほぼ全線が平坦で直線的な片側1車線の舗装路となっており、走りやすい道だ。一般車両の終点となる駐車場までは、約18kmの一本道が続く。終点より先は未舗装のダート路となり、漁業者専用道路のため一般車の進入は禁止されているので注意しよう。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

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日本遺産 とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。

野付半島のある北海道にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

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須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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