日本の絶景ドライブルート

津軽半島を縦断!つづら折りの山岳路に圧倒される。青森県・竜泊ライン

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け

須藤英一
2023.07.27
2023.07.27
この記事のキーワード
この記事をシェア
1年点検を受けると、だれにでもチャンス

四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
今回は、青森県の津軽半島を龍飛崎(たっぴさき)から小泊(こどまり)までを縦断する景勝ルートのひとつである、竜泊(たつどまり)ラインを走ります。

龍飛崎から見える紺碧の日本海と青森の大自然が迫る!

青森県の国道339号のうち、津軽半島の竜飛崎と小泊を結ぶ区間はシーサイドラインと山岳道路の2つの顔を持つ。小泊からの国道339号は小泊岬をショートカットするように一度山の中に入り、小泊のまちを迂回。「道の駅こどまり」を過ぎると、再び海岸線を走ることになる。道路は所々狭い部分もあるが交通量は少ないのでのんびりと日本海沿いのドライブが楽しめる。

日本の灯台50選にも選ばれている龍飛埼灯台

日本の灯台50選にも選ばれている龍飛埼灯台

およそ6kmのシーサイドラインが終わると今度は山岳道路となる。ワインディングロードを一気に上って走りを楽しむとやがて展望台に着く。ここが眺瞰台(ちょうかんだい)でこの道の最高地点。天気に恵まれれば津軽海峡を越えて北海道までの絶景が楽しめる。
眺瞰台を過ぎ尾根沿いの道をしばらく走るとやがて竜飛崎の風車群が見え始める。龍飛崎は津軽半島の北端で、津軽海峡のシンボル的な白亜円形の龍飛埼灯台があり、天気の良い日は北海道の松前半島や函館山が見える。

日本の国道の中で唯一存在する「階段国道」。民家の近くにあり、高低差は70mある。

日本の国道の中で唯一存在する「階段国道」。民家の近くにあり、高低差は70mある。

尾根沿いの国道339号は龍飛埼の手前で一旦途切れ、海沿いの国道とはつながっていない。この2つの道の間は階段の歩道となっている。これが有名な階段国道で、民家の路地を進み、階段でつながっている。車を止めて歩いてみるとおもしろい。


ドライブルート 竜泊ライン(青森県)

津軽自動車道の五所川原ICから国道339号で約51km北上する。小泊町から龍飛崎までの約20kmが竜泊ラインだ。眺瞰台からは津軽半島を一望でき、天気が良ければ北海道がはっきり見えることもある。

仕様:A4判・136ページ 定価:2,200円(税込み)
発行:JAFメディアワークス

地元の知る人ぞ知る国宝級の絶景景観を眺めながら泊まれる全国のキャンプ地を、エリア別に130か所以上紹介します。

「絶景」を著名カメラマン・キャンパー・インフルエンサーによる質の高い写真で彩りながら、絶景を天空・湖畔・岩壁・草原・山・離島・ビル群(夜景)などさまざまな見立てと、キャンプ地の魅力を季節・時間帯・視点等でまったく違う装いを見せる写真も同時に掲載しました。各キャンプ場の設備データに加え、250を超えるボリューム感と、「いつか行きたい」と思わせる質の高い写真で写真集やエリア・キャンプ情報誌として書棚に飾りたい一冊です。

お買い求めは、全国の書店、ネット通販サイトをご利用ください。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。

日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

この記事のキーワード
この記事をシェア

この記事はいかがでしたか?

関連する記事Related Articles