桜吹雪と夜景を堪能 信貴生駒スカイライン
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
今回は、春の桜吹雪と眼下に広がる大都市と古都の夜景が美しい、信貴生駒(しぎいこま)スカイラインを走ります。
生駒山と信貴山の尾根沿いを結び、大都市大阪と古都奈良の両方の眺めを楽しむことができるのが信貴生駒スカイライン。全長21kmの自動車専用道路で変化に富んだ道は走りを楽しむこともできる。
阪奈道路から入ると、生駒山上遊園地の手前にある展望駐車場から、車に乗ったまま大阪の眺めを一望。遊園地を過ぎても途中にある駐車場は、どこからでも大阪のパノラマが見られる。そして、スカイラインのほぼ中間地点にある鐘の鳴る展望台からは、大阪だけでなく奈良の展望も楽しめる。
奥に見えるのが鐘の鳴る展望台。希望の鐘や誓いのリングでも知られ、カップルに人気のスポットだという。
また、この信貴生駒スカイラインは全線にわたって桜並木が続く。そのため春に桜が咲くと沿線には所々に桜のトンネルができる。その中をドライブする気分は格別。特に満開を過ぎた頃の桜吹雪の中をドライブすると感動する。
はるか遠くまで街並みを見渡せる光景が、信貴生駒スカイラインの魅力のひとつ。
この道のもうひとつの見所は夜景だ。鐘の鳴る展望台や十三峠などどこからでも大阪の夜景を楽しむことができる。日本有数の都市大阪の夜景は明るく、平面的に広がる大パノラマは日本でもトップクラスの夜景だろう。
データ
信貴生駒スカイラインは、文字通り信貴山と生駒山を結ぶ稜線を南北に結ぶ、全長約21kmの観光道路。西は大阪、東は奈良の街を眼下に眺められ、夜景も楽しめる。2輪車・自転車は通行禁止で、深夜は閉鎖となるので注意。アクセスは、大阪市から阪神高速13号、阪奈道路などを経由して約25km、奈良市からは阪奈道路などを経由して約25km。奈良方面からは、近鉄生駒駅方面からの入り口がある。途中の暗峠や十三峠からは入れないので注意。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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