いすゞ・117クーペ(PA95型) フォトギャラリー #05
レンタルしたいすゞ・117クーペは、間もなく半世紀のキャリアを重ねている旧車ながら、十分以上の走行性能と、美しいボディーが魅力的なクルマでした。ここでは、そんな117クーペの魅力を写真で紹介します。
優美な曲面が魅力的な117クーペのエクステリア
117クーペのデザインの、魅力のひとつがこのショルダーライン。全幅1,600mmと決して幅が広くはないのにボリューム感があるのは、これのおかげであろう。愛好家が“サーベルライン”と呼ぶCピラーのモールは、ヘアライン仕上げとなっている。
フロントドアの三角窓は開閉可能で、角度を調整することで外気を取り入れる量を調整できる。後席の窓ガラスを開くと取り入れた空気が抜け、走行中は車内に心地よい風が通る。
117クーペのフロント部分。ボンネットフード先端も曲面加工がなされており、隅々までデザイナーの目が行き届いていた。
左が「ハンドメイド」、右が「量産角目」のヘッドライト周り。ライトやバンパーの形状はもちろんのこと、ウインカーの位置などが変更されているのがわかる。
117クーペのエンブレムは、デザインの小変更を行いながらも、モデルライフを通じて唐獅子が使われた。デザインを担当したジウジアーロが、日本のいすゞ自動車会社のクルマということもあり、東洋的なものとして「唐獅子」をモチーフにしたといわれている。
現代でも使いやすいようモディファイされたエンジン
クロモドラのアルミホイールに175/65R14のタイヤを履く。ショックアブソーバーはコニを装着している。
ボディーの外寸に対して室内は広い。インパネはアンティーク感が漂う
フロントシートのリクライニングレバーは、先端がボール状になっている金属製のもの。デザインが細部に行き届いている。
トランク中央に赤く輝くいすゞの社章。矢羽根マークとも呼ばれるこのエンブレムは、いすゞのウェブサイト によると1974年から使われるようになり、GM社との提携によ日本のいすゞから世界のISUZUへと大きな飛躍をとげようとする決意を表現したものだという。
ヘッドシリンダーには1934年から使われてきた旧社章が残っていた。社章を変更してすぐということもあり、エンジンブロックの鋳型までは変更されなかったようだ。1975年までの車にはこの社章が付いており、以降は新しい社章に切り替わったという。