高野龍神スカイライン(和歌山県)。紀伊山地の広大な緑が広がる山岳ロード
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
紀伊山地の広大な緑が広がる山岳ロード、高野龍神スカイライン(和歌山県)を走ります。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
高野山の尾根伝いに広がる大自然
高野山は約1200年前に弘法大師空海が開いた真言密教の聖地で、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコ世界遺産に登録された山地だ。日本国内はもとより世界各国からも多くの観光客が訪れている。この高野山と龍神温泉を結ぶ全長約42kmの山岳道路が高野龍神(こうやりゅうじん)スカイラインである。
写真2 山岳道路のような細かいカーブではなく、ドライブしやすい緩やかな道が続く
春は新緑に染まり、草木の花も咲き始め、新しい季節の感動がある。山岳道路だが一年を通して走ることができるのは気候が温暖な紀伊半島にあるからだろう。山岳道路といっても荒々しさはなく、和歌山県と奈良県の県境の森林を走るため展望が良いわけでもない。しかし、適度なアップダウンとコーナーで紀州木の国の原生林の山中をたっぷりと快走できる。
写真3 尾根沿いの道は紅葉時期になると多くの観光客が訪れる場所だ
そして、道路の所々から紀州の山々を眺望できる。秋から冬にかけての早朝には霧が沢沿いの集落を覆い雲海となり、朝日を受けて幻想的な景色を堪能できる。
歴史や文化を感じるスポットで高野龍神スカイラインを満喫できる
写真4 ごまさんスカイタワーは高さが33mあり、展望台とレストランが併設されている
高野龍神スカイラインの中間点の護摩壇山(ごまだんざん)には、護摩木を積み上げたような独特の形をしている「ごまさんスカイタワー」がある。ここに上ると360度、紀州の大パノラマを望むことができ、大台ヶ原や大峰山(おおみねさん)の山並みや紀伊水道、晴れた日には四国も見ることができる。
写真5 龍神温泉は日本三美人湯としても有名な、源泉かけ流しの温泉だ
護摩壇山を過ぎると道は下りはじめ、沢沿いを走るため展望は望めない。そして、山の中にひっそりとたたずむ日本三美人の湯として知られる龍神温泉に着く。
高野龍神スカイライン(和歌山県)データ
和歌山県からは、京奈和(けいなわ)自動車道の橋本ICから国道371号で高野町方面へ。高野龍神スカイラインへのアクセスへはすぐだが、今回紹介するエリアは県道53号との分岐からとなる。中の橋のバス停を目印にするとわかりやすい。紅葉シーズンは交通量が多くなるので注意が必要だ。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
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日本遺産
とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
高野龍神スカイラインが走る和歌山県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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