中国地方で最高峰大山中腹の樹海を走る。大山環状道路
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。 今回は中国地方の中でも最高峰の大山(だいせん)の中腹をぐるりと巡る大山環状道路を走ります。
原生林の中を進む快適ワインディングロード
大山は鳥取県西部にある標高1,729mの秀峰で中国地方の最高峰。西側からみた姿は富士山のような美しさをもつことから「伯耆(ほうき)富士」とも呼ばれている。この大山の中腹部にあるブナの森林や高原地帯を周回するのがこの道。この周回路の中でおすすめは桝水(ますみず)高原から県道45号を走って鏡ヶ成(かがみがなる)湿原がある休暇村奥大山までの大山南側の区間。春は新緑がまぶしいブナの原生林を走ることになるが、日本でも最大規模のブナ林はアーチ状に道を包みこみ、新緑のトンネルとなって爽快なドライブが楽しめる。
登山道としても有名な鍵掛(かぎかけ)峠。紅葉シーズンは紅模様に染まる。
このルートのハイライトは大山の南壁が目の前に迫る鍵掛峠。標高910mに位置する展望台からは壁のように立ちはだかる大スケールの大山南壁を見ることができる。その手前にはブナの原生林が広がる納得の絶景が楽しめる。
まさに樹海の中を進む。マイナスイオンを感じられる道だ。
休暇村奥大山の手前では高原風景が広がり、真っすぐな道を快走できる。そして休暇村奥大山では蒜山(ひるぜん)大山スカイラインに接続していて、蒜山高原へ向かうことができる。
データ
大山環状道路は鳥取県の大山の中腹を周遊できる道の通称であり、米子市から約20kmほど進むと合流する県道45号をメインに県道34号など複数の道を経由するルートだ。1周すると約64kmほどの距離だが、今回紹介するルートは大山樹海を抜ける区間であり、多くの登山道が存在し登山ファンからも知名度のあるエリア。中国横断自動車道の溝口ICを降りてすぐ県道45号と合流するので、大山方面へ進み南面側へアクセスできる。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
日本の絶景ドライブルートの記事一覧
国道461号花貫渓谷(茨城県)。赤と黄色の絵画世界! 紅葉トンネルと清流に癒やされる秋旅へ
2026.10.13
マキノ高原のメタセコイア並木(滋賀県)。約500本が見せる一年中楽しめる絶景ドライブコース
2026.10.06
パッチワークの路(北海道)。絵画のような色彩美を巡る! 絶景の丘が広がるドライブルート
2026.09.27
中禅寺湖スカイライン(栃木県)。天空のワインディングを行く! 中禅寺湖と男体山を一望する山岳ルート
2026.09.20
国道47号鳴子峡(宮城県)。1,000年の歴史を誇る鳴子温泉と、燃えるような紅葉が彩る絶景の鳴子峡
2026.09.13
県道95号関田峠(長野県、新潟県)。ブナの原生林と絶景パノラマを走る、越後と信濃をつなぐ歴史ある景勝ロード
2026.09.06
鳥取県道155号・浦富海岸(鳥取県)。コバルトブルーの海と、奇岩に出会うシーサイドライン
2026.08.27