写真1 晴れた日には渥美半島まで見渡せる、三ヶ根山スカイライン(撮影エリアは地図1を参照)

三ヶ根山スカイライン(愛知県)。高台からの眺望、四季折々の花々、夜景まで楽しめる贅沢な観光道路

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

蒲郡市街から竹島、渥美半島、太平洋までを見渡せる、愛知県の三ヶ根山スカイラインをドライブします。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

三ヶ根山(さんがねさん)の尾根を縦走するスカイラインは夜景スポットとしても人気

三ヶ根山スカイラインは三ヶ根山の観光開発を目的に造られた道路で、標高326mの三ヶ根山の尾根を縦走する。そのため眺望は素晴らしく、蒲郡(がまごおり)市街から竹島、渥美半島、太平洋まで見ることができる。天気の良い日には伊良湖(いらご)岬から鳥羽、名古屋市街まで見渡せる。また三河の夜景スポットとしてもトップクラスの人気を誇る。

写真2 蒲郡市街を眼下に駆け抜けるワインディングロード(撮影エリアは地図2を参照)

写真2 蒲郡市街を眼下に駆け抜けるワインディングロード(撮影エリアは地図2を参照)

三ヶ根山スカイラインでは3月中旬から4月中旬にかけて、水仙が見頃を迎える。道沿いを彩る約7万本の水仙は春の名物となっている。また6月に満開のあじさいが沿道を彩り、夏の訪れを告げる風物詩となっている。そのため別名「あじさいライン」とも呼ばれ、周辺では「あじさいまつり」も開催される。

写真3 眼下に蒲郡の町並みを望む。日が暮れると夜景も楽しめる(撮影エリアは地図3を参照)

写真3 眼下に蒲郡の町並みを望む。日が暮れると夜景も楽しめる(撮影エリアは地図3を参照)

眼下に三河湾、遠くに太平洋を望む道

蒲郡料金所から上るとしばらくは急なカーブが続いて見通しが悪いが、しばらく走るとすぐに空が開けてくる。そして眼下には三河湾が、遠くには光る太平洋が見えてくる。三ヶ根観音を過ぎると山頂駐車場(第1見晴台)に着く。ここには広い駐車場とトイレがあり、蒲郡方面の展望がゆっくり楽しめる。その先にも尾根沿いの道にいくつかのパーキングが用意されており、どこからでも眺望を楽しむことができる。


三ヶ根山スカイライン(愛知県)データ

三ヶ根山スカイラインは国道247号の西尾市東幡豆(ひがしはず)町から蒲郡市の形原温泉に至る、約5kmの有料ドライブウェイ。早春には約7万本の水仙が、6月から7月初旬にかけて約7万本のあじさいが咲き「あじさいライン」の名でも知られている。山頂駐車場からの眺めは素晴らしく、天気の良い日には名古屋市内まで望めることもある。夜景スポットとしても人気。通行料は普通二輪車280円、軽・小型・普通車420円で、軽車両等は通行不可。名豊道路・蒲郡西ICから県道322号経由で約9km。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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