日本の絶景ドライブルート

ニセコパノラマライン(北海道)。日本海や羊蹄山を眺めながら、爽快ドライブ

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け

須藤英一
2023.10.06

写真1 日本海と積丹半島をはるか先に眺めながら、ニセコパノラマラインを行く(撮影場所は地図1参照)。

2023.10.06

写真1 日本海と積丹半島をはるか先に眺めながら、ニセコパノラマラインを行く(撮影場所は地図1参照)。

四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。今回は、ニセコアンヌプリなどの山や日本海など、周囲に広がる光景を眺めながら爽快にドライブできる、ニセコパノラマラインを走ります。

日本海や積丹半島を見下ろして走れるルート

道南の観光地として有名なニセコには、北海道を代表する山の一つニセコアンヌプリがある。このニセコを南北に走るのがニセコパノラマラインで、ニセコの昆布温泉から岩内(いわない)まで約30kmのスカイラインだ。ニセコ側は羊蹄山(ようていざん)やニセコ連峰の雄大な眺めが、岩内側は日本海の展望が楽しめる。道を岩内方面に下りながら眺める日本海と積丹(しゃこたん)半島は特にすばらしい。

ドライブ中にキタキツネと出会うことも

写真2 ドライブ中にキタキツネと出会うことも。(撮影場所は地図2参照)

道は交通量が少なく、整備されていて信号もない。ほどよいコーナーと適度なアップダウンで爽快な走りが楽しく、走っているとキタキツネに出会うこともある。中間には神仙沼自然休養林休憩所があり、ここに車を止めて徒歩で20分ほど歩くとアカエゾマツに囲まれた静かで神秘的な神仙沼へ赴くこともできる。

チセヌプリ登山口付近

写真3 チセヌプリ登山口付近。緩やかな稜線に合わせるように、適度なコーナーが続く。(撮影場所は地図3参照)。

駐車場に車を止め、自然散策するのも楽しい

その他にも沿線には駐車場がいくつか用意されているので、車を止めて長沼、大沼などへの遊歩道を散策してみるのもおもしろい。しかし 毎年山菜採りで行方不明になる人がおり、野生のクマなども生息しているため単独での行動は避けたい。

またニセコは古くから温泉地として知られていて、点在する豊富な泉質の温泉も魅力で日帰り入浴ができる施設が多い。


ドライブルート ニセコパノラマライン(北海道)

ニセコパノラマラインの正式名称は北海道道66号岩内洞爺線。日本海に突き出た積丹半島の西側にある岩内町からニセコ方面に向かって進むと、左右に畑が広がる風景が森に変わる。ここから蘭越町(らんこしちょう)にある湯の里駐車公園までがハイライトとなる。毎年10月下旬から4月下旬まで冬季閉鎖となる。道の駅いわないから岩内側のスタート地点までは約5km。道の駅ニセコビュープラザからニセコ側入口までは約10km。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

仕様:A4判・136ページ 定価:2,200円(税込み)
発行:JAFメディアワークス

地元の知る人ぞ知る国宝級の絶景景観を眺めながら泊まれる全国のキャンプ地を、エリア別に130か所以上紹介します。

「絶景」を著名カメラマン・キャンパー・インフルエンサーによる質の高い写真で彩りながら、絶景を天空・湖畔・岩壁・草原・山・離島・ビル群(夜景)などさまざまな見立てと、キャンプ地の魅力を季節・時間帯・視点等でまったく違う装いを見せる写真も同時に掲載しました。各キャンプ場の設備データに加え、300カットを超すボリューム感と「いつか行きたい」と思わせる質の高い写真で構成。写真集やエリア・キャンプ情報誌として書棚に飾りたい1冊です。

お買い求めは、全国の書店、ネット通販サイトをご利用ください。

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。

日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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