国道168号十津川道路
写真1 上湯川(かみゆかわ)と十津川が合流する十津川村。その奥の山間には、熊野古道小辺路(こへち)の山道がある

国道168号十津川道路(奈良県)。大自然が残る紀伊半島の秘境を望む山岳ルート

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

大自然が残る紀伊半島の秘境を望む、国道168号十津川道路(奈良県)を走ります。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

秘境と呼ばれた十津川村までスムーズにアクセス

紀伊半島の内陸にあり奈良県の最南端にある十津川(とつかわ)村は、日本一大きな面積を持つ村である。この村の中心部を走る国道168号は、奈良県五條(ごじょう)市と和歌山県新宮(しんぐう)市を結び、紀伊半島の美しい自然や歴史的な風景を楽しむことができる。

 かつては「酷道」と呼ばれたが、改良整備が進められている十津川道路

写真2 かつては「酷道」と呼ばれるほど、急カーブが連続していたが改良整備が進められている

今回は五條市から熊野本宮大社までのルートを紹介する。昔は難所と呼ばれたルートだが、道が整備され今では快適なルートになっている。

山間を抜ける道のほとんどがトンネル化された十津川道路

写真3 バイパス化によって、山間を抜ける道のほとんどがトンネル化されている

五條市から南へ向かうと、西吉野町を走る。この付近は古い寺社が多く歴史的な風景が楽しめる。天辻(てんつじ)峠を越えると猿谷ダムが造る猿谷貯水池を走る。トンネルも多いが、道は走りやすく自然豊かな紀伊半島の山間部を川に沿って快走する。

写真4 十津川に沿って造られた高架のバイパスが続く

写真4 十津川に沿って造られた高架のバイパスが続く

道中の十津川村の絶景ロケーションを堪能しよう

十津川村に入ると川は十津川と名前を変え、道は秘境を走り一気に南下する。すると十津川村一の観光スポット「谷瀬の吊り橋」がある。

谷瀬の吊り橋

写真5 もともと生活用の橋だったが、今では大自然の中で遊べる絶好の観光スポットだ

「谷瀬の吊り橋」は長さ297m、高さ54mで、日本有数の長さを誇る鉄線の歩行者用吊り橋である。さらに南下すると日本百名湯の一つ「十津川温泉」がある。ここには野猿(やえん)と呼ばれる人力ロープウェイがある。本宮町に近づくと道は川の上を空を飛ぶように走り熊野本宮大社へ向かう。走ることも楽しめる魅力的なルートだが、まだ一部工事中の区間もあるので注意が必要だ。


国道168号十津川道路(奈良県)データ

京奈和自動車道・五條IC から国道310号を五條市方面へ進めば、国道168号十津川道路に合流する。そのまま十津川村方面へと続くので、間違えることはない。山間は熊野古道小辺路に向かう歩行者も多いので注意が必要だ。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

【テンプレ】国道168号十津川道路近くの日本遺産は、こちらをチェック!

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日本遺産 とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
国道168号十津川道路が走る奈良県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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