離島を訪れた気にさせる山岳ロードをドライブ! 福井県・三方五湖レインボーライン
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。 今回は、福井県の三方五湖(みかたごこ)を巡る景勝ルートのひとつである、三方五湖レインボーラインを走ります。
日本海と5つの湖に囲まれた不思議な山岳道路
福井県の若狭湾(わかさわん)に面した美浜町と若狭町にまたがる三方五湖は文字通り5つの湖の総称だ。若狭湾国定公園を代表する景勝地で、5つの湖はすべてつながっている。それぞれの湖は微妙に水質が違うため、梅丈岳(ばいじょうだけ)から見ると5つの湖がそれぞれに違った青色に見える。
標高395mの梅丈岳からは、湖越しに日本海を望むことができる。
湖を巡り梅丈岳を越える観光道路が三方五湖レインボーラインだ。この道は2022年10月1日から通行料が無料になっている。シーサイドラインでもなくレ-クサイドラインでもない、どちらかというと梅丈岳へ向かう山岳道路という印象だ。観光道路だけあって整備された道は走りやすいが、山岳道路のため勾配もあり、コーナーもタイトなところが多い。他では見られない日本海や三方五湖の眺望を、同乗者が堪能できるようなドライブをしてほしい。
湖と日本海を脇に走れる爽快なドライブルートだ。
梅丈岳山頂下にある第1駐車場に車を止めて、リフトやケーブルを使って山頂公園へ。そこには、「天空のテラス」と呼ばれる5つのおしゃれなテラスがあり、三方五湖の眺めを楽しめる。また日本海方面では丹後半島の経ヶ岬から福井県の越前岬(えちぜんみさき)まで、若狭湾の地形がひと目でわかるような大パノラマも見ることができる。
ドライブルート三方五湖レインボーライン(福井県)
三方五湖は狭い湾が入り込んだリアス海岸として有名な若狭湾にあり、三方湖、久々子湖(くぐしこ)、水月湖(すいげつこ)、菅湖(すがこ)、日向湖(ひるがこ)の5つの湖からなる総称だ。三方五湖レインボーラインは全長約11kmあり、三方五湖と日本海側との間を抜ける道だ。舞鶴若狭自動車道の若狭三方ICから国道27号をJR気山駅方面へ進み、県道244号を2.7kmほど進むと三方五湖レインボーラインへのアクセスができる。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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