寒風山パノラマライン(秋田県)。日本海や男鹿半島全体を一望する快走ルート
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
日本海や男鹿半島全体を一望する、快走ルートの寒風山パノラマライン(秋田県)を走ります。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
なだらかな丘陵地帯が広がるパノラマロード
寒風山(かんぷうざん)は、秋田県の男鹿(おが)半島の付け根部分にある山。全体が緑の草原に覆われていて、山自体も美しいが実は火山だ。山頂の高さは355mと低いが、周りに遮るものが一切ないため360度の展望が楽しめる。
写真2 春には新緑が芽吹き、夏には青々とした草原が広がる寒風山
八郎潟(はちろうがた)や秋田市街へ続く海岸線だけでなく、日本海に鳥海山、そして白神山地まで望むことができる。山頂の回転展望台へ行けば、この360度の展望が実感できるだろう。
写真3 道路は整備されているため、初心者ドライバーも安心して楽しめる
この寒風山を東西に横断するのが、寒風山パノラマラインと呼ばれる県道55号だ。低山だが、山越えのルートなので道は勾配があり、ヘアピンカーブも多い。しかし周りが草原なので視界を遮るものが何もないパノラマ風景の中を走れるため、爽快感を味わえるだろう。
写真4 自然豊かな秋田県ならではの雄大な景色が広がる
ルートの中間付近にある妻恋峠で道が分岐していて、山頂方向へ向かうことができる。山頂には寒風山回転展望台があり、360度の大パノラマが満喫できる。
展望台からの景色も絶景だ
写真5 道中には駐車スペースや休憩所も点在しているため、ゆっくりと景色を堪能しながらドライブができる
妻恋峠から北へ進むと急な下りになるが、それでも草原は続き能代(のしろ)方面へと続く海岸線を眺められる。これだけ展望が良いと夕日も美しく、草原の中でじっと夕焼けを待つと広大な海が少しずつ赤く染まる様子に誰もが心を奪われるだろう。そして海岸に沿って街明かりが灯り始め、弓のように伸びる光の帯は秋田市街まで続く。
寒風山パノラマラインデータ
寒風山パノラマラインへは、秋田自動車道の昭和男鹿半島ICから国道101号を北西に進む。県道55号が寒風山パノラマラインになるので注意が必要だ。冬季は降雪の状況により通行禁止になるので、道路状況などは道路交通情報関連のウェブサイトで確認が必要だ。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
寒風山パノラマライン近くの日本遺産は、こちらをチェック!
日本遺産
とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
寒風山パノラマラインが走る秋田県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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