ALT 青空に映える冠雪の北アルプスと、紅葉のコントラスト。「アルプスささきゆう」と書かれた小屋とカーブを描く道が、旅情を誘う
写真1 青空に映える冠雪の北アルプスと、紅葉のコントラスト。「アルプスささきゆう」と書かれた小屋とカーブを描く道が、旅情を誘う

長野県道12号アルプス展望道路(長野県)。北アルプスの大パノラマと信州の原風景を満喫

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

長野県道12号のうち、長野市大岡などの山間部を走る区間は「アルプス展望道路」と呼ばれている。今回紹介する長野県道12号アルプス展望道路は、標高を変えながら延びる道から、遠くに連なる雄大な北アルプスと、棚田や集落が広がる信州ののどかな農村風景を一望できる道だ。そんな四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

信州の雄大な山並みを走る「アルプス展望道路」とは?

長野県道12号丸子信州新線は、上田市西内から長野市信州新町までを結ぶ県道だが、その中でも長野市大岡周辺の山間部を走る区間は「アルプス展望道路」と呼ばれている。名前のとおり、天気の良い日には北アルプスを遠くに望むことができ、山道を走りながら信州らしい雄大な風景を楽しめる道路で、カーブを繰り返しながら標高を変えていくため、走る場所によって景色が次々と変わる。

見渡す限りの紅葉に包まれた「原田沖の棚田」

写真2 見渡す限りの紅葉に包まれた「原田沖の棚田」。秋には稲刈りが終わった田んぼと、複雑に重なり合う山肌のグラデーション、そして彼方に浮かぶ冠雪の山々の対比が圧巻

ALT 黄色く色づいた巨木の迫力と、吸い込まれるような青空が印象的。カーブを繰り返すたびに、白い稜線が近づいたり遠ざかったり、ダイナミックに変化する景色はドライブの醍醐味

写真3 黄色く色づいた巨木の迫力と、吸い込まれるような青空が印象的。カーブを繰り返すたびに、白い稜線が近づいたり遠ざかったり、ダイナミックに変化する景色はドライブの醍醐味

秋の紅葉と北アルプスのコントラスト! 立ち寄りたいスポットも盛りだくさん

秋は紅葉した山々と遠くの北アルプスのコントラストが見事で、非常に美しい景色が楽しめる。南側から走って最初の見どころは「アルプスささきゆう」という変わった名前のポイント。小さいので見逃さないように。そして原田沖の棚田付近も眺めが良い。芦ノ尻の道祖神祭り会場は駐車場がある展望台になっている。北側には大岡アルプス展望公園があり、アルプスの雄大な眺めを楽しめる。

「大岡アルプス展望公園」から見える、山脚に点在する集落と北アルプス

写真4 「大岡アルプス展望公園」からは、山脚に点在する集落の営みと、遠くにそびえる北アルプスの大パノラマを同時に見渡せる。信州の「自然」と「暮らし」が織りなす風景が広がる

オリンピックゆかりの道祖神も! 田園風景と暮らしに癒やされる

また、この道は一般的な観光道路とは少し違い、田畑や集落が点在している、昔ながらの信州の農村風景を見ることができる。沿道には地域の暮らしが感じられる風景も多く残っていて、長野冬季オリンピックの開会式に登場した芦ノ尻道祖神なども見ることができる。スピードを楽しむ道ではないので、集落や田園、山の景色をゆっくり走りながら楽しもう。

松の木の下に並ぶ、個性的な姿の藁の道祖神たち

写真5 松の木の下に並ぶ、個性的な姿の藁の道祖神たち。オリンピックの開会式で世界を魅了したその姿を間近に見ることができ、地域に深く根付いた伝統文化の息吹を感じられる


長野県道12号アルプス展望道路 データ

長野県道12号アルプス展望道路へのアクセスは、長野自動車道・麻績(おみ)ICから国道403号を経由し、県道12号(長野市大岡方面)に入る。主要スポットの大岡アルプス展望公園までは約16kmだ。道幅が狭くカーブが多い区間のため、すれ違いに注意し安全運転で進もう。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

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須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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