深く色づいた秋の山々を背景に、大台ヶ原ドライブウェイのヘアピンカーブを上から捉えています。赤・黄・オレンジに色づく原生林が青空の下で見事に調和した、これぞ絶景ドライブ
写真1 深く色づいた秋の山々を背景に、大台ヶ原ドライブウェイのヘアピンカーブを上から捉えています。赤・黄・オレンジに色づく原生林が青空の下で見事に調和した、これぞ絶景ドライブ

大台ヶ原ドライブウェイ(奈良県)。杉林を抜けると広がる大パノラマ! 紀伊半島の最深部と雲海を望む絶景ルート

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

大台ヶ原ドライブウェイは、吉野杉の樹林から紀伊半島の絶景へと続く爽快な山岳ルート。新緑や夏の避暑、秋の圧巻の紅葉と四季折々の自然を楽しめる。終点の駐車場は、日出ヶ岳(ひでがたけ)や大蛇嵓(だいじゃぐら)などを巡るハイキングの起点としても人気だ。そんな四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

標高約1,600mの絶景拠点! 大台ヶ原ハイキングと四季の魅力を楽しむ

大台ヶ原ドライブウェイは、奈良県上北山村にある県道40号線の通称で、標高約1,600mの大台ヶ原山上へと続く山岳道路。終点には大台ヶ原ビジターセンターがあり、ここを起点に日出ヶ岳や正木峠、大蛇嵓などを巡るハイキングが楽しめる。大台ヶ原は原生林や断崖、渓谷など豊かな自然が残る場所で、春から秋にかけては新緑、夏の涼しさ、秋の紅葉と季節ごとに異なる表情を見せる。

紅葉に彩られた大台ヶ原ドライブウェイ。道路の両側を赤や黄、オレンジの木々が埋め尽くす

写真2 ドライブウェイの両脇を埋め尽くす、燃えるような紅葉。舗装された道路は滑らかに続き、車窓からは山の斜面を彩る色彩の絨毯を間近に感じることができる

伯母峰峠を越え、眺望が開けた大台ヶ原ドライブウェイ。尾根沿いから紀伊半島の山々を望む

写真3 伯母峰峠を越え、一気に眺望が開けた尾根沿いのセクション。道路の片側には断崖が迫り、反対側には紀伊半島の最深部へと続く山々が雄大に広がる。雲海なども見られるエリアだ

吉野杉の樹林から雲海が広がる秘境の展望へ

国道169号の新伯母峰トンネル北側から入り、はじめは薄暗い吉野杉の美林の中を走る。伯母峰峠のトンネルを越えると一気に眺望が開け、展望の良い山岳ルートで頂上の大台ヶ原まで一気に登り続ける。尾根伝いを走るため南から西方向の眺めが良く紀伊半島の最深部を見渡すことができる。周囲は原生林が残る秘境で年間降水量も多く、早朝には深い谷筋から沸き立つ雲海を見ることもある。

季節に応じて変わる景色が楽しめる大台ヶ原ドライブウェイ。特に冬期閉鎖が解除される頃には満開の桜が広がっている

写真4 季節に応じて変わる景色が楽しめる大台ヶ原ドライブウェイ。特に冬期閉鎖が解除される頃には満開の桜が広がっている

山肌を染める紅葉ドライブ! 大自然を近くに感じる

路面状態はそれほど良くなく道幅の狭いところもあるが、全面舗装なので不安はない。ドライブしながら周りを眺めると、山の斜面が紅葉した木々の赤・オレンジ・黄色の色彩で覆われているのがわかる。ところどころにある駐車スペースに車を停めて見ると、雄大に広がる山々とともに紅葉を楽しむことができる。大自然の中を走る道路だけに野生動物も多く、夜などは動物の飛び出しもあるので注意しよう。

大台ヶ原ドライブウェイの終点、大台ヶ原ビジターセンターにある石碑

写真5 大台ヶ原ドライブウェイの終点、大台ヶ原ビジターセンターにある石碑。「吉野熊野国立公園 大台ヶ原」と刻まれており、入り口であることがわかりやすい


大台ヶ原ドライブウェイ データ

大台ヶ原ドライブウェイへのアクセスは、名阪国道・針IC、または南阪奈道路・葛城ICが最寄りのICになる。針ICからは国道369号、370号、169号を経由し、約2時間半。葛城ICからは国道165号、169号を経由して同じく約2時間半で到着する。国道169号の新伯母峰トンネル北側から県道40号へ入り、山頂を目指すといいだろう。

  • ※大台ヶ原ドライブウェイは、通常12月から4月下旬まで冬期通行止めとなります。お出かけ前に公式ウェブサイト などでお確かめください。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

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生駒山と信貴山の尾根沿いを結び、大都市大阪と古都奈良の両方の眺めを楽しむことができるのが信貴生駒スカイライン(奈良県)をドライブします。
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日本遺産のロゴマーク

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日本遺産 とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。

大台ヶ原ドライブウェイのある奈良県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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